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加護と大会


黒魔法を教えると言ったアーテルだが3人はアーテルから強い魔法を教えてもらえるだけで喜ぶ状態だったため、黒魔法の真価を知っていない状態であった。黒魔法は自属性に混ぜることができると同等の魔法威力で相性負けせず、勝ち越すことができるので、魔力温存や戦術を増やすのに非常に便利になっている。黒魔法は他の色に侵されないという強力な特性を持っているからである。また黒の魔法としては多く存在しないが、黒の黒級魔法だとブラックホールなどあり、戦場で使うと一瞬で戦いが終わる慈悲もない魔法や魔法を一時的に、もしくは半永久的に使えなくすることができるブラックパレットという魔法使いを殺すことができる魔法がある。アーテルはこれを使うと楽しくなかったので、魔法だけ理解して封印しているのであった。


・・・


闘技大会が近づいてくるにつれて、授業終わりの他のクラスの者が演習場に出入りすることが多くなっており、かなり人で溢れていた。変なトラブルに巻き込まれることや、下剋上

のターゲットにされていると無駄に対策を増やさせるだけなので、基本的に上位クラスのものは下位クラスがくると自然と捌けることになっていた。

アーテルは夕方前に3人と集まって話していた。


「みんな順調?」

「優勝報酬ができたから、必死も必死だよ…」

「マールは攻撃のレパートリー増やしが上手くいってるかな!」

「私も一撃必殺のパターンも増やせたし、対処された時のその後の戦闘のための力もついてきたの思っているわ」

「そうか。まぁクラス落ちすることは当然なさそうだね。クラス落ちしたら流石に…

ね」

「アーテルくん怖いこと言って脅してきてる〜!」

「まぁレイはともかく私たちは押しかけてきて負けましたとなったら、流石に教える見込みは無いと思われてしまうわね。マールも緊張しすぎなければ大丈夫だから頑張ろ!良いもの覚えたんだし!」

「そうだね〜!先にレイくんと当たるのどっちかな〜」

「僕も負けられないからね!でもアーテルがこんなこと言ってくれるように変わった2人には感謝はしているよ」

「アーテルくん隠し事多すぎだからね〜。まだまだびっくり仰天のもの抱えてそうで心臓持つか心配だよ〜」

「なら、少し口を滑らしてやろう」

「なになに!」

「俺は黒魔法の加護を与えることができるぞ」

「「「!!!!!」」」

「まぁ普通はもらってもちゃんと使えるようになるものはほとんどいないがな。使ってるものがいないし、魔力量が半端なく要求されるからな」

「アーテル、加護を与えられるってどういうことか知ってるか?」

「ん?カラーマスターの由来じゃないのか?自属性を極めた先にある魔法は色を広めることができるからな」

「え、そうなの?」

「なんだ、違うのか?」

「…加護は自分が持っている色以外にも主属性ができることから、最強の魔法を名乗ることができるんだよ。強力な混合魔法が使えることが大きな要因なんだよ」

「そうなのか。混合魔法使えるだけで強力なら教えてやろうか」

「「知りたい!」」

「まぁとりあえず闘技大会の後だな。黒持ちがいかに混合魔法が片手間にできるかわかると思うし」

「くぅぅぅ、僕は部屋に戻って魔力コントロールの訓練してくるよ!じゃまた!」

「行っちゃったわね」

「アーテルくんが上手くレイを焚き付けてくれたんだね!」

「俺としてはあの魔法の進捗が気になったからな」

「あれね、なかなか難しいわね。特に魔力量がまだ追いついていない感じが強いわ。足りてるけど使って展開するっていうのが上手くできないわね」

「詠唱長くすると聞いてたやつが使えるようになるかもしれないがそれで良いなら、相性のいい詠唱教えるが?」

「いや、絶対そんなことしたくない!私が未熟なせいでこの魔法が広まるのは不服なのよ!」

「マールもおんなじ思いだよ〜。やっぱ無詠唱使えるようにならないとだね〜」

「まぁ魔法使うとしてもレイとマールとの対戦だけだと思うわ」

「だね〜」

「まぁ俺のパーティーメンバーでトップ3を独占してくれ」

「でない人は優雅ね」

「主席で大会に出ないなんて前代未聞だよ〜」

「あ、そうだわ、アーテル。おそらくアーテルが大会にでないとしか知らないものはちょっかいかけてくることがありそうだから伝えておくわ」

「あぁ、ありがとう。特に気にする必要はないな。学園大会まで我慢すればいやでもわかるだろうし」

「確かに〜」

「私が無詠唱できたら、師匠の手を煩わせずに対処できるが…」

「とにかく言葉で組むのではなくイメージして顕現する。この方法に慣れていくことだな」


・・・


大会当日、掲示板に対戦表が公開されていた。パーティーメンバーとの対戦がなるべく避けられるように上位クラス優先だが、なるべく離されていた。対戦方式は最初はリーグ戦となっており、上位1名が決勝トーナメントに進めるものだ。今年の1年生のリーグ戦は5人ずつの振り分けで、20組作られていた。そして決勝トーナメントでは勝率が最も高い順番から4人シードになるが、勝ち数が同じな場合は試合の決着時間が早いものが優先となる。いかに早く全勝するかがシードを得るために必要なものである。


掲示板の前では多くの生徒が自分の対戦相手の確認や話しあっていた。


「1年坊主の主席は大会不参加だそうだな」

「大会に参加しないなど考えられないが、出られない何かがあるのか」

「これにでない主席なんて次のクオーターには変わってるさ」

「1年の主席は白の家か」

「なんか入学してそうそうぶち荒れてやばいって話し聞いたことあるかも」

「」「」「」…


「結構アーテルの話ししている人いるみたいだわ」

「つっかからないで欲しいよ…その発散先は僕になるんだから…」

「レイくんが無詠唱使えるようになったら良い対処ができるようになるんじゃないかな?」

「それはそうだけど、、いないところでつっかかられるとどうしようもないから…」

「まぁ死なないで済む地獄の訓練と思えばギリギリなんとかなるでしょ。シャキッとしなさいよ、男が廃るわよ!」

「2人とも僕にはちょっと厳しい気がするよ…」


3人が話している頃、大会にでないアーテルは学園長室を訪れていた。


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……✍︎(-ω-`*)

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