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ヨツ沼のニヘエのはなし  作者: ぽすしち


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31/44

捕まえて鍋に


  


 七、




  はしってはしってはしって、はしっているのに、


    ―― どういうわけか、どの方角をえらんでも、『ヨツ沼』のなかからでられない。




 たよりにした月は、みあげるたびにおもってもいない方角にある。


 



  ・・・いや、まて。 どうしてずっと、《おなじ高さ》に月がある?




 あたりにはまたかわずの鳴き声がもどり、沼はひっそりとしている。



 ここでニヘエは、まえに会った流れの博打ばくちうちにきかされた、タヌキかムジナに化かされたわらいばなしをおもいだした。



 そうだ。堀で魚を釣ると、『おいてけ』とこえがするってはなしで・・・

 たしかムジナかタヌキに化かされたって・・・



 それに、月が二つでる、きゅうに月が隠れる、なんていうのは、化かされた者のはなしでよくきいた。



「 ・・・そうか、あのじじい、タヌキかムジナだな?」



 そうおもいあたると、あそこまでこわがって腰までぬかしたのが思い出されて、腹がたってしかたがない。




 この沼地からでられなくなっているのも、あのジジイに化けた『タヌキ』が、月をかってに動かしているからだ。



「つかまえて鍋にしてやる」


 正体がわかれば怖くはない。ひきかえすような気持ちで、沼のはずれにあるじじいの小屋をめざした。




 たかくでていた月に、雲がかかりはじめていた。






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