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闇使とマール



「では次は試合に行きま〜す!ダンダルミンくん対マールくんで〜す!」


「マールは本当に大丈夫なんだよな」

「あら、自分の心配をした方がいいんじゃないかしら?あなたが思うよりマールは強いわよ?いつも途中で私たちから逃げ出して1人でトレーニングすると言って見てないからそう言えるかもしれないわね」

「いや、でも元々回復系メインで後衛がほとんどってイメージがやっぱり強くて」

「レイ、あんたはマールに負けるわね。まだ自分の方が強いと思っている節があるみたいだし」

「それでも魔法じゃなくて武器頼りの部分があるだろ?」

「まぁやればわかるでしょ」


「マールくん、君はリーグ戦で意表をついた方法で攻撃をして早めに決着をつけていたみたいだが、ここでは通用しないぞ」

「マールの試合見てたんだ?」

「隣でやっていたからね。順位的には5位で君がいたからこそ僕はシードに上がれなかった部分もあり、かなり想定外だったよ。入学から数ヶ月でこうも抜かされる人がいるとは思わなかったからね」

「ふ〜ん。マールの戦法バレてるんだ〜。ちょっとやりにくいね〜」

「それに僕との相性も悪いんじゃないかな。僕は闇魔法が得意でね、君の武器を封じることができるんだよ」

「そうなんだ〜。紫色の髪色だから言わなくても予想はついていたよ〜。ちょっと戦い方変えないといけないかな〜」

「痛めつける気はないから早めに降参することをお勧めするよ」

「お気遣いありがと〜。人を舐めている部分がなければいい子に見えたけど残念かな〜」


『お二人ともいいかしら。それでは始めなさい』


「早めに決着をつけさせてもらうぞ。仮初は現実に、影は実体に、物は不動に、シャドウブランチ!」


彼が魔法を唱えると周りに何もなかった闘技場に高さ2mほどの岩のような物体があちこちに現れた。


「君の魔法を少しでも当たらないようにさせてもらったよ」

「はっ!」


マールが唱えると自身のスタッフから収納していた魔法を放ち始めた。マールのスタッフはアーテルの手によって改造されており、以前は1個しかストックできなかった魔法が現在では複数個ストックできるようになっている。これは収納魔法の応用で、アーテルがスタッフの特性を解剖し、そこに収納魔法の応用で魔法のストックをできるように改造したのであった。また現在は武器を仕込むことも可能になっており、無詠唱を齧っているところからも詠唱なしで収納から思ったものを取り出すことができるようになっている。


「なっ!?ファイヤストームだと!そんなものを取り出すのは想定外だ!リーグでは威力を抑えていたのか!」

「あらら〜、この岩みたいなもの燃えないな〜」

「これはそう簡単に壊れるものではないからな。一瞬焦ったが、自身の魔法を信じてやれそうだ」

「いちよ〜これも出しとこ〜」


そういうとスタッフの中に仕込んでいた、丸いボールのようなものを取り出した。これはマールの周りを浮いていた。


「浮いている魔法?いや武器か?浮いているものなのど見たことないぞ」


実際この国での価値は侵級の武器にあたるので、そうそうお目にかかるものではない。これはノンウェアアーマーとアーテルが勝手に名付けているもので、回復と攻撃系を主軸としているマールにスタッフを改造する時に合わせて、防御の必要性を教えてあげるために用意したものである。ちなみにミラもこれは初めて見るものであった。今の段階では攻撃は最大の防御と突貫しても攻めきれないレベルなので、長期戦になった時に向けてしっかり対策をしていたのであった。


「不思議なものを持っているが所詮借り物だろ。暗き鼓動に応じて闇を我が自由に扱わせたまえ。シャドウムーブ」


ダンダルミンも魔法を唱え影を自由に移動できる魔法を使った。弾除けに作った岩を大量に設置したのも自由に移動するためでもあった。


「うわ〜神出鬼没って感じだな〜」

「闇に落ちろ、ダークランス」

「くっ!」


ノンウェアアーマーは背後を守ることに比重を置いているので前方から来る魔法については自身で対処する必要があり、マールはまんまと喰らってしまったのである。


「視界が…泥水の中にいるような視界の悪さで気持ち悪い…」

「戦い慣れはしていないみたいだな。このまま詰めさせてもらうぞ。・・・はぁっ!」


バチッッ!!


「なんだこれは!」

「後ろ!やぁぁっ!」

「くっ…」


シャドウムーブは自身にかける時間制限のあるバフの一種なので一度かけると自由に影を行き来することができる。そこでダンダルミンはマールの背後にある影に移動し、剣で止めをさそうとしたが、ノンウェアアーマーがしっかり守ってくれたおがげて弾き返されており、そこに視界が悪くても今どこに攻撃されたか分かっているマールがそこに向けてスタッフに収納しているアイススピアを放ち当たったのである。

浮いているボールが初見で後ろの守りを強くするものだとは中々見抜けないものであり、この結果は仕方ないものであった。何せマールの影は後ろに伸びており、後ろから攻撃することになったからである。そもそも後ろに影が伸びているのも普通とは違和感がある出方で、向かい合っているダンダルミンも後ろに伸びているのである。これは影の魔法で最初に岩を出したあとすぐにダンダルミンが放った魔法の結果であった。


「前からの攻撃は当たり、後ろは弾かれるか…大体効果は把握したぞ」

「ようやく視界が元に戻ったよ〜!攻撃してくれたおかげで気持ち悪さなくなった〜」

「なに?こんなに早く視界ボケを直せるのか」

「まぁマールは回復魔法得意だからね〜。ちょっと動揺したから遅くなっちゃったけど…これはアーテルくんに詰められちゃうとこかな〜」

「早めに決着を付けきれなかったか。こうなれば後のことは後に考えるとして、全開で行かせてもらうぞ。闇より伸びしその刃よ、全ての影を我が手中に納め、分身として刃向かいたまえ!リベリオンシャドウ!」


バチィ、バチィィィィ


「えっ!?これは、マールの影?」

「自身を乗っ取れ!」


影がマールから離れて自身に攻撃をしてきたのであった。

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……✍︎(-ω-`*)

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