約束と特訓
2Qの中盤に差しかかったところで来週に学年別の闘技大会が開催される。ここではクラスが低い者が上にあがるための良いアピール場になるのでかなり必死に取り組むところである。闘技大会は参加しないことも可能だが、参加しないと評価が下がるのでよっぽどのことがない限り皆んな参加するものではあった。
その中、アーテルは出場するかを考えていた。
「この大会俺が出る意味全然無さそうなんだが」
「いや、流石に学年首位がでないと良くないよ。普通は皆んな学年首位とかを超えてやると思って参加するからね。でも確かにアーテルは強すぎてちょっと目標にはされてないかも」
「皆んなバチバチしてるなー」
「そりゃそうだよ!クラス上がるための1番近い方法だからね!まぁでも実質次席に入るために皆んな頑張ってる状態でもあるかなぁ」
「そんなもんか。俺に挑みたいから参加すると言うものがいれば参加じゃなくてパーティーに入れることを考えてやってもいいんだがな」
「え!?どうしたの!!アーテル!熱でもあるの?」
「なんだ、どこに驚くところがあるんだ」
「1人大好きだったアーテルがそんなこと言うなんてびっくりしたよ!まぁでも少なくとも僕たちの影響を受けてると思えるとちょっと嬉しい」
「あーー、それはあるかもしれんな。いまの俺はパーティー内で競い合いして順位決めても面白いかなと思ってる」
「結構上から目線!だけど文句言えないことすぎて悔しい!」
「1番になったやつに黒魔法シリーズ教えても良いかもな。まぁそのためには圧倒的な魔力量無いと使うこともできないけどな」
「え!?僕も教えてもらったら使えるの!?ちょっと待ってそれは本気になるかも!アーテル、ちなみにだけど、皆んなに教えるのは考えてない?例えば規定の魔力量に達したらちょっとだけ教えるとか...」
「あーー、それは考えてなかったな。確かにそれは良いかもしれないね」
「うぉー!それは面白い!俄然やる気でてきた!あの2人にも言ってもいい?」
「んーー、いいよ。あーー、でもあの珍爺にバレるなぁ」
「バレたらダメなの?」
「面倒な予感がするかるなぁ」
「じゃ、こんなことも考えてるって2人に言うね!これはすごいモチベーションに繋がると思うよ!」
「まぁそれならいいよ。あっ、じゃさ、闘技大会優勝したら1つ教えるの約束してもいいよ。おれはでないからさ」
「あの2人には申し訳ないけど、必ず勝たせてもらおう!」
「頑張れよ」
・・・
「アーテル!聞いたわよ!あのふざけた魔法シリーズ使えるようにしてくれるって!?」
「アーテルくん、マールは守ってくれてる人を今まで癒してあげることしかできないと思ってたけど、マールも皆んなと一緒になって戦える力が手に入るなら何でもするよ!」
「お、おぅ。まぁ2人とも落ち着け。闘技大会優勝したら薄クラスではあるが教えてやるから」
「「ほんと!?」」
「約束するから。まぁ黒色が混ざることは他色からの干渉を受けないし、それでも強力な魔法だから」
「マールここは悪いけど魔法では一歩遅れてる私が必ず勝ち取って見せるから。まだまだ攻撃力に乏しいあなたには申し訳ないけど遠慮しないからね」
「ミラちゃんだってマールに足元すくわれないようにするだよ!一泡吹かせてやるから覚悟してね!」
「皆んなモチベーション上がってて良い感じだな。面白そうだからレイには内緒でちょっとだけ2人にだけ侵クラスの魔法を教えてあげよう。使えるかどうかや戦略は自分で考えて欲しいが幅が圧倒的に広がるから知ってて損はないだろう」
「え!?それは魅力的な提案だわ!私は侵クラスがどの程度かは想像つかないけど」
「マールの場合は攻撃系じゃないことが多そうだけど、これってミラちゃん贔屓かな?」
「いや、そんなことはないぞ。マールにはそうだな。自己強化のバフフィールドの魔法を教えようかな。それであれば今持ってる攻撃手段でも相当強力になるぞ」
「バフ!すごい楽しみ!」
「私はどんなもの教えてもらえるのかしら」
「そうだなー、身体強化が活かせるようなバフ系か初見殺しかつ分かっても対処が難しい攻撃魔法のどれかがいいかもな」
「じゃ、マールと同じシリーズでお願いするわ。ここは公平になるようにしようと思うから」
「分かった。じゃレイにバレないようにね。こうゆうの面白そう!」
「アーテルいつになく楽しそうだね」
「今までは秘密を1人で隠してたけど、今は知ってる人がいるからね。なんか浮かれてるかも」
アーテルは実際友達との絡みがとても楽しくなってきていた。特に全部ではないもののかなり大きな爆弾を共有したので、信頼と遊びを覚えていっていた。
そして、ミラとマールに侵クラスの魔法を教えてあげたアーテルはまずお手本を見せた後、イメージのコツと効果を頭に入るようにしていた。大雑把なイメージより具体的なイメージのほうが魔法を使うときに強力になるし、無詠唱で発動するための必要な情報でもあるので、半日かけて教えていた。
2人はこの日にある程度コツを掴んでおり、発動自体はできてないものの闘技大会までには使い物なる魔法へ仕上げると豪語していた。
なんとレイにバレないように練習はできたらしい。
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