対戦と一閃
「これより最終テストを行う!模擬戦形式で行うので、上に表示されている順番に対戦を行う。模擬戦は4箇所に分かれて行い、わしの魔法で中継しておくので、よく見て置けるようにしておく。対戦が終了したら、次の者を表示するのでその者たちは速やかに観客席の方から降りてきて、指定された場所に向かうように!またこの演習場は魔道具を使用しており、中でどれだけダメージを負っても魔道具を解除すると、ケガは元通りになるので安心してくれ。精神面は戻らないから落ち込み過ぎないように!今回は入学時の現在の能力を知るだけなので!以上。以後上部のモニター指示が出す!」
「(中継は確かにいい方法だな。他の同級生のレベルを知れるのと、しっかり考えてみているものは手の内を明かすか、他の者を知っておくかできるので、ここでも見込みのものを選別しているかも)」
上部にモニターが4つあらわれ、そこに最初の対戦表が書かれていた。
モニター上部には模擬戦コート1〜4が記載しており、表示された時に自分がどこに行かなければいけないかが分かるようになっていた。
アーテルは最初ではなかったので、ゆっくり観戦して見ることにした。
アーテルは4つの画面を同時にチェックしながら、物理系の武器をメインに立ち回り、魔法がある程度できる者は身体魔法や強化魔法でバフも盛り込んでいることを見ていた。
この年齢での戦闘レベルは親の教育力と身体が早期に成熟している者が有利になっている。この差を覆せる魔法より物理の訓練の方がメインとなっているからである。
実際勝っている者は大きな剣や長い槍を扱っているものがほとんどで、魔法が少し使えるものがその者たちに勝っていた。
レイも何なく相手に勝利していた。氷魔法で相手の足止めかつ、抜け出した際に踏ん張りが効かないよう、周囲を凍らせ終始自分のペースで有利に進め、相手の首に剣を置き降参宣言をさせていた。
【第16戦目 アーテル・ホワイト vs マギオル・セイオン】
「俺の番が来たか。相手はカラーではなく貴族か。面倒なのがこなければ良いが…」
アーテルは演習場3に向かい対戦相手と向き合っていた。
「俺はマギオル・セイオンだ!侯爵家の相手ができて喜んでおくんだな!せいぜい一太刀でもいれれるように足掻いてみるんだな!没落家系の出来損ない!」
「(面倒なのがきたー!フラグなんて立てなければ良かった…)アーテル・ホワイトだ」
「なんだ、怖気付いてそれしか言えないのか!所詮カラーも魔法を使える隙を与えなければ相手にならん!」
「それでは始め!!!」
試験官の声が響いた。
アーテルはどういい感じに手加減して、遊ぼうか少し考えていたが、生意気な侯爵家の貴族に魅せてやることにした。
魔法を使うと卑怯だのなんだの言いそうなので刀のみで一太刀で終わらせることにした。
「剣を抜かないのか?そんな軟弱な剣しか使えないようでは話しにならないか!」
マギオルは自身の身長サイズの刀身に太い剣を持っており、またそれを扱えるほど身体も早期に成長していた。
「さっさと潰してやる!!!腕一本くらいで泣き言いうんじゃねーぞ!」
直進しながらスピードを上げて、剣を振りかぶっているマギオルにアーテルは抜刀術でで無力化することにしていた。
「(この魔道具はこの結界にあるダメージを無効化というより、結界を作った際の情報に戻すに近いか?実は精神だけこちらにきて、夢の中で戦闘しているような感覚か?どちらでも良いが、身体的に後遺症が無いなら、真っ二つにしてやろう)」
アーテルは祖先を知っており、現在の自分の家であるホワイト家をしっかり持ち直そうと少し思っているので、名前を聞いてバカにできないようにしてやろうとも心の底では思っていた。
「まずはその右腕を吹っ飛ばして「シュッ」やる!!」
どさっ、ばたん、、、 からんからん…
こちらに向かってきているマギオルに対して、瞬間的な加速を行い抜刀で切りつけた。
シュウゥゥ、カチャンッ
モニターで模擬戦を見ていたもの全員が固まっていた。今までの戦闘ではよくて身体の一部が無くなる程度で、それも相性と力技でできるものがいた程度であるが、同じ年齢で同級生に腰から真っ二つにされて、上半身と下半身がおさらばする状況は残酷さと実力が見合ってないので普通は見ることはできない。
しかし今回アーテルが魅せてしまい、またほとんどのものは抜刀する瞬間をあまりの早さで見れていなかった。これをきっかけに今までホワイト家の悪口や陰口を言っているものが相当数減ることになり、多くの同級生からは畏怖されるようになった。
「…なんだ?はぁ、はぁ、何が起こった!?ヒィィィ!!俺の身体がぁぁぁぁぁ」
「試験官さん、早く魔道具解除しないと、この人の精神病んじゃいますよ?」
「あ、あぁそうだな。16戦目終了!」
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