4.ふっ...今宵のスタートダッシュは、華麗だぜ!!
次の次の回くらいまでタンダ視点が、続くかもしれません...
side タンダ
「結界ってただ、水から体を守るだけじゃないんですね...」
「まぁ、水中の中でしか動かすことができませんけど」
結界ってだけで凄いのに...水中で自由に移動可能って凄いと思うのだが
「あ、あと普通に動く時のような滑らかな感じじゃなくて、もっとカクカクした?と表現した方がわかりやすいと思いますが...」
「まぁ、現実はそんなに甘くないよなぁ」
「あははは...ただ息苦しいとかの心配はないですよ」
水の中で、素早く動いてどデカい怪獣を撃破して英雄にっ!!なんてのは、夢のまた夢の話だな
ウルテンは、あのザマだし...なんというか...
ブルブルと顔を振る!!
やめだやめっ!!欲しがりすぎるとろくなことにならねぇぜっ!
「とりあえず、一瞬でもウルテンを海に落とせばいいって言うことだな!!」
「まぁ、端的に言うと...」
俺は、ウルテンを眺める。
湖だから崖ってわけじゃないし...かと言ってぶん投げるほどの力があるわけじゃない。うん、後半は有り得ないなw
かなりの巨体だし...でもそれくらいしか思いつかないんだよなぁ...
俺がウンウン唸らせていると
「そういえば、お名前聞いてなかったですね.」
「ん?あー、そうだったか?今更感半端ないけど...俺は、タンダっていうだぜ」
「タンダさんですね。私を救いに来た時の、あのスピードで体当たりしてみたらどうですか?」
「ウルテンに?」
「そうです。あとでウルテンさんに怒られると思いますけど」
「いやぁ...さっき殺されかけたしなぁ...」
普通に噛み付いてこようとするし...タイガーサーベント噛みちぎってた顎と歯で...
「まぁ、ダメだったら、その私がフォローしますよ!!」
「んー...実行犯俺だし...そんなに効果ない気がするけど...まぁいっかっ!!やれるだけやってみるよ!!」
「その意気です!!」
俺は、思いっきり腕をまくる!!
なにが狼だっ!!あんなやつ、水が怖いだけの犬じゃないかっ!俺に怖いものなんかねぇ!!
なんたってなぁ!!冒険隊長タンダだぞっ!!(自称)
余程水に触れると精神が消耗するのかすっかりくたびれた様子のウルテンに、近づくのはヨルスさんだ。
ヨルスさんが注意を引き付けて、俺が押し込む!!
至って簡単な話だろ?
森の中に前もって、背後の方で助走をつけて走り込んだ時に最大限のインパクトがでそうな距離に目星をつける
んー、ここら辺がいいかな...
少しだけ飛び跳ねる...今日から俺は、村1番のスタートダッシュを決めて体当たりをする男になる!!
「どうですか?体調の方は」
「うむ...やはり、水だけは苦手でな。もう入りたくないと思ってしまう...」
「苦手なことはありますよね。タンダさんから聞いたのですが、ウルテンさんは自分から捜索にでると言ったんですよね」
「うむ...そうだな。ん?ボーイがいないようだが...」
「今は、敵と戦うかもしれないからなっ!!いい木の枝を取りに行ってくるっ!!って言って、森の中に...」
「バカだなっ!!あいつは...ふはははは」
「なにが出るとも限らない...そういう姿勢は見習わないといけないですよ?」
「そこは、あやつのいいところなのかもしれないな」
ヨルスさんが、ターゲットに接近して雑談をしている。
上手い具合に注意を引き付けられているな...俺は、よし...バカと言ったあいつにはキツい一発をくれてやろうっ!!
村の足の早いやつらが、よくかけっこで遊ぶ時に、クラウチングスタート?と言うものをしていたな...よし、あれで行こう
(妄想)
ここは、会場だ...
周りには大勢の人だかりがいる...そして目指すべきゴールがある
審判の人が号令をかける声が聞こえてくるようだ
(位置についてっ!!)
軽く手をふるって、そっとポーズをとる...大丈夫...俺なら行ける。
ふーっと一息吐く....
(よーいっ!!)
