3.はぶ!!ばぶばぶばぶぅうううう!!
内容を訂正しました。ストーリーガバガバですね...
瞼が重たい...息が...
お、おぎゃおぎゃあ!!
なに、なにが起きてるの...目の前が真っ白で...
「おいおい。うちのお姫様が起きたぞ!!」
「誰かあやしてやれ。」
声がしたっと思ったら、目が慣れてきたように周りをくっきりがくっきりと見えるようになる。
快活なちっちゃいおじさんが、なにか叫んでいる。
ちょっと、なんでこんなむさくるしいところに!?!
いや、まずまず、私ってなにしてたんだっけ...
「ふむ、山神様には供物をさしあげれば、大きくなると聞いていたのだがな...」
「ガキには、お母ちゃんのミルクが必要ってのとじゃねぇのか?」
「ひでぇ言い草だなぁ?舐めてるのか?」
「舐めてねっての」
ガハハハっと、ちっちゃいおじさんが2体が笑っている。
な、なんだか、うるさくて...
おぎゃあおぎゃあおぎゃあ!!
「うるさいと言ってるぞ。どれ、こやつらは、使えんからな...我が面倒を見てやろう。」
は、はは...あれ、おかしいな。こんなに騒ぐような人だったか私。
なにかが近づいてくる感じがする。いや、風の気配がするだけで...足音が聞こえるわけでもないけど...
お、オ....
目の前に、白い犬...いや、そんな優しいものじゃない。山狼ならぬ。九尾と言っても差し支えはない。
ちょっと、流石にびびった。
え、これは、夢だよね。こんな大きな獣みたことがないよ。
「おいおい。子供には、まだまだお前は化け物に見えるだろ。」
「そんなこと言われてもなぁ...」
シュンッとなる大狼...ちょっと可愛い。
「ねぇねぇ...うちのお姫様は、起きた?起きたよね!!」
「おう。ピクシーの、今こやつが起きたところだ。」
小さな緑の妖精が、宙をパタパタ飛んでる。でも、すみなの目には...
まぶっ、しい...なにこの感じ。妖精っていうか...もう、神の神々しさを見に纏ってるんだけど。
この?小さい妖精が?w
「ふーん。お、目が覚めてるね。しかも、僕のまわりにいる森の精霊まで見えてるみたい」
「これは、面白くなってきたな。」
「そうだな。やはり、守り人としての素質を揃えているようだ。」
ガハハハッと、笑うちいさいおじさん。ちょっと混乱してきた。
さっきまでだったら、ギャン泣きしてたのに、ちょっと明るすぎて、目潰し食らった気分だし...あー、眠い。私は、寝る。
∞
ふと、目が覚めた。体が熱くて....
あんぎゃあ!!あんぎゃあ!!
体に白い毛が毛布のようにくるまってる。すごい暖かい。いや、暑いw
一応、服のような昔の白い服みたいなのを羽織ってる形だが、それでもオオカミの毛って、暖かいな。いや、ちょっと痛いかもなっ!!
「むっ...起きてしまったか。」
いや、思ったよりも暑すぎたんじゃ....快適な温度を保ってほしいなっ!!
「ふむ、人の子なぞ、育てたこともないからな。いや、お主は、人の子というよりは、別次元の存在のようだが....」
あんぎゃあ!!あんぎゃあ!!
もう、わかったわかったから。暑いって、高温で、死んじゃうよ。
私が、手で毛皮を押し除けるように、やろうとするが....
この毛超かてぇんだけど....
とそこで、手と腕が小さくなってることに気づく。
あれ?おかしいな。私の手こんなに小さかったかな。
というか、さっきからおぎゃ、おぎゃうるさいんだけど、誰だよ。こんな森の中に、赤ちゃん置いてきたやつ。
「あ、あー、すまない。この毛皮だったのだな。」
毛皮が、ゆっくりとどいていく。
ふぅ...危うく死ぬところだったぜ。勘弁してくれよ。
「ふぅ...おぎゃおぎゃ...きゃきゃきゃおぎゃあ、おぎゃあああ?」
呂律が...w
え?さっきから、おぎゃおぎゃ言ってるのもしかして、私?
いや、いやいや
ありえないでしょ。
だって、ほら、赤ちゃんって...ミルクとか飲むものだものでしょ?
ミルクないの?ミルクは...
「むっ、どうやら、混乱してるようだな。今更に現場を理解したような。そんな顔だ。」
「あああ、おぎゃおぎゃ?w」
ははは、これは、どういう冗談?wって聞こうとと思ったんだけど...
いや、おぎゃおぎゃってw呂律とかの問題じゃ...
「ふむ、少しだけ外を見に行くとしよう。」
「お、おぎゃおぎゃおぎゃ...お、きゃあああ!!」
そういうと、しっぽで器用に私を狼の背中に乗せる。
あ、この瞬間だけ昔に戻った感じwとか呑気なこと考えてると、狼は走りだす。
あうあーーーーーあーーーーー
今の私、変な顔になってると思う。一応私に配慮してくれてるんだろうけど...顔がすんごいことなってる。
風がすごすぎて...こんなん乗ってたら、息ができないだろ。
「あ、すまん。少し待て。」
そして、《風の精霊よ。我、身を守る。盾を作りたまえ》と、いう声が...どこかから聞こえると、緑色の透明な波のような太い線が、狼を包み込んだ。
「あう?w」
嘘でしょw.私の体もその加護に付与されたのか...緑色にキラキラと輝いていた。
赤ちゃんの体が緑色にって...宇宙人かなにかにでもなった気分だ...なにこれw
「ふむ、風の精霊...いや、自然系に素養がありそうだな。流石守り人に選ばれるだけのことはある。」
あ、はい。そうですか...いや、こんな光景見せられたらうれしいよ?
神秘的だし、でも守り人って...wなにさせられるんですかね。ちょっと、辞退させてもらいたいんですけど...
「ふむ、主...もしかして、嫌がってるな?」
「ばぶ?wおぎゃおぎゃきゃきゃ?」
いや?嫌がってませんよ?って言った。うん。よし、身振りもつけて言うとするか...
「ばぶ?wおぎゃおぎゃきゃきゃ?w」
「なんだその、手振りはバカにしてるのか?」
いや、そんなつもりないんですけど...w言葉じゃ伝わらないから、ちゃんと、言ったつもりなのに...
あと、ちょっとだけ体が馴染んできた。風の精霊様の影響なのか...さっきまでとは、雰囲気が違う感じ。なんというか、息ができる。
息ができるって素晴らしいw
「ばぶ...w」
「お前は、ちょっと騒がしいな。守り人になれんかもしれんぞ。」
そして、狼がいうには、向かう場所にはもう少し時間がかかるらしい。
ほう。それまでは、わたしはこの風と一緒になる狼ライドでも楽しみますかな...
ところで、今更ではあるけど、私赤ちゃんになってるみたいです。
日本でいうところの、転生というやつではないでしょうか...
うわっ、これは、由々しき事態ですよ。先生。
あ、先生どっかに行ちゃったんだった...とりあえず、なんか、歓喜しときますか。
「はぶ!!ばぶばぶばぶぅうううう!!」
曰く、私!!転生しちゃったよぉおおお!!らしいです。
「すまないが、今は変に動かないでほしい。加護があるのは風だけだからな。降り落ちても、保証はできんぞ。」
「ば、ばぶ...」
お、恐ろしいことをいう。この狼...とりあえず、自重しときます。