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Dear Hacker  作者: マドル
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 私は顔と腹部を抑えながら自室へと帰ってきた。何故、顔と腹を押さえているのかと言うと、上官殿に殴られたからだ。

二度と生意気な口をきくな、との事。さぞかし、私がNSAの次官へと牙を剥いた事が気に食わなかったのだろう。その時の上官殿の視線も感じていたが、私は見ていなかった。どんな顔をしていたのだろうと想像すると、おかしさがこみ上げてくる。と同時に腹の痛みもこみ上げてくる。

「一種のショーだったな。コメディTVより笑えたぜ、相棒」

 と彼は言う。私はワイヤレスイヤホンを耳に取り付け、シャツに小型マイクを取り付け、そりゃどうも、と呟く。

「さ、聞かせてくれよ。そこら辺に転がってるようなB級ホラー映画よりゾッとするお話をさ」

 彼は陽気な言葉で私の体験談を聞いてくる。いたって平坦な声音だというのに、そこに感情みたいなのを感じる。『彼』という存在故なのか、それとも私がおかしくなったのか。

「仕事を任された」

「へぇ、どんな」

「中国に潜れ、とさ。情報集合体(インフォメーションクラスタ)に仕掛け、ソマリアとの関与を抜き出せって」

「まぁ、そうなるだろうな」

「中国が台頭……覇権国家に為りえるってか」

「覇権国家の一般的な定義は、政治力・経済力・軍事力が覇権的であることが前提だ。中国は政治力には首を傾げるところもあるが、経済力、軍事力には覇権としての顔が現れ始めた。産業革命が彼らの技術力を飛躍的に向上させ、最新とまではいかないものの、確実に技術力をものにしている。その技術力は経済に潤いをもたらし、軍事力に大きな力を持たせた。中でも、国家戦略として眺望してきた芽が生え始めた事が覇権国家への大きな要因になり始めている」

「それがネットワークの技術力……」

「かつての諜報戦はなりを潜め、かわりに高度な情報戦が主な情報収集方法になりつつある。攻めも強くて守りも強く、有利な立ち回りで行動が出来るってなら、その国家は覇権的だろう」

「いつか書面だけの情報が積み上げられる時が来るぞ」

「歴史は繰り返すもんだろ」

 人間臭い言葉に思わず笑い声をあげる。私は缶からタバコ(ピース)を取り出し、マッチを擦って火を点けた。腹の痛みも忘れさせてくれるほどの濃い煙が肺一杯に詰め込まれ、頭の中にニコチンがしみ込んでいく様を感覚しながら吐き出した。

「で、仕事はいつから」

「さっそく。その前に風呂に入りたい」

「よう相棒、そういうもんは、向こうに行く前にするもんじゃないかい?」

「いいさ、このままの方があいつらに香ばしい臭いを届けられたろう。ざまあみろってね。あー上官殿、上官殿」

《なんだ》

 未だに機嫌の悪そうな声音で応答。まぁ、もちろん盗聴していて、今の言葉も聞いているはずだから、憤慨するのも無理もないだろう。でもそのことを告げる事は出来ないので、苛立ちは倍増しているわけだ。ざまあみろ。

「風呂に入りたいんですがね」

《監視員を向かわせる》

 言葉短かに通信切る。ブツッと音共に三秒もしないうちに監視員のご登場。すぐそばで私を監視している事がバレバレである。お早い登場にタバコ(ピース)はまだ半分以上残っていて、監視員に肩を竦めてやったら眉をひそめて私が吸い終わるのを待っていたものだった。ざまあみろ。

 ともあれ、私は監視されながらも―つまりは一緒に風呂場に入ったわけだが―風呂で体についた垢も頭のフケも綺麗さっぱりだ。

「さっぱりしたかい?」

「ああ、表面は、ね」

 頭をタオルで拭きながら、渡された安物のジーンズと真っ白なシャツを着る。まるで八十年代のファッションだなと思いつつ、これまた渡された水のペットボトルを一口飲んだ。缶からタバコ(ピース)を引き抜き、火を点けた。

「さて、相棒。どう仕掛けるよ」

「そうだな……相手は難攻不落、万里の長城の鉄壁の防御がある。普通にやれば何もできないまま終わるか、そのまま見つかって駆逐される。遠回りして、少しずつ近づいて行くのが吉かな」

「どこを経由するよ」

「ありとあらゆる場所」

 彼が黙り込んだ。ともいうのも、私の考えはこの基地におさめられた、あらゆる場所のパスを使って限界まで迂回することにある。それを察して、彼は言葉を失ったのだ。これから自分がとんでもない世界旅行に駆り出されることに。

「久しぶりに旅行にでも出かけてきなよ」

「やれやれ……楽しい旅行にはならなさそうだぜ」

 私はコマンドプロントを起動し、この基地におさめられたあらゆるパスを引き抜き始める。もちろん、こんなやり方も許可はされていないから後でなんて言われるかは分からない。が、もう何でもいい、という感情に私は陥っていた。というのも、アメリカ政府のやり方が気に食わないのだ。どうせ、この件が中国にバレれば、アメリカ政府はこいつがやりました、と言って私をハーグの裁判にかけるだろう。もちろん、裁判では有無を言わせずに死刑であり、私の死によってこの件は有耶無耶にされるのだ。そのための盗聴器、そのための監視カメラである。私と言う存在が今まさに中国へとハッキンングしているという会話、動作を全て記録している。それを証拠として提出し、確定的要素を並べたうえで私の死を持ってこの問題へと踏み込もうとしているのだ。

