転生と過去
初作品です。読み専でしたが、書いてみようと思ったので暖かく見守っていただけたら嬉しいです。
過去編からです。途中で過去編挟むの今の私には難しいと思いましたので、よろしくお願いいたします。
しばらく毎日あげます。
現在ホワイト家では長男の誕生日会が行われていた。
この世界では7の倍数ごとに盛大に祝う習慣があった。
「アーテル。7歳おめでとう!」
「これはお前が生まれた時にあげるべきだと感じたものだ。俺は直感を信じてお前にこれを渡すから大事にしてくれ。」
と母のミル・ホワイトから賛辞を、父であるカウロン・ホワイトからはプレゼントを渡されていた。
渡されたものはホワイト家ではかなり浮いている真っ黒な腕輪であった
「これはなホワイト家に代々伝わる家宝だ。当主になる際に当主だけに伝わるものでな、必要な時がきたらわかる。その時が来るまで必ず守り抜けとな」
「それを僕にいただけるんでしょうか」
「必要な時だと感じた。これはホワイト家が2000年間守ってきたものである。大事にしてくれ。後で残っている資料も渡すから書斎にきてくれ。腕輪をはめた人しか読めないみたいだからな」
。
アーテルが生まれてから俺は不思議な経験をしていた。いつも目につくところにこの腕輪が移動していて、時はきたと言っているようであった。俺が誕生日にこれをアーテルに渡そうかと思った時光って元のところに戻っていた。これでホワイト家当主が2000年に渡って守ってきたものの真意がわかるのか。俺の代でよかったのかという気持ちと何が起こるかという気持ちで複雑だ。
「とりあえずご飯を食べましょう!」
という母に腕輪をつけるのを後回しにさせられた。
食後、僕は自室で腕輪を眺めていた。
ホワイト家は代々白魔法の使い手として名を馳せているが、その家にはなんとも似合わぬ真っ黒なものを家宝としていた不思議さが残っていた。
「なぜ僕にこの腕輪を渡すのかな。ホワイト家の長男としては優秀じゃないと大人たちが言っているのを聞いたことがあるのに…」
と思いふとステータスを見てみた。
ーーーーーーーーーー
名前:アーテル・ホワイト
レベル:1
MP:150 / 150
属性:白
ーーーーーーーーーー
ステータスの行自体が少ないと言われており、加護もないとバカにされていた。
立派にお父さんの後を継げるのか不安に思っていた。
「でも髪色は真っ白で今後化けると信じて、とにかく腕輪をつけてみよう!」
アーテルの髪色は白く、目はこの世界では珍しい黒色となっていた。
腕輪嵌めた途端、大きめであった腕輪が僕の腕にピッタリとしたサイズになり、何かが流れ込んできた。
・・・・・
・・・2300年前・・・
魔王ブラック・ガルディオンは人生に飽きていた。
現在は魔王として魔国のトップに君臨しており、挑み戦いに来る者の相手をして早200年。
争いが絶えない大陸が一つになり、また海を跨いである大陸とも手を組み俺を滅そうとしている。
「いや、俺別に侵略とかしてないのに魔王というだけで無謀に立ち向かってくんねんな。疲れた。」
実際前魔王は侵略を繰り返しており人間からは深い恨みを植えていた。
侵略魔王と名付けられたカウス・G・グレイは俺の黒魔法に近しい能力を持っていたので手を付けられない状況であった。
ブラックがこの魔王を討ったことで現在の魔王となっている。
「ここ最近は勇者が生まれたとかで攻撃の頻度も強さも段違いに上がったけど、俺に勝てるわけないのがまだわからへんのかな」
この世界は目の色と髪の色で大体どんな魔法が得意かわかるようになっている。
髪と目は得意な魔法の色になっていることがほとんどである。
赤は火魔法、橙は土魔法、黄は雷魔法、緑は風魔法、青は水魔法、藍は氷魔法、紫は闇魔法が得意なことがほとんどである。
また金色の目は色神が認めた王たちにしか発現しない。
「俺も片方金色の目になってるけど大きなメリットはないが威厳を出せるのはとても便利で使い勝手いいんだよなぁ」
ブラックは真っ黒な髪に黒と金のオッドアイを持っている見た目をしていた。
魔王の天敵であるはずの白をもつものは白魔法の使い手として、来ることを少し楽しみにしている。
「俺の魔法はこの世界で唯一の黒魔法。どんな魔法も使えるし、魔法の開発もしまくって相手がいなくなった。最強の白魔法使いがどの程度か楽しみではあるな」
白魔法は聖の属性を持っており、その中でも純白と呼ばれるものは最強の聖属性を持つ存在となっている。
また魔法のレベルは薄色級、色級、濃色級、侵色級、黒となっており、黒が最上級魔法のランクになっている。その黒を自在に操る魔王に勝てる道筋は生まれた直後か自害のみと、すでに神レベルになっていた。
ーーーーーーーーーー
名前:ブラック・ガルディオン
種族:魔王
レベル:2130
属性:黒
加護:黒の加護
称号:金の到達者。魔王の象徴。神殺し。
ーーーーーーーーーー
「僕はブランク・ホワイト!魔王を討伐する勇者に選ばれた純白の使い手である!」
「よくぞここまできたものだ勇者よ。そのようなチンケな能力で我に勝てるとでも思っておるのか?」
2100年前初めて勇者と相まみえた時のセリフである。
「暴虐無尽で人間を襲うお前を俺は倒す!」
「いやはや、俺が魔王になってからそんなことは一切していないがな」
「そんなこと信じられるか!ここでお前を倒し世界を救ってみせる!」
「まぁよい。最強の白魔法使いと手合わせすることを楽しみにしておったからの。かかってこい」
ブラックは手抜きをしつつ様子を見ていたが、勇者は明らかに弱かったのである。
最強の白魔法使いがこの程度かと呆れていた。
「その程度の力か白魔法とは。なんとも拍子抜けよ」
「くぅ、、この程度でまだ負けてはいない!」
「周りを見おれ。仲間はすでに瀕死でお主がここで足掻いても勝てるわけがなかろう」
「僕は世界のために、、、」
「力を付けてまた挑みにこい。数百年もいなかった白魔法使いとはまだ戦ってみたいものである。俺はいつも通り大人しくしておるから鍛えてからくるんだな」
といいブラックは勇者を空間魔法で自宅に送り返した。
「魔王口調疲れるわ。周り見えてない小童が俺をみても怖けず目の輝きが落ちていないのは、精神力の強さかはたまたアホなのか、今後よき相手になってもらうことを願うぞ」
アーテルの話しですが、物語の時系列から見て昔の話しからになります。
誤字などのご指摘などございましたらありがたく頂戴いたします。
評価やコメントいただけたら励みになります。
……✍︎(-ω-`*)