自称:自傷ヒーロー
西宮夢子
彼女が有名なのはその素晴らし身体能力の高さだ。
ただそれだけでは無い……
ー俺は彼女が能力者だと思うからだ。ー
「モンスター……それは俺がつけた物だが本当にモンスター級なんだよ……てか、聞いてるのか?健一」
彼は笑顔で振り向くと俺に「聞いてるよ」と言ってその手を振り健一の側に行く……
まるで、2人はカップルのように……
ー去年ー
「ね?ユキくん!!!聞いてるの?ユキくん早くしないと大会に間に合わないよ?」
俺は焼きたてのパンをたっぷりのいちごジャムを付けて食べたかったのだが健一が急がす。
この学校の1番最初の行事がスポーツ大会だ。
クラス事にスポーツ大会をやり秋に差が激しくないようにスポーツ大会をやる……この学校ではスポーツが好きなのだ……
入学式からの1ヶ月で団結力も出ることも無く俺のクラスは負けた。
いや、クラスと言うより『西宮夢子』に負けたと言う方が正しいだろ……
ドッチボールでは外野共々立ってるやつはいなかった。バスケでは20回以上ゴールに入れていた。テニスではフェンスに引っかかったボールが取れずに試合時間終了。
だが、黒髪乱れの美人狼と異名が着いたのはサッカーだった。
サッカーの試合でも立ってる人はいなかった。
選手はもちろん審判も観客も誰もが体に傷をおったが誰も覚えてる人などいなかった。
そのせいでそいつに夏休みなど無かった。
いじめ、暴力、陰口
その半分が本人により無くなった。
秋に入るとスポーツ大会のせいで怪我人が続出だと思われたが車に引かれ全治二週間の大怪我をスポーツ大会の前の日に起こしたにも関わらずスポーツ大会に出てきてほとんどの人が倒された。
ー俺を除いてはー
もはや、スポーツ大会など行われなかったかのような学校とそれを知っているのは俺と……
「私は西宮夢子、可憐なる美少女だ。まぁ裏ではトラとか狼とか言っている人がいますが」
と言われてた驚いた。俺は小説家などとふざけた職業に就く気はアリンコ1匹入る余地も無いが妄想は好きだ。妄想している時に話しかけてきたこの女は嫌いだ。
「俺は……」
「あなたの名前は知っています。二宮祐希さん!!!あなたにはすごく興味があります。それは恋に似たようなむしろ、殺したいような……」
彼女が『ニコッ』と笑うと俺はほほを引き釣らせて後ろに下がった。
「私は先日、車に引かれました。タイヤ痕が道路にはあり気を失いガードレールにぶつかった後に周りは慌ててました。」
『ニコッ』と笑った顔は本当に美人と言われるような人なのであろう……が、目は笑っていなかった。むしろ、殺意に興じていた。
「その時、私も酷く体の痛みがあったので救急車を呼び気を失ったその方を起こして私は徒歩で病院に行きました。そのせいで二週間は完治しないとは言われましたが約1週間で学校に戻ってきました。」
その殺意の目に俺は耐えられず背けると彼女は俺の目の前に来てふたたびこちらを見る。
「どうしたのですか?私はあなたと会話をしに来たのです。続きはあなたもご存知の通り私がほとんど優勝……ただし、優勝したのは私だけチームスポーツも敵味方関係なく倒れていたので私だけが優勝……もはや、チーム優勝しなければいけないスポーツ大会は個人優勝される結果となってしまったのですがその中で唯一立っていたのが二宮祐希さん、あなたなのです!!!」
俺はやはり怖さが上回りみたび、目を背けて歩き出す。
「なぜ?私から逃げるのでしょうか?あなたは私のことが嫌いですか?こんなに綺麗なのに?美しいのに?美人なのに?バージンなのに?」
なにも言わずに歩くのが続く妄想が好きな俺だがこんなにうるさいと出来る妄想も出来なくなる。
「冗談のつもりで言ったのですが本当にあなたは私のことを嫌いというのですか……私はあなたのことが嫌いですが」
その言葉に俺は反応してしまった。
「じゃ……なんで、俺に構うんだよ!!!」
そう、目を見て反応してしまった。
ーあ、綺麗だー
そこには自他共に美人と認めるのも分かる。『美人』がいた。