試験と物理
横浜アリーナのチンチロ見に行きたかったなぁ(.. )
一通りお店やレストランに足を運び、飯と酒がうまいことに感動しながら時が過ぎ入学式に来ていた。
ここ数日にご飯に夢中になっていたアーテルはグルメに進むのも良いと思いながら、収納魔法にこっそり爆買いした食べ物を蓄えていた。
学園長であるカイザベル・ブロンドが挨拶など簡単な話をしていた。
「諸君。まずは入学おめでとう。諸君らはこれから5年間ここで物理と魔法を鍛えることになる。今後の進路にも大きく影響するので、全力で取り組んで欲しい。
ではこれから組分け試験を行う。当然何をするか理解していると思うが、後に一切の申し立てを却下するために説明させてもらう。
試験の種類は4つである。
『一つ、己の武器で物理力を示せ。』
『一つ、魔法で武器ではカバーできないものを示せ。』
『一つ、知力を示せ。』
『一つ、判断力を示せ。』
まず武器と魔法試験において、諸君らの武の相手をするのは王国建国者である勇者様が作られた人形である。これを壊すことができたら即座に皇位継承権を付与せよと代々伝わっておる。
そんな者はみたことないがの。ほっほっほ。
そして知力については思考力や独創性を試させてもらう。
そして判断力は戦いで見せろ。
チャンスは2度だ。
以上である。それでは演習場へ1時間後に集合とする。各自準備をしておくように」
「アーテルの武器は何使ってるの?」
「え?自前のものが必要なのか?」
「ん?当たり前だよ?持ってないの?」
「持ってないが」
「えぇ!?どうやって戦うの?まさか魔法だけでなんとかできるの?そんなの見たことないよ!」
「…そうだな」
「どうするの?」
「いや、大丈夫。取ってくるわ」
「え!?どこいくの!あとちょっとで始まるよ?」
「あーー、大丈夫忘れてただけだから」
「??」
「先行っててくれ」
「わ、わかった」
がちゃっ
「完全に忘れていた。こんなものが必要とはな。まぁ適当に作って持っていくか」
アーテルは黒魔法を使い、剣を作ることにした。
ここの身分の人たちは装飾が無駄についていたり、希少な鉱石を使って優秀な武器を持っていることが多かった。
アーテルも前のように武器を魔力を封じ込めず作った。
形は今では一般的ではない細い刀身に片刃になっていた。昔剣を作るときにこだわりすぎて到達したものであったのでアーテルの意識では最良の形と考えていた。一般的な剣は両刃で刀身が太くなっていて比較的重めに作られている。
そして鞘も合わせて作ったが、こちらには魔力を込めて作っていた。鞘から抜き出す時の抜刀で加速を付与したりと効果がついていた。
「これでいいか」
普通はでかく太い剣を使っているので鞘を使うことなくそのまま持ち運んでいることがほとんどで保管する際は布で包んだりして置いている。
アーテルが鞘の発想を思いついたきっかけは、作った剣を床に刺して置いた時にヒビが入っていたり、納得いかないものが出来上がると剣を投げ込んでしまっていたが、その際に別の剣とぶつかり合って変な斬撃が飛んでくることがあったからこそ、刀身をしまっておこうと思ったのであった。
試験会場の演習場に向かい、試験の始まりを待っていた。
演習場はかなり広めに設計されていて、長方形に段差付きの観客席がついている場所であった。外の観客席には強力な魔法を使っても壊れず、観戦している人にも攻撃が飛んでこないような設計を作っていた。これは勇者が学園を作った時の思想である魔法の進化をしっかりできるようにと作られていた。現在はそのレベルの魔法を使える人がいないので、宝の持ち腐れとなっており、学園の職員は維持費が高いと頭を悩ませる状態になっていた。
「時間になったので、これより試験を始める!物理の試験を行うので上空を見て、記載されている番号のところへ列になっているように。実技開始前に名前をはっきり試験官に告げてから開始するように!では移動してくれ!」
ここで学園長が演習場上空にモニターのようなものを魔法で作りだし、各生徒の名前と番号が振られていた。
学園長のブロンド家は空間魔法を得意とする家で、移動や監視など生徒を守るにはこれ以上ない魔法使いであった。
「なんだこの魔法は!」
「やはり学園長はすごいお方だ!」
「攻撃でもないも無いのにこの広範囲の空間にこんなもの作れるなど、どういう原理でどの程度の魔力コントーロールがあればできんだ!?」
この程度ヤジが飛ぶのかと思いつつも、アーテルは自分の番号が表示されている部分を見つけたので、その番号へ向かうのであった。
「この年齢でどのくらいのレベルなのか見ておきたいから、最後の方にいておこう」
試験に使っている人形は非常に優秀である。
攻撃をした時に、今の攻撃が人へどの程度のダメージを与えているか表示してくれる優れものだ。表現方法もかなり多彩であり、攻撃レベルが強くなると差を分かりやすくするために、表現が独特になってくる。
『…よし。開始!…【左腕損傷。色級ポーションで回復可能。】終了!上の後ろに下がれ!次ッ!』
このように試験官の声が飛び交っていた。
「レイ・インディゴです!よろしくお願いします!」
『レイだな。よし、やれ』
「落ち着いて、、、できる強化をして… はっっっ!」
【右腕欠損、内臓損傷。濃級ポーションで生命維持可能。】
『ほぉ。終了だ、下がれ。次来い!』
レイの試験を見ていたが、周りに比べて良い評価をもらっているみたいであった。
魔法を使うともっと伸びるのにもったいないの思いながらも、教えるならこうするかなと考えていた。弟子を二人を持ってたこともあり、伸ばしどころを見つける能力は長けているようだった。
最後尾に並んでいたレイの番がやってきた。
「レイ・ホワイトです」
『よし。開始!』
「(さて、どの程度の手加減が必要かな。壊すと皇位継承権という変なものが付いてきて殺される可能性が高くなるだけだから壊すのは却下。王になりたいわけではないし、もう絶対なりたくないからな。レイの時に試験官の反応が少々良かったから、部位欠損は出しておくと固いと思うし、欠損のちょい上くらいを狙ってみるか)」
鞘から刀を抜き、切りにかかった。
スッ
縦気味に右肩から下へ向かって切った動作であった。
周りからみると力まずに剣を振っているように見え、また最後尾に変な剣を持った人がいるとして、注目を集めていた。
【致命傷。原因:心臓重損傷。】
『!?』
「(やべっ!やりすぎたかも!試験官固まってるし…)」
『…よ、よし!後ろに下がれ!次はいないな!3番終了!』
周りの生徒は少しざわざわしていた。
とても力を全力で込めたわけでもなさそうな振りであったのに致命傷となっていること。
致命傷が今回の試験で3人しかでていないこと。
刀が業物すぎるからずるいという者。
それぞれでざわついていた。
「これで物理試験を終了する!ほっほっほ〜。今回は3人も致命傷の評価をもらった者がいるとは今年は豊作だの〜。では次に魔法の試験を行う。先ほどと同じ場所で進めていく。それでは開始!」
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