神速と道化
今年最後です。
これから2日まで毎日たくさんお酒飲みます。
意地をかけたベスト16が終わり、準決勝が始まろうとしていた。
「さて、先に私が戦う番だわね。マール、先に行ってくるから負けないようにね」
「ありがと〜」
「それでは準決勝で〜す!ミラくん対ロイドくんですっ!」
『さて、ロイドよ。君が勝たないと、アーテルパーティで決勝戦が行われることになるが、できれば奮闘してもらえるとありがたいな』
「いやいや、何をおっしゃるんですか。勝てるわけないでしょう」
『なんだ最初から負けるつもりか』
「爪痕くらいは残しますよ」
「嘘吐け、このペテン師が。結構実力はあったようで安心したわ。最初に啖呵切るだけあって勝つつもりでいるくせに」
「おやおや、手厳しい評価で。まぁアーテルにちゃんと見てもらえるだろう舞台まで来たので、しっかり評価していただきたいですね」
「何企んでるのかしら」
「お気になさらず」
『そろそろ良いかい。いい戦いを期待してる』
「さて、あなたの戦術は開始と同時に超高速で奇襲を仕掛けるものでしょうが、対策済みですので、やめてといた方がいいですよ」
「ペテン師は対処できないから嘘吐いているか、本当にしてるか、悩ませてくるわね。でも迷ってることが1番愚策だ・・・わ」
ミラは迷って時間がすぎてしまうことが、1番愚策だと思い行動に移した。実際ロイドは悩んでる時間を求めていたので、決断力の高さを褒めることにした。ミラが決断できたのはアーテルが悩むわけがないと思い、自分の最前を行うことにしたため動けたのであった。またロイドは時間を作ることで水魔法で自身のフィールドを作る準備をしようとしていた。
ミラの放った初手の攻撃は見事にあたっていたが、攻撃が通った感じはしていなかった。
「これは、幻影かしら」
「実体はあるから、分身と言うべきでしょうか。このタイミングでバレるのはあなたの判断力の賜物ですかね」
攻撃はしっかり合っていたが既にロイドは自身の分身のようなものを水で作り出しており、本体は少し離れたところで別の仕掛けをしていたのである。
「いつの間にこんな用意をしたのかしら」
「常日頃から意識することで得るものもあるんですよ。例えば無詠唱とか」
「へぇ〜。自分でできるようになっているんだ」
「常に魔法を発動し続けることで感覚が得ることができまして、分身を作り出すことはできるようになりましたよ」
「…中々厄介な力だわね。本体がどこにいるか、いや行くかを見抜けば早いかしら」
「おや、これは早速攻略法に気づいて、、いやはや中々困ったものですな。もう少し上手く行けると思っておりましたが」
「(魔力を見たらすぐわかるとアーテルはいいそうだが、それができれば苦労しないんだよなぁ)私のスピードについてこれなきゃ攻撃は通らないわよ」
「それはお構いなく。あなたの試合は全部見ていましたので」
「ついてこれるのかしら?それはそれで楽しみだわ」
お互い話しながらも自身が有利に動けるようにひっそり詠唱しながら、場を整えていた。
そして、ミラが動き出した。今まで魔法を多用することなく、身体魔法と剣技で決着をつけることができていたので、あまり見られていないものではあった。アーテルのおかげで魔法が得意でなかったミラは覚醒していた。特に風系の魔法に関してはかなり使いこなすことができており、高速移動をより早くするためや不可視の攻撃を好んでいたので、そういった用い方をしていた。
一方でロイドは水魔法に非常に長けていて、水での分身魔法を普段から持ちいてよからぬことをしていたこともあり、無詠唱で複数体操ることもでき、侵クラスの魔法を扱えると噂されているくらいの実力者であった。
この対決はさながら神速vs道化師といった構図になっていた。
しゅっっ、ぴちゃん
しゃっ ずどーーん、ぴちゃん ばっちゃーん
このような擬音が響き渡っていた。
ミラが風魔法や剣で切り裂いているが、ロイドも上手く本体を躱して水の分身で対処していた。
「中々見つけられないわね。しかも本当に見切っているみたいで全て分身で対処されているわね。どうやってこのスピードについてこれているのかしら…」
「いやはや、速すぎて中々攻撃に回れないですよ。これはじっくり崩して行きますか」
「あまり使いたくないが、長引くと少しづつ不利になっていくわね。致し方ないわね」
「おっと、見たことない魔法をまた披露してくれんですかねー」
「これを対処されたなら拍手を送るよ」
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