表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヨツ沼のニヘエのはなし  作者: ぽすしち


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/44

ながれつく




 四、



 《ニヘエ》はこの『ヨツ沼』のあたりで生まれ育ったわけではないし、漁師だったわけでもない。



  いや、魚はとった。


  ここへたどり着いたとき、泊めてくれたのが、沼のはずれにすむ漁師のじいさんだったからだ。




 《ニヘエ》は若いころから気をいれて働こうともおもわぬ男で、仕事もひとつのところに落ち着けずに、気づけば、かせいだ金を酒と博打で使い果たすような暮らしに流れ、金をかえせずに名を何度も変えて逃げ回ったすえに、さとから遠く離れたこんなところへついてしまった。



 匕首あいくちひとつ懐につっこんで、にげるようにとびだしてから、同じような旅装束で山道をゆく者のあとをつけ、おそって金を奪うまではあっというまで、はずみといえど、刃物を刺してしまったあいてが死んでからは、はじめから殺すつもりで襲うようになった。



 だが、そんなことをしていればこんどは山狩りがはじまり、街道も気安くつかえなくなって、おかげで、川を伝って泳いで渡り、けもの道をみつけて山を歩き、どうにかひらけて人目もなく休めるところをとさがしていたら、いやに湿気しけた土地についたのだった。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