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魔王軍の駆け込み寺  作者: 東雲欅
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第0章 置いて行かれた僧侶

ふと思いついたものを書いています

稚拙な文ではありますが読んでいただければ幸いです

更新頻度は低めになると思いますがどうぞよろしくお願い致します

『勇者』―それは世界からブラック企業も真っ青な業務内容を課せられた哀れな青年の称号である―


ダンジョン出現の報が入れば急行し最深部を目指し、ドラゴンが現れたと聞けば先陣を切って討伐へ向かい、村の危機には見返りを求めず敵を撃退し、その上魔王の住処を探し出し魔王を討伐せよとという勅命を国王より賜っている。強敵に力及ばず敗走でもした日には「なんと情けない!」と叱責を受け、魔王城捜索に時間がかかれば掛かるほど助成金は減らされていく。


そんな劣悪な労働環境に今まで心折れずに戦い続けた我がパーティーのリーダー『勇者エスク』は十分称賛に価すると思うのだが…ついにその心が折れてしまった。


あっさりと。


ポッキリと。


==================


ここは魔王城

我々勇者パーティーはついに魔王の住処を発見しその主である魔王を討伐すべく乗り込んだ


乗り込んだ


乗り込んだのだ


乗り込んだのだが…




「もういやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」



圧倒的な力の差を見せつけられエスクは人目(といっても大多数は敵である魔物だが)も憚らず年甲斐も無く泣きながら逃げ出した。


「ちょ、え?冗談でしょ!?待ちなさいよエスク!!」

「待て待て待て!撤退するならそう言ってくれエスク!!」


魔導士のリツ、戦士のヴァルドが慌ててエスクを追いかけていく。


勇者逃亡というあまりに予想外の事体が発生したため魔王以下取り巻きの魔物は鳩が豆鉄砲を喰らったかのようにポカンとしている。



同じく豆鉄砲を食らった鳩になっていた私は逃げ遅れた。


勇者パーティーに置いて行かれ魔王城に一人取り残されたのである。


「流石に降参だ。煮るなり焼くなり好きにしてくれ。」


乾いた笑いと共に私はその場に座り込んだ。抵抗する気力も湧かない。

どうせ殺されるのだろう。

むこうでおっかさんに会えるかなぁなどと思っていた私は続く魔王の言葉に耳を疑った。



「では貴殿には我が軍の捕虜となってもらおう」


「はい?」



こうして私の捕虜生活が始まった



ここまで読んでいただきありがとうございました

引き続き読んでいただけるととてもうれしいです。

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