おまじないとお人形さん
ままに気づいてもらえないえっちゃん、
どうしようと悩んでいると声が聞こえてきました
ママ、ママ、とえっちゃんは呼びますがママは気づいてくれません。
どうしよう、えっちゃんが悩んでいると、
えっちゃん、えっちゃん、どこからか声がきこえます。「ここだよ」なんと、抱いている人形が話しています。「お人形がしゃべってる」えっちゃんがびっくりしていると続けてお人形が話ます。
「ずっとしゃべってたよ、えっちゃんが僕のこえをきこえなかっただけだよ」
そうなんだとうなずこうとする前にお人形は話ます。
「今、ママがえっちゃんのことが見えてないのは
悪い魔女がえっちゃんにおまじないをかけたからなんだ、おまじないをとくには僕の友達をみつけて悪い魔女を閉じ込める必要があるんだ」
「おまじないをとく、魔女さんを閉じ込める」
えっちゃんはたくさん話をきいて混乱しています。
「時間がない、えっちゃん玄関のドアをあけるんだ」
でもママは、えっちゃんが言おうとすると、
「このままだとママにも会えなくなる」
お人形さんの話を聞いたえっちゃんは決意を胸に
うん、と一言そして、玄関のドアをあけ、
「いってきます」
でかけるのでした。
これは、まだ知らないお留守番の始まり
そして、一人の名もない女の子の話です。