表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヨツ沼のニヘエのはなし  作者: ぽすしち


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/44

ひとのかたち



「 よおし、おいたか。なら子ダヌキ、助けてくれた礼に、おまえが最後にわしに『とどけた』ものをみせてやるわ」



「 とどけた のはこの眉毛だ」



「ええから、みてみい。 ―― この社にはな、わしをつかまえとじこめた坊主たちの『まじない』が、まアだのこっておってなア。わしはその『まじない』にながいことつかまっておるんで、つかいかたもしっとるんじゃ。 だからなア、こうやって、だれかが『たすけて』くれれば、おもしろいこともできよるんじゃ。 ここへ、よびたい者の髪や身につけとるものをおいて、名をよばってなア」



「  ・・・え? 『とじこめた』って? 」


 ユズスケがニヘエの気配が変わったのに驚くより先に、ニヘエのからだが網のなかで、みちり、と大きくなった。すると、そのからだにくいこんだ網がほぐれ、何十匹もの蛇のように這ってうごきだし、莚においた眉毛をかこうようにとぐろをまきながら、上へ上へとのびはじめた。



「 あ、」

 ユズスケは、その蛇のごとくうごく網が、目に見えない『なにか』に隙間もなくまきつきながら上へのびあがっているのに気づく。




 『なにか』は『ひとのかたち』だった。



「 みたか、子ダヌキ、おまえの世話をしておる坊主をここへよびだして、わしが頭から喰うてやるわ。このやしろには坊主どもがかけた『まじない』で、わしは出られんようになっておるが、それなら『わしのまじない』でよんだ者もここから出られんということじゃ。 化けダヌキの世話をするなどよほど『力』がある坊主じゃろオ。さあ、よぶぞ 」



 蛇は『人のかたち』の肩まで巻き付き、のこすは頭だけだった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