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山神転生  作者: RERITO
第三章 ~邪精霊に導かれて~

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29.え、えぇ…そっちが泣くの?

「あ、すみな!!タンダぁ!!って、うぉ...なんだこれは...」


「おい、主なのか?サイクロプスなのか?」



エルスと、マキシマムが合流した...とにかく、なにもかもが遅すぎた。私たちから、無言の眼差しが送られる。



「いや...ですね?僕たちは、急いだんだけどな?」


「あぁ...」


「いや、嘘ですね。そんなこといいながら、のんびり語らいながらきていたでしょう」



パンドラーは、カタルーニャの救出に行き...始めに、エルス、マキシマムと一緒に、返ってきたのは、ヨルスさんだった。



「全く、どうしようもない方たちですね」


「俺の長年の夢がぁ....」


「あー、うん。その、僕達が来る前に倒しちゃったか...そうか」



頭を抱えるマキシマムと、しゅんとなるエルス...まぁ、そういう時もあるなんて、言えるほど単純じゃなかったし、はっきり言ってかなり大変だった。



「なんか、すみな...身長低くなったか?」


「え?そう?」



まぁ、今更身長が低くなろうが、高くなろうが...どうでもいいことだけど。

赤ちゃんから急に普通の子供になるくらいだし。それにしても、無事に勝てて良かった。



「おい...まだ、終わってないぞ」


「え?なにが?」



フュマのいきなりの終わってない発言に、ビビる...もしかして、サイクロプスこれだけじゃなかったりとか...いやいや、流石に、こんなのが何体も居られたら困るけど



「城の方で、狼が暴走を始めた。それが、俺がサイクロプスの前にくる...前のことだ」


「前が、二つくらい聞こえたんですけど...大丈夫なの?」


「ウルテンやったか...」



軽くガッツポーズを取るタンダ...ん?なんだろう。いやな予感がするんですけど...今ウルテンとかいう名前が聞こえたような気がするんですけどっ



「タンダ、ウルテンと一緒にここにきたの?」


「え?なんでウルテンを知ってるんだ?すみな」



あっ、そうか。私会った時赤ちゃんだったから...今は、少女の体してるし、流石に、気づかないか。というか、髪も染めてるし


緑髪をいじりながら、タンダを見る。いうべきか言わないべきか...いや、言わないと不味いでしょ!!脳内では、分かってるのよ..でも



「タンダ...その、前に赤ちゃんにあったでしょ?」


「うんうん。少女にいきなり変身した摩訶不思議な子...俺その子を探していたんだよ」



え...なんで、私なんかを...いや、そんなまさかね。こんな少年が、そんなこといや、ある?ある!!私に一目惚れしても...



「ウルテンが、探したいっていうのと、お礼をしたくて」


「そうねぇ...私が、その少女よぉ...」



知ってたわよ。こんな少年恋愛の対象外よ...私は、もっと美男子を好きになるのよ



「え....」



今度は、タンダが驚く番だった。タンダは、思った。嘘だぁ...こんな美少女なわけ...だって、赤ちゃんだったんだよ??それに、それに...緑髪だし...そんな、まさか命の恩人なわけ



「パンドラーから、ね...街じゃ白銀の髪は目立つっていうので魔法をかけてもらったの。だから、私は、その赤ちゃんってわけよ」



全く信じれていないような表情をしていたため、私は念を押して伝える。



「あ...うん。そうなんだ...ははは。ウルテンが、心配してたんだよっ!!」


「知ってるわ...でも、あいつ私の顔をみて、全く気づかなかっただもん。いやだ。あいつに会いたくない」


「なっ...」



思った以上に、わがままなすみなに驚くタンダ...なんで、こんなに意固地なんだ。すぐに、会いに行くだろ...あんな頑張ってるのに...



「なんでっ!!なんで会いに行かないんだ」


「はぁ?私の気持ちも、わからないでしょっ」


「あいつが、どれだけ頑張って探してたか知ってるのかよっ!」


「知らないよっ!あいつのことなんて!私は、別に望んでないっ!」



驚い目をしたタンダは、なんだか悲しそうな顔をした。望んでないか...そうだな...ウルテンの思いは一方通行なのかもな...だって、あのおじいちゃんだもな。



「なんで、あんたが泣いてるのよ」


「....っ....」


今気づいたよのように、目元を拭うタンダ。なに...私が、悪いの?湖に落ちて、邪精霊の邪気にあてられたり、色んなことをされたんだよ!?!今更、言われたって...いやだよっ!!絶対に会いたくなんかないよ...



「ウルテンは...ずっとお前のことを探すって一点張りだった」


「.....」


「そうです!!」



ヨルスさんも、割って入ってきた。あなたは部外者でしょ!!変に関わって来ないでよ。ウルテンのなにが...抑えられなくなる激情に身を任せて、言葉を出そうした時...


「ウルテンさんは、ずっと聞き込みをしていました。舞台で演説をしていたあなたを見た時は、焦っていたのかもしれません。タンダさんの少女の姿というのと、銀髪の髪型を頼りにして...」


「....っ....」


赤ちゃんだったから...分かるはずがない。髪を切ったとか、そういう次元の変わりようじゃない。そんなの....私が一番っ


分かってる...


