第二話 斉朝君の正体
前回で友人として斉朝君が登場しました。
その子はこのような事情を抱いていたのです・・・。
それではお楽しみください。
かなり深い事情でございます。
実はこの斉朝君,とても貧乏で学校に来るのが家庭の影響で精一杯なのである。
彼のお父さんの借金取りが来たため悪くいうと,夜逃げ…といえる。
この事は私の母から聞かされた。
またこの子とは関わりを持たないように。とも忠告をされた。
なぜ?と聞くと先ほどのような事を返されたのである。
だが,私は彼がそんな家庭に生まれた子とは思えなかった。
それは,彼が誰に対しても自分のとても優しそうなその瞑らな瞳で見つめているからだ。
私はその瞑らな瞳からなんでそんな家庭に生まれたのだろうとつくづく思ってしまうのだ。
私みたいな全く家庭と関係のない赤の他人がそんな事を思ってしまうくらい彼はとても温厚な正確なのだ。
だから彼と一緒にいると,実際とても居心地がよくなってしまう。
だから私は彼の話を聞いてあげようと思う。
クラスのみんなからは汚いや不潔等のある意味他のみんなからは暴言のように思えるかもしれない。
でも,彼の場合は違う。
わかりきっているのだ。
自分が汚いってわかりきっている。
でも,それを自分でもどうすることもできない。
『親に銭湯に行こう。』
といっても
「そんなところに行くなら池にでも行ってろ。」と返ってきてしまう。
わからないこともない。
彼の親がそんなような事を言うのもわからなくはない。
彼は今父親だけだ。
母親は彼を産んですぐ離婚をし,彼と離れ離れになってしまった。
だから彼は母親にあったことがない。
会ってみたいだろう。
とても分かる。
分かるよ,その気持ち。
だから周りのみんなから優しいと言われている私がもしかしたら母親のように見えるのかもしれない。
それなら私は守ってあげようと思う。彼を。
なぜかって?ーそれは,彼が私の事を母親のように思っているからだ。
もしかしたら彼は私に好意を抱いているのかもしれない。
でも,私は拒絶はしない。
拒絶をすると彼から母親的な存在が失われてしまうかもしれないからだ。
頑張って欲しい。
『『彼にこれからも頑張ってほしい。』』
それが私が心から思ったことだった。
To be continued...




