技術と氷結
「(さて、試験官のレベルがイマイチわからないから、どう組み立てようかな。白魔法と他の色付きの魔法を合わせて技術で魅せるか、大技で魅せるかどうしようかな)」
「そちらから撃ってきていいぞ!ハンデくらいはあげるよ」
「そうですか。わかりました。では行きますね(よし、技術で魅せてやろう。ハンデ与えるなんて余裕が本当は無いことを知ってもらうとするか)」
…ゴゴゴゴゴ、、、ダダダダダダ!!!
アーテルは完全無詠唱で逃げ場を無くすために土魔法で高い壁を作り、登ったり壊されたりしないように氷系の魔法で強度と引っかかりを無くし、上空からホーリーアローを降らせにかかった。また念のため地中への回避もできないよう地面下1cm付近に頑丈な地面に変える土魔法を放っていた。
「なんだこれわ!?」
ダダダダダダ…… ガラガラガラガラ…
ホーリーアローの光の矢の連射が止み試験官の身体には所々穴が空いていた。
試験官が判断できるように、逃げる心配もなくなったため四方を塞いでいた壁など取っ払うのであった。
「これは実質的な死亡では無いですか?」
「!? し、終了!魔道具を解除する!」
「魔法の戦いでハンデなどあってないようなものなので、油断なさらないようにお願いします(まぁこれは防ぎ用がないな)」
「ち、ちなみに詠唱がなかったようにも思うが…」
「詠唱ですか?あんなセリフ黒歴史公開しているようなものなので、使いませんよ」
「なくてもあんな魔法が使えるのか?」
「イメージは人一倍できますので」
「そ、そうか。戻って良いぞ」
ざわざわ
「「「「「(戻ってきた!命知らずよ、声をかけてくれ!)」」」」」
「アーテル!すごいねあれ!どうやったの?」
「「「「「(よくやった!)」」」」」
「今回は土魔法でまわり囲んで逃げられないようにしてから、大量の矢を打ち込んだだけ。レイもやろうとしたらできるよ」
「そうなの!?でも僕同時に魔法使えないし、ってか詠唱なかったけどどうやってるの!?」
「イメージ。魔法の根本を皆んな間違って認識しているから詠唱が必要になるんだよ。いつか黒歴史公開していた自分を嫌になって後悔する日が来るかもね」
「「「「「無詠唱なんてできないから、来ないよ!」」」」」
「聞き耳立てていた人たちもイメージだよ。それに俺は人を傷つけることに抵抗はないけど、無闇やたらにしないよ。あくまで敵となったものには容赦しないだけだから。皆んなこれからはホワイト家をよろしく!」
「「「「「は、はいぃぃ!!」」」」」
「アーテルどんな人生歩んでたの?まだ10歳だよ?」
「ホワイト家ってことで納得してくれるか?」
「あーー、納得しておく」
「さぁ。レイも次頑張れよ」
・・・
「レイの番が来たみたいだぞ」
「本当だ!行ってくる!」
レイの相手は火魔法の家であった。
火魔法は風と相性が良いが、水や氷とは相性が悪いので、ややレイが有利といったところであった。
またレイの剣は刀身がやや短めであり、相手は槍を持っていた。単純なリーチ差で負けているが、魔法でこのリーチをどう埋めるか楽しみに見るのであった。
「始め!」
「凍てつく槍よ!アイススピア!」
「くっ、魔法の発動速度はなかなか早いな、このまま氷を散らされると動きが鈍くなるかもしれない!我が内に燃える情熱を顕現せよ!ファイアボール!」
「溶かされちゃうよねー、リーチ短いから動き鈍くなって欲しかったけど、この方法は流石に通用しないか」
最初の魔法の撃ち合いから剣と槍がぶつかる音が響いていた。
リーチで負けているレイがやや押され気味になっており、何度か傷をつけられていた。
「(倒れる寸戦になりそうだから使いたく無いけど、負けるよりましだよね!濃魔法使おう!)」
「また魔法か?このままだとジリ貧だと思ったからこその手段か。ならば詠唱をさせる時間を与えない!」
「我が世界は凍てつく大地…はっ!やはりそう簡単に詠唱をさせてもらえないか!」
「このまま押し切らせてもらうぞ!」
「凍つく玉!アイスボール!」
「! この状態から撃ってくるか!だがこの程度効かぬ!…なんだこれは!」
咄嗟にアイスボールの内側に演習場の砂を混ぜて放っていた。
相手の顔を目掛けて放ったアイスボールは当然のように槍で砕かれたが、その中の砂で一時的に視界を奪うことができていた。
レイはこれを元から狙っており、手の中に砂を少しづつ集めており、魔法を発動する際に自身の手を起点として発動をしていた。
「よし!我が世界は凍てつく大地の上、我は住人、ここに凍土を顕現せよ!アイスブロック!」
魔法が発動すると周りの床が氷で覆われ空気も冷たくなっていた。そして覆われる際に大地の上に立っていた火使いの相手の足を凍らすことができており、その場へ止めておくことに成功した。
そこからの戦いはレイが優勢だが、魔力をほとんど使い果たしていて、魔力欠乏症に近い症状になっている。自身の魔力が無くなると気絶してしまい、魔力がギリギリ残っている状態だと、だるさや気力、身体能力に影響を与える。魔力がなくなり身体に影響が出るのは、魔力ありきの世界で順応、適応してきている種族になるので、魔力でも人体を回しているため、いつも回している身体への魔力が無くなっているからである。また現在は空気も冷たくなっていて、酸素の取り込みも通常通りできていないため、余計だるさが増している。
「最後の力を振り絞って、、、えいやっ!」
レイは動くより最後の力で剣を投げることにした。
動きが止められていた相手はそのまま食らうことになり、ここで試合終了となった。
「名前はレイか!お前なかなかやるな!」
「ありがとう。流石にちょっとしんどいや!これ使うと魔力欠乏になっちゃうからまだまだだけどね」
「共に精進しよう!」
「「「「「(命知らずとか思ってゴメンナサイ!)」」」」」
「身体がだるい〜、眠い〜」
「レイ、お疲れ。魔力切れさえなければ完璧だったな」
「魔力伸ばしは後回しにしてきたらそのつけがきてるんだよねー」
「どっかのエクスプローションしか使えない爆発魔法使いみたいだったな。まぁ残りの試合を見ながら回復してるといいよ」
「「「「「(アーテル(様)ってなんか大人だ)」」」」」
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