6.あーうー...(怖い、怖いって...)
異世界生活2日目
「ん?どうした...お前さんそんな浮かない顔して...」
わからないのか!!本当に!!
いや、そうだよな...ずっとこれで不憫な思いをすることが無かったんだよな...
「この顔は、変なこと言ってやすね?心の中で」
「はっ、どうせろくでもねぇことだろ。お前は、まだ赤ん坊だからな!!そこで大人しくしてないとダメだからな!!」
今までこいつらのこと、ちっちゃなおじさんって言ってたけど、これは、属にいう...ドワーフとか言うやつらなんじゃなかろうか...
いや、そんなことは、どうでもいいのさ!!
私は、、こいつらが名前を作っていないということに驚きが隠せないんだ。
えぇ、そんなことで、悩んでるの?別に、なくてもよくない?とか言う言葉がどっかから、聞こえてきそうだが...よく考えてみてほしいw
例えばの話だよ?
狼 「おい!!ちっちゃいおじさん...そこの、ヤギを狩ってきてくれ...」
と言ったとしよう...こいつら、
「俺のことか(でやすか?)」
そして、喧嘩をしだすことが目に見えている!!特に..
「あ?なんで俺を指さしてきやがる。へし折ってやろうか?」
そう、こういう態度をとってくるわけだ...非常に、やりにくいでしょ?
つまりだよ。私は、こいつらに名前をつけてやる必要があるわけだ。
「あうあう!!」(訳 わかったか!!)
「なんか、ドヤ顔してやすね...」
「うぜぇ、からその顔叩いてやろうか!?」
ふんっ!!言っとけ!!
そう、そして、さらに問題がある...私は、今...言葉が...
あー、とかうー...とかしか言えないのだ....
非常に不便だ...
「あれ...そういえば、お前さん歯が生えたんじゃなかったか?なんで普通にしゃべってないんだ?」
いいところに気づいてくれたな!!端的に言うと...
一気に生やしたせいで、変な痒みと...違和感が残っているからだ。
んー、歯が生え変わった後に、なんか気になるぅ...っていうあの状態w私、全部の歯が一気に生え変わっちゃったもんだから...察してくれ...
私は、何気なく前歯に触ってみる。
不自然ではない...生えた当初は、すごい血をがしていて、痛かった...けど、これでしゃべることができるんだ...
歯が生える原因には、目をつむるとして...w
「なんか、治ったみたいっすね。悩みごとみたいなのは」
いや、全く治っとらんわ!!
「おい...お前、また思い出させてどうする...」
「す、すんません...」
まぁ、今は、この痛みは、忘れるとしよう...
「帰ったぞ」
うわっ!!後ろから、ふいに声が聞こえたと思ったら、狼がそこにいた。
風魔法で足音消してくるのやめてくれないかな!?!
「お、旦那おかえりでやす。」
「おー、おつかれぇ」
仕事帰りに、おじさんと狼が戯れてる...誰得だよ...
「んー、そろそろご飯かな〜?!?」
そして、ご飯の都合のいい時にやってくる。精霊...
「あーーー!!」
もう、情報力が多すぎて、キャパオーバーだわ!!(0歳)
「どうしたんだ?こやつ...」
「いや、朝から、ずっとうんうんうなっていやして...」
「なんだと!?!腹でも壊したか!?!」
壊しとらんわ!!
思いっきり顔をブンブンと、ふりまわす...首がはち切れんばかりに...もはや、首で反復横跳びができちまうかも
「顔が、反復横跳びしているな...お主、首を痛めるぞ」
「んー?なになに?反復横跳びって」
「あー、精霊だからな。知らないのも無理はない...ちょうど、我もさっき知ったところだ。下町で流行っているらしい」
変な使い方だからな?それ...とりあえず、単語出してみたwみたいな空気で出すんじゃねぇよ。自分で、言っといてなんだけど...
ひょいっと、身軽にベビーカー代わりの切り株から、降りる。
「あー、バカ、降りるなって言ったのに..」
ふんっ、構うもんか!!
とてとて...と四足歩行で毛むくじゃらの男の口が悪い方に向かう。
「あー?なんだ?こいつ」
私は、すっと足で立ち上がる。
「う、おっ...急にたちやがった...」
他のやつらもギョッとしている。ふふふ、してやったり...ん、ちょっ、これ結構きついな...早めに終わらせないとな。
「お前の名前!今日からグーシャな!!」
愚者...愚かものってら意味だ。ふっ、お前には、お似合いだよ。
「あ?なんで、名前なんか..,」
「名前、ないと、不便」
「あー?まぁ、いいが」
うむ。それでいい。
すっと、後ろに振り返って、もう一人の毛むくじゃらに指をさす。
「お前は、ノリー!!」
ノリがいいからな!
