衝撃と秘密
「パーティーになら話しても良いと思えているし、レイは相当不思議だと思っているだろ」
「まぁねぇ」
「他言無用で誰にも言わない約束ができるなら話すぞ」
「もちろん言わないし、何があっても僕は味方だよ」
「そうよ!私も し、師匠のことは裏切らないわ」
「魔法でマールたちで縛ってくれも良いんだよ?」
「いや、それをしてしまうと対等でいられなくなってしまう気がするから信用する」
「嬉しい!」
「だが、焦らして申し訳ないが全部は言えないしここでは言えないんだよ。あの爺さん飛んでくるからな」
「爺さん?」
「学園長だ。多分この話し始めると近くにくるだろうから移動しよう」
「どこいくの?」
「良い個室のカフェがあるんだ、そこにいこう」
「え、どうやって」
アーテルは誰もいない方向に向かって話しかけていた。
「学園長どうせ聞こうとしてましたよね?今度気が向いたら少しは話しますので、今から少しこの3人と外出してきます」
…ひらっ
「アーテル、なんか紙が出てきたよ?」
「許可って書いてある!?」
「学園長と本当に話していたの!?」
「あの人何回か会いにきてるからな。じゃいくぞ」
そういってワープでカフェ近くの人がいないところに来ていた。
「「「!?」」」
「とりあえずお店で話すからついてきて」
カランカラン
「あ〜ら、いらっしゃい学園抜け出し上手なアーテルくん。今日はお友達と一緒に来たのね!」
「ここのスイーツを皆に食べさせたいと思ったからもありますが、個室借りても良いですか?」
「今日はあそこで青春するのね!羨ましいわぁ〜」
「…スイーツ全種類5個づつとコーヒー4つお願いします」
「は〜い!すぐ準備するから待っててね!先に部屋に行って良いわよ!」
「こっちだ」
お店の奥にある広々した部屋に入ってきた。内装品は平民クラスではなくどこかの貴族がきても問題ないようになっている部屋であった。
「受け取ってくるから待ってて」
返事を聞く前にアーテルはでていった。
「一気に色んなことがあって頭が混乱しているんだが」
「私は考えること一旦やめたわ。そしたらこの部屋のよさに気づいてびっくりしているとこよ」
「アーテルくんってば抜け出し常習犯だったんだ〜」
「今そこにツッコめる余裕僕にはないよ!?」
「それにしても瞬間移動?みたいに気づいたら学園の外にいたね〜」
「あんなもの見たことないわ!」
「アーテルがいつも部屋でご飯食べていた理由やっと分かったかも」
「なんで?」
「入学式前に自由にできる時に街でぶらついてたんだけど、異常にご飯がおいしい!といって買い漁ってたみたいでね。それで僕との時間ずらしてこうして外にご飯食べにきてたんだなぁって思ったの」
「そういうことね。あんな魔法使えては学園のルールもあってないようなものだわ」
部屋で3人が話している時、アーテルはいつものように全種類4個づつをこっそり収納にしまっていた。先ほどの店長には事前に説明して、以前からこのように対応してもらっていた。お店としてもアーテルは業者並に購入していく太客ではあるので、許可していた。
「全種類1個づつは皆んなと今食べるのよね?」
「はい。ありがとうございます」
「いいのよいいのよ!そんことだとうと思っていたから準備をしていたわ!」
「ありがとうございます。これは俺が持っていきますね」
「ごゆっくり〜」
こうしてアーテルは個室に戻ってきた。
そこでソワソワしている3人に声をかけた。
「お待たせ、ここのスイーツはうまいからぜひ食べてくれ。少しは落ち着くだろうから!」
「(スイーツに目を輝かせているアーテルくんギャップでちょっと可愛いかも)」
「(レイの胃袋掴めばなんとかなるかもと言った作戦の信憑性がとても増したわね)」
「ありがとう。いただくよ!」
しばらくスイーツに舌鼓を打っていた4人だが、無言で食べ進めていた。
アーテルは少し落ち着いたと思ったので話しを切り出した。
「さて、さっきの質問に答える前に、俺は黒魔法使いである」
「黒魔法?」
「そんな色聞いたことないよ」
「!?」
「マールは少し思い浮かぶ節があるのか?」
「家でね、『この世界の終焉は黒が世界を塗りつぶす時』と伝わっているんだ。その黒って黒魔法使いのことだったのかなって」
「(シルバー家は縁を切った娘を最後まで気にかけていたんだな)そうだったんだな。今の俺がそんなことするように思えるか?」
「そんなことはないよ」
「そして質問の答えだが、俺は昔の記憶があるからそこで魔法を使えると言ったところだ」
「アーテル昔の記憶があるの?」
「おそらく黒魔法の性質と思っている。それに黒魔法は強すぎるみたいで、黒の性質を混ぜちゃうと誰も俺の相手できなくなってしまうみたいだから、なるべく隠している(今はこのくらいしか話せないな。転生というと魔王の話しと建国期の話しが必要になるし、あ、そういやバルディルに今度会いに行ってやろう)」
「そうなんだ?」
「そして今言えることはこれくらいだ」
「アーテルくん話してくれてありがとう!黒魔法ってそんなにすごいんだ?」
「まぁあの学園長の監視下でワープできるくらいだから相当凄んじゃないかしら」
「まぁそれはともかくたまにこうやってみんなで外出するのもいいね!」
「まぁこれからみんなが強くなるように俺は教えるから頑張って欲しい」
「「「おぉー!」」」
「レイは無詠唱2Qまで、マールはとミラは3Qまで、ミラは剣もやりたいと思うが無詠唱は遅れれば2人に対して実力で抜かれることになるから先に覚えるようにね」
話しがあまりに突拍子がなかったので少しぎこちない雰囲気になっていたが、上手くまとめて学園に戻るのであった。
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