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山神転生  作者: RERITO
第一章、どうやら転生をしたみたい

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2.あー、死んじゃうのかぁ...死ぬのは嫌だな

どうしよう。言葉がでてこない。

こんなに重大なこと、みんなに伝えた方がいいって思ってるのに...頭の中でグルグル言葉が堂々巡りをしていて、体が、動かなくて...


「おい...大丈夫か?やばそうなら、保健室行った方が...」


うっ...なにか、が込み上げてくる。ダメ...それをしたら、本当になにもできなくなる。


「すみなちゃん?大丈夫?」


「けほっけほっ...」


胃酸が逆流して、喉にきた...無理だ。なにも言えない。

どうしよう。どうしよう。どうしよう。


「お、おい...おいおいおいおい...」


前の座席の、山部 翔太だったか...が、声を上げる。

何度かちょっかいかけてきて、気に食わないやつだったがこういう勘の良さだけは、いい。


「どうした?翔太まで」


「先生、あれ..」


私のもとに集まっていた視線の波が、通過していく。

キーン!!という音が鳴り響いてより、みな気づく。

ガタガタと音がなり、窓ガラスも今にも割れそうだ。


「ねぇ、すみなちゃん...」


喉が痛くて、下を向いていた私は、そっと顔を上げる。


「死にたく...なぃぉ..っ...」


エミーらしい叫ぶわけでもなく、激情に身を任せるわけでもなくただただ、体の奥から絞りだすような声...

言葉に出して、現実を痛感したのか涙とともに、嗚咽が混じる。


大丈夫なんて...言葉もだせない。

ただただ、私は席を立ちそっと、エミーの頭を撫でた。


そうすると、みんな叫びだす。走って逃げ出そうとする人。

呆然自失となるもの。神懇願するもの。

人それぞれだが、みな同様に混乱していた。





そして、その時がやってくる。と同時に、なにかに身を包まれる。


「私も混ぜて」


なぎさか...そう、顔を振り向くでもなく、私は苦しい喉で確かにうん。とそう言ったような気がする。膝掛けに使っていた毛布を頭から被って、隅に移動する。


せめて、余波で苦しむことがないように、そう。願って


光が、身を包む。始めるにガラスが割れる音がした。毛布でくるまっているため、なにが起きているのかわからないけど...


悲鳴がしたような気がした。

けど、そんなのも一瞬だ。


私たちは、鈍い衝撃と共に、その命を絶った。




最後に、なぎさが「来世では、幸せに生きることができますように」


という、言葉が耳に残った。






彼女は、本当の女神なんだろう。






             ∞




ここは....あたりを回す。


天国に着いたのかな。


光の本流に身を任せている。

私の体は...腕を動かすけど、そんなもの見えるわけもなく...ただただ途方に暮れる。


ふと、両脇を眺める。


(あ、先生だ。)


そう。ピンクのジャージが目立つ先生を見つける。

そしたら、彼もこちらに気づいたらしく。驚いた顔でなにかを言っている。


(なんだろう。なにが起こったんだ。みたいな感じかな。)


エミーや、渚も見つけるけど...

あれ、目を覚ましてない。


なぜか目を閉じたまま流れに身を任せてるようだった。


あ、翔太...


特に関係ないけど、彼も死んじゃったのか...発見したの早かったのに...


あの時を振り返る。





一瞬だった...渚が走ってこちらに来てなかったら、多分間に合わなかっただろう。時間にして1分程度...私とエミーと翔太はすぐにわかったから、それくらいあったけど、他の人たちは20秒くらいしか時間なかったんじゃないかな。


そう考えると、よく渚こっちまで来たな。ちょっと感心だ。


あたりを眺める。

あれ...地球だよね。


地球が見える。なぜ、地球が...

それに、この光の本流はなに?

いろんな疑問が浮かぶけど、結局よくわからず途方にくれていた。






あれから、どれくらいが経過しただろうか...


20分?30分...いや、もう時間とかいう概念があるのかもわからない。

既に、地球とかはどっかに行っちゃったし...


あれって...


黒い穴に寄って、光の方向が捻じ曲がってる。


(わたしたち...あれに、飲み込まれるの?ただでさえ飛行機墜落とか不安だったのに...ヤダヤダ...)


絶対に、ここを抜ける!!抜けてやる!!


そういう問題じゃない。わかってるけど...


そう思ってると、そんなこと杞憂だったかのように、一人の男性が、どこからともなく現れて、光の本流を捻じ曲げた。


この人...私は見たことがある。確か名前は....


思い出す前に、大きく急カーブをし、再び光に身を任せる。


彼は、慈愛の表情を浮かべ、軽く手を振っていた。






そして、5分も経たず(体感だけど)


なにかの惑星につく。

ここは...お立ち台のようなところに、ふわりと立たされそして、クラスメイトを二つに分断された。




そこで、先生ともお別れのようだ。

ピンクのジャージが見れなくなるのは、残念だけど...またどこかで会えますよ。そして、先生はどこかへ行き。わたしたちは、この地球のような惑星にやってくることになった。





次のお立ち台のようなところで、急激な眠気が襲い...私は、その眠気に抗えず意識を落としていった。




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[気になる点] 最後に、なぎさが「来世では、幸せに生きることができますよつに」 できますよつに→できますように
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