事実は、そうだよ!!こんなの、長年連れ添った彼氏くらいでも、わからない。赤ちゃんから、大人になられたって、どうようもない。分かってるよ....分かってるんだよ。



「....でも...それでも、見つけてほしかった...」


「すみな...」

「すみなさん...」




いつの間にか、私の目からポロポロと涙が落ちていく。


この世界で唯一の親のような存在。いきなり、異世界に飛ばされて、なんとかenjoyしようとしたのに、どこか寂しさを感じさせる。あの翔太や、エミリー、渚がいたあの時は楽しかった。


だから、戻りたいという気持ちもあったのかもしれない。常に、こっちに来たら危険なことが多くて...オカマイカに叩かれるし、邪気を受けて気持ち悪くなるし、危険なことが何回もあった。それもたった1週間くらいでだよ?人生の中で一番濃い時間で、一番怖かった...





今でも忘れられない。花畑...守ると決めた。


ウルテンと大地を駆け抜けた瞬間が忘れられない。


そして...毛が生え変わるから嫌だ嫌だって言ってたくせに、私のこと探しに来てくれて嬉しかった。


だからこそ...なんで、目が合ったのに見つけられないの?という気持ちが...なんでこの程度の違いがわからないの...という気持ちが抑えられない。


涙は、止まらない...しゃっくりも一緒にでて、今の私は醜いだろうな。





「だから...なんで、タンダまで泣いてるのよ」


「うるせぇ、涙脆いんだよ」


「タンダさん...」



顔をグシャグシャにしているタンダ...あんた、随分と頭がよくなったわね。五日程度でこんなにペラペラ喋れるようになるなんて...おかしいんじゃないの...元からおかしいか。



「キ、キモすぎ...」


「ふっ...褒め言葉だ」





「僕たち蚊帳の外だな...」

「あぁ...これ入れる気しねぇよ」

「大事な話があるのだが...」


少しばかり外野がうるさいけど...



「分かった。」



もう、変に意固地になるのは、やめよう。私は、ウルテンに会う。絶対に...

そして、言いたいこと言って!!スッキリしよう。



「狼が現れたって言ってたよね。どういうことなの?フュマ」


「終わったか...」



まだ言いたいことは色々あったけど...ヨルスさんや、タンダが言っていたことを信じよう。私がウルテンに拾われたように、今度は私がウルテンを拾う番だよ。



「狼は、石化して...暴走をし始めた。自然に返す魔法を使って、今は、城がピンチだ。一刻も早く、あいつの魔法を解かなくてはいけない」


「なっ..なにが、起きてるのよっ!!」


「ウルテンっ!?!」

「ウルテンさんっ!?!なにしてるんですかぁ!!」







緑色の木霊を即石化させて、牽制するエビシは、フィナを抱えながら、すぐに上空へと上がり眺めていた。



「目が乾燥してきたわ...」


「頑張ってください。これ、予備の水筒なんですけど、目にぶっかけてください」


「フィナってそういうところあるよね...」


「いきますよぉおお!!」


「ちょちょっ...待ってタンマタンマ今はまだっ!!冷たっ!!」



バシャっと水をかけられたエビシ顔面びしょ濡れになった。ちょっと荒々しいような気もするけど、大分マシになったわ...



「いつまで続くのかしら...」


「あっ...サイクロプスの顔がぁ...」



バコォ!!っという音が、ここまで響いた。流石に、ビビったわ...な、なに、なんの音!?!



「そろそろこちらに、パンドラーさんや、ヨルスさんが来る頃だろうと思います。」


「早くこの、魔法解除してよぉ...ずっと一人抱いて空飛んでるのも、結構きついのよぉ...もって、あと半日くらい...」



あちこちに飛び回って、やってくる魔法で発生させられた妖精を片っ端から、石化させているエビシは、かなり体にきていた。



「ふぅ...休みもなしでぶっ通しだなんて、生きてるのもままならないわ」


「まぁまぁ、そのおかげで、邪気もちょっとずつ抜けていってますよ」


「ずっとこの姿だもの...こんな機会二度とないわね。ただ、怖いのは、完全に同化してしまうこと...いいこともあるけど、この姿のままではいたくないわ」


「そうですね...急いでほしいです。先に殺されてしまうのは、私かもしれないので」


「うふふふ...それは、絶対にさせないわ、命に変えてでも」


「お姉様...」



百合の花が、周りに咲いているような気がしたが、気の所為であろう。そして、羽をばたつかせて、またでてきた妖精を石化させた。

流石に、急転換すぎる。


タンダ((お分かり頂けただろうか..ヨルスさんが、名前しか呼んでいないことに...


すみな((どうでもいいわよww


ヨルス((なんて言えばいいんですかね...私は、感動ぅ!!って感じを表現したのですが...


すみな((違和感なかったわよぉ...多分


タンダ((忘れては、いけない。これは、コメディ要素があることに...


すみな((ほぼ、コメディと言っても過言じゃないのよねぇ...


作者は、休むといって、休まなかった。ちゃんと休めとあれほど...いや、言いたい気持ちは、よく分かるのだが...一言言わせてくれ。




手が、スマホを求めちゃってるんだ。

すみな((依存じゃないっ!!

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