表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

存在とその記憶

作者: 横雛瀬緒
掲載日:2021/05/20

<定義>

「名前」というものは、

ものの存在を定義するもの。

ものの存在証明には、

必ず他人からの観測を得なければならない。


<名前>

「名前」をつけるのは、いつも他人である。

「名前」がある故に、存在は証明される。

「名前」がある故に、記憶があるのだ。

いわば記憶の本棚からある存在を見つけ出すための索引だ。

「名前」がつけられるからこそ、それが存在の証となる。


<自己証明>

自己の存在証明など、私には出来ないのだ。

「私」が「私」であることを証明できるのは、

「私」以外の人間であるのだ。


<私と無関心とたわごと>

「無関心」というものが、

どれほど恐ろしいことか。

私はそれを、どこかで意識的にしようとしている。

記憶へのアクセスの不具合も、きっとそれ。

思い出したくない記憶にアクセスしないため。

辛い記憶にアクセスしないため。

「名前」を暈してしまえば、

記憶が、存在が、僕の世界では定義も暈される。

これは自衛だ。きっと思い出したら苦しいから。

感情は既に湧かないのだ。

他人に対して、「無関心」であるのだ。

そうあろうと、努力しているのだ。

なにかの衝撃で、全て消えてしまえば。

私という存在は、私の中では定義が消滅する。

今の私の世界から、今の私が消えるのだ。

そうなってくれたら、どれほど楽なことか。


<結論>

これは、いつも変わらない、永遠の理である。

「名前」というのは、それほど大事なのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