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為政と転生

過去編終わりです。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

頑張って続き書いてますので、ぜひ応援していただけると嬉しいです……φ(。_。*)

2年が過ぎブランクはエクリュオン王国の王様になっていた。最初は死んだはずの勇者が帰ってきたであったり、偽者と騒がれていたが、圧倒的な強さと白魔法による神秘性を示したことで大きな混乱なく国を治めることができていた。

お互いを監視しあうためかつ、色魔法が衰退しないよう色の名を持つ家から代表を選抜するシーレックスを立ち上げた。

これは7家が属することができ、その下にカラーマスターという組織を作った。

これはブランクが常に魔法を研鑽してきていたことから、魔法を常にレベルアップし続けることが目的であり、ブラックが転生してから楽しめる世界を作っていたいという思いから作り上げたものである。

その為、シーレックスに入れる条件は黒級魔法が扱えることと最初は設定していたが、あまりにも無理難題になってしまったため、侵食級の広範囲魔法が使えることが条件としていた。

またカラーマスターは色の家名をブランクから授けることで、研鑽を求め、優位性を提供する形になっていた。

これらの浸透により貴族階級と同等の力を持てるように、大貴族が不毛な争いや政治をすることを抑止できると考えていた。

魔法大国らしく前貴族たちを排除しようと考えていたが、反発や内乱の可能性であったり、家の取りつぶしによる混乱を防ぐために残すことになった。

シーレックスは侯爵級の力を持たせることができており、カラーマスターは扱える魔法のレベルによりランクを決めていた。


そしてブランクも王になり認められたことで片目が金色に変化しており、更に魔法のレベルが上がっていくのであった。

魔法が物理攻撃を上回る時代で魔法によって決める制度はすぐに受け入れられたが、この時点で前貴族やある節とはすでに亀裂ができることは仕方ないと割り切っていた。


もう一つブランクは次代の王にも悩んでいた。

皇位継承できるものが6人もおり、白魔法を使えるのは3人なので、実質皇位継承できる者は3人だが、どの子にしようか、選ぶことで亀裂が入らないか不安になっていた。

ホワイトの姓を3つおくことは将来王の椅子を争うことになりえるので、苦しい決断をすることになる。

ここにも早めに手をつけておかなければ、望む未来から遠ざかる可能性があるので考えをめぐらせていた。


今日は黒師匠が逝く日であった。

忙しい中全ての予定を先送りにし、孤島へ来ていた。


・・・ブラック・ガルディオン・・・

とうとうこの日が来たと感じつつも、人と過ごすことも悪くないと思うようになっていた。

数十年一人ではなく騒がしい毎日を送ってきた後、前のように一人で過ごすことがより退屈に感じるようになっており、この計画を前から出しておいて良かったと自分を褒め称えるほどであった。


「ようやくやり残したこともなくなり、つまらぬ日常から抜け出せるのか。ここ最近は充実感というものを初めて感じていたが、ここまで魔王であり続けることができない俺自身には驚いた」


あらかじめ日にちを伝えていたので、ここには白弟子と灰弟子、そして勇者の仲間が見送りに来てくれていた。


「一人で逝くことにならないとは昔の俺に話しても信じないだろう」

「黒師匠は人間っぽくなってきてたので、来世は人間に転生すると僕は感じているよ」

「俺もそんな気がしてならん」

「魔王様!逝ってしまわれるんですね…私も一緒に連れて行って欲しいと思ってしまいますが、魔王様との約束をしっかり果たしますので、転生後に褒めてください!」

「毎日祈っていればいいことがあるかもしれんぞ。墓には色々仕掛けて置いたからな!よくやっていたら転生後もその間も褒めてやる」

「うぅ、ありがとうございます!」

「それにお主らもよき最後を迎えれることを願う」

「魔王、私たちは感謝している。魔王に伝えるとなると言い出しにくくて、でも最後にはちゃんと伝えれて良かった」

「諦めかけていた家族と天寿、どちらも全うできるよう計らっていただいたこと感謝いたします」

「ありがとうございます」

「丸くなったな。では皆達者でな。数百年から数千年先にはなりそうだが、ブランクが作った国を堪能できること楽しみにしておくぞ!」


シュウウウゥゥゥゥ……


そうして白と黒の光が輝き魂が輪廻の理から外れ、転生まで長い道のりを歩むことになった。

ブランクとバルディルはこの光をしっかり見届けるのであった。


次はようやく時系列が戻って現在から始まります。

明日はお休みで明後日からになります。


ご指摘などございましたらありがたく頂戴いたします。

評価やコメントいただけたら励みになります。

……✍︎(-ω-`*)

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