足に力を込める前に、軽く力をぬく...タイミングを見誤るな.行くっというタイミングで思いっきりっ!!
(ドンッ!!)
走れっ!!
ゴウッという音とともに、風がタンダをすり抜ける。
力が溢れてくる...前と同じ感覚いけるっ!!いけるっ!!
止まれないがなぁっ!!
「うおおおおぉおおおおおお」
「な、おまっ!!なんだっ!!ぐぁああああ」
鋭い衝撃がウルテンに当たる...タンダは、止まれ無い体をぐっと踏ん張ってブレーキをかけようとするが、タイミングを見誤り吹き飛んでいくっ!!
ウルテンも吹き飛んでいくっ!!
「おおお....結界で衝撃が収まっておきながらこの威力は、目に見張るものがありますね」
という声をおいて...大きく湖の奥へと吹き飛ぶ二人を眺めるヨルスさん
「いけないいけない。眺めてるだけじゃダメだった...待ってくださいっ!!」
遅れて湖の中に入っていく。
この湖は透明度が高いが、それでも底は見通せない。
朝は、透き通っていてキラキラとしているのがすみな達が住むところだとよく見えていたが、実際に中に入ると数分も経たずに暗くなっていく。
湖の中には、珍しい魚?のようなものが泳いでいるが、肉食のものはかなり少ない...余程のことがなければ出くわさないし、警戒心が高いため普段食べているもの以外は口を出そうとはしない。
そういう話を家で、お父さんが友達と話している会話で聞いたことがある。
落ちた時に勢いよくもってきた空気の泡が無数に、上へと上っていく。
湖の中に入った瞬間、あっやべっ、俺水の中を泳いだことがねぇっというのとを思い出した。
だから、ひたすら沈むしかない。
水に浸っている感覚もないし...息が苦しいわけではないから...少し経つと、なぜかこの空間?に心地の良さを感じる。
(どこまで沈んでいけるのかな...)
死ななないのなら...この心地の良い空間を満喫したい...
そう思った。
目の前に、ウルテンの姿が見えた。
必死に腕をかいて、地上へと行こうとしている。
そんなに...地上がいいものかなぁ....
「タンダさーん!!ウルテンさーん!!」
なにか泡がゴボコボッとウルテンの口からでているのを見たから、魔法を使おうとしたのかもしれない...けど、その前にヨルスさんの声が聞こえた。
「何やってるんですか?二人とも...結界貼ってるんですから、声とかも出せますよ。こういうところは、便利なんですよ」
「あーあー...ほんとだ」
少し水中間のする声が響く。くぐもってる感じかな...
「『風の...』いや、今更か...ヨルスさんの結界は本当に凄いんたな。流石に中に入ってしまったら諦めがつくものだな...」
「いやぁ、よかったよかった...先に進めたようで」
「お主...許すと思うのか?」
「すぅ...待ってくれ...一回話しを聞いてくれ」
「今回という今回は、我慢ならん!!我は、お前を噛みちぎるっ!!」
目が血走っている...これは、死んだか?俺
「待ってください!!あれは、私も賛成しました。ウルテンさんが一向に進まないのは、確かだったので」
「むっ!?!ヨルス殿も共犯だというのか!?!」
「え、えぇ...私も急いでいましたので...」
「ぐぬぬぬ、二人で企んでいたわけだな。我は、我は...」
「すみませんでした...勝手にしてしまって」
「俺も申し訳なかったよ」
水の中で頭を下げる.俺とヨルスさん
確かに...結界を操ることかできるんだな...
「ちっ!!今回は、多めに見てやるがなっ!!次やったら、許さんぞ!!」
「大丈夫だろ...次は、ないって!!」
「ふんっ!!どうだか...」
「とりあえず、ウルテンさんにも頑張ってもらったことですし..行きましょう!!」
湖の中を、ヨルスさんに操られながら...ドンドン潜っていく。
ウルテンも操っているのか、器用だな
タンダ((俺の妄想が火を吹くぜっ!!
ウルテン((お主....殺されたいのか?
タンダ((………
ヨルス((そういう時もありますよ。あとでウルテンさんの一撃でももらえばいいじゃないですか
タンダ((俺、痛いの、嫌い