理由は簡単にしとかないと、私が覚えられないw
なんか、期待の眼差しが、すぐ意気消沈したような表情に...
そんなに嫌か!!
「いやでも、もっとカッコイイ名前を...」
「じゃあ.....アイザックシュナイダー改でw」
「ノリーでいいよ...もう...」
分かればいいのだよ。分かれば...
次ぃ!!
「妖精...」
「ん?なにかなぁ?僕に名前を付けるなんて、一万年早いよ!!」
「じゃあ、お前で...」
「いや、名前つけてください...お願いします。」
一瞬で、目に影が...心なしか、羽からでる光が弱く...
可愛いな!!おいw
「お前は、ブルー・スカイな!!」
「え...?w」
「いや、ブルー・スカイ」
「う....ん?」
「あ...ごめんごめん...ブルー・サワーがよかった?」
「もうどっちでもいいよ!!どうしても、ブルー付けたいのかよ...」
「好きそうだしw」
「じゃあ、もう...ブルースカイで...」
青に輝いてるじゃないか!!その見た目で、ブルーじゃないのかよ?
私は、認めない...断じて、ブルー以外...
「名前ぇ...」
つ、つぎぃ!!
てか、最後か...
「うむ、我にはカッコイイ名前を頼むぞ!!」
ふむ...難しいことを言ってくれるじゃない...
私のネームセンスから、無理だということを知っていながら、あえて、カッコイイのを...と、頼むあたり...
こいつ...欲しがってるな?
わかった。君が言いたいことは、よくわかったよ。
「....うむ...」
「....イェア...」
これが、以心伝心ってことだな...したら、なにがいいかなぁ
私は、君は花ってイメージしかないんだ。
正直...そう。あの場所で、私は異世界という最高の居場所があるということを、十分に理解したんだ。
だったら、君に付ける名前...
「アナザー・オープン・ワールド」(((ボソッ
「ん?なんだって?我の耳に変なものが聞こえた気がするのだが...」
「いや、だから、アナザー・オープン・ワールド(ネイティブ)でどうよ?」
「ん?んー?それは、名前なのか?いや、我には異なる開けた世界という言葉にしか聞こえないのだが...」
「ちっ...ダメか...」
「.....」
唐突に、ぶわっと、風が吹き荒れる..
木々は根っこから飛びそうになり、世界が狼が中心だと、言わんばかりに台風の渦が巻き起こる...
「うお...旦那....やりすぎだぁ...」
「み、見えないっす...目の前が...」
「ぎゃーーーー!!止めてぇくれぇえええ」
そして、注目すべきは、彼の目だ....そう...まるで巨大な魔物のように、ギラギラと、緑の光を放ち...内側から、爆発しようと...
「や、やめてぇええ!!わかった!!わかったから!!爆発するのやめてぇえええ」
「アイル...ビー....」
「禁句!!!禁句!だから!!」
すっ、と、嵐が、止み唐突に静けさがやってくる。
「はぁ、はぁ....なんてことしてくれるのさ...」
「ひ、久々に、旦那の本気を見た気がするぞ」
「やばかったすね。」
「うっ...僕の髪...バッサバサに...」
ふんっ、と、当の本人は、白い毛をふっさふさに、それは、もう!!ふっさふさに、して私を見下ろしてくる。
「お主...わかってるな?」
「へいっ、旦那...」
つ、ついつい、グーシャの口癖が...
ていっても、さー、なににしろっていうの...
私の考えられる最高の言葉だったのに...
さっきの、爆発しそうなシーン...やばかったからね。次は慎重にいかないと...
んー、テンペスト...ウィンドウ...テンドウ!!いや、天丼みたいで絶対不服そうなこと言うって...発想がダメなの?
ウルフ...ウルテンとか?w可愛いしなんか
「ウルテンってどうよ?」
恐る恐る聞いてみる。もう、これダメだったら、きついよ...
「ウルテン?...なんか、カッコイイって感じしないが...もう、我疲れちゃったよ...わかった。そこを妥協点としよう...」
よかった...もう、終わりだと、思ったよ...怖すぎて、歯の痛みとか、ふきんとんじゃったよ...
これから、ウルテンを怒らせるのは、やめよう...
若干名意気消沈してるやつらがいるが...気にしないよ。
私は、強く生きる!!
そのあと、ご飯を食うことになった...私は、念の為まだミルク...
帰ってきたよ。この僕が!!(多分どっかで修行してた...)
シュッ(˙꒳˙ 三( ˙꒳˙ )三 ˙꒳˙)シュッ反復横跳び謝罪!!
今年の流行語大賞はこれ...