 自由は犠牲の上に成り立っている。一人の死も、多くの死も、犠牲という言葉で一区切りにされ、生を叫んでも政治と言う波間に呑み込まれてかき消され、私達の意志は潰えていく。誰にも認められる事もなく、まるで自分の国での出来事なのに世界の裏側で起こった小さな事件のようにして消えていく。

 ジョン・F・ケネディが暗殺された。国は騒然となった。

私は国に利用されて殺される。誰も知らない。

どっちが暗殺なのか分からなくて吹き出しそうになった。

 いわゆるスパイスなんだな、と私は思った。カレーに使われる香辛料のように、こうした表だった事の中には刺激的な行動がなければ事態は惹き立てられないのだ。口に入れた時の香りが、私だ。世界という口がこの中国とアメリカの間にそびえる対立をメディア等で形式化(食)べる時、情報戦のほんの微かな得られたデータの一部分に私と言う存在の痕跡が初めて世界中の人間に認識され(香)る時なのだ。

 それも良いか、と私は思う。流れ生まれる文字の羅列の中に自分という存在の痕跡を残すなんて、まるでSFじゃないか。

「目の前に、とんでもないSFがいるんだけどな」

 『彼』という存在が、私だけでなく『彼』自身に何を与えてきたのだろう。現実世界とは異なる世界に生き、別世界を目にして、別世界の生物と会話して、何を思うのだろう。

 人類の歴史が闘争の中にあった。今でさえ、私はアメリカの野心の渦に引きずり込まれて逃げられないままで、中国へとアクセスしている。覇権国家たる所以、政治、経済、軍事力を持ちえた国の、威厳を保とうとするあがきの中で私達は生きている。そんな中で、生まれた『彼』は私と共に静かなる泥沼合戦に身を投じている。『彼』は生まれながらにして、『物』であった。形而上の存在である事を前提に、『物』としての利用価値を全面的に活用されている。その事に『彼』は気づいているだろうし、今もこうしてその利用価値を活用されている。

 ディスプレイにcompleateの文字が並べられる。パスの収得が完了したのだ。

「……お前は、一体何なんだろうな」

 口を衝いて出た、というのが正しいだろう。私はその言葉を、無意識のうちに口にしていて、『彼』が何、と聞くまで自分が何を言ったのか気づきもしなかったのだから。

「おれぁは俺さ」

 彼は朗々として言う。胸の奥で、激しい衝動が引き起こされた事を私は自覚した。

「違う。違うんだ…………お前はこの世界を、どう思う?」

「おいおい、そいつぁ、俺がこの世界の住人じゃないみたいな言い草じゃあないか。俺だって、相棒と同じ世界に住む存在だぜ?」

「でもお前は、見る世界が違うと言っていた。お前の見る世界は、俺たちの世界の一部分を文字や数字にした世界だ。その場所はきっと、人間の本質のあらわれた場所なんだと思う。隠すべきものが隠され、表わされるものが表わされ、人間の思惑が漂う海のような場所だ」

「ああ、全くそのとおりさ。俺が生まれた時見た景色の話は……話したことあるか?」

「いや」

「そりゃあ綺麗なもんだったさ。俺は『ここにいる』ということ、つまり『ここはどこだ』という言葉が浮かんだ時、おれぁ浜辺に突っ立ってたんだ。目の前には鉛色の海が広がっていて、白波で次々と情報が化学反応を起こしたように析出して橙色結晶として浜辺に打ち上げられていってた。そいつを掬ってやると、綺麗な個人情報が精製されてた。海をよく見てみるとそいつは文字と数字と記号の塊で、硫酸銅色の丘を見てみればそこには書物の資料情報がたくさん敷き詰められてた。空には、何もなかった。真っ暗な闇があっただけさ。果ての無い、どこまでも何かを詰め込む事の出来るような空間さ」

 静かな沈黙が降りた。懐かしいか、と私は訊いた。彼はいいや、と答えた。

「俺に取っちゃそいつはログなのさ、相棒。過去に見た景色を文字化した、俺の過去の遺物なのかもしれないけれど」

 その言葉の意味は、私にとって幼い頃の記憶の在り方と似ていた。私の脳には常に視界からの情報が流れてきていて、それを記述しているはずだ。しかし、時が経つにつれ、記憶は堆積し、重合し、加圧され、次第に記述された形式を失っていく。私達がその記憶を引っ張り出そうにも、崩れた文字は記憶としての機能を果たさないから、幼い自分の映っている写真を見ても、その景色も、撮ったくれた人も、聞いた言葉も思い出せないのだ。

 だが、彼の記述はしっかりと形をなして残っている。それを、懐かしいと思わないのはやはり人工知能(AI)故なのか。

「相棒、とりあえず先進国あたりは一っ飛びしてきたが」

「発展途上のネットワーク普及国を回る。出来るだけ数を稼げ」

 再び、文字と記号と数字の乱列にゲシュタルト崩壊を起こしてもおかしくないディスプレイを眺める。順調に進んでいる事を確認すると、次に情報集合体(インフォメーションクラスタ)へと侵入するためのソフトウェアを起動する。一般的に使われるソフトウェアでも足を踏む出す事は出来る。しかし、そこに埋め込まれる罠を起動させてしまい、作戦の失敗をきたす恐れがある。私はそのソフトウェアに細工を施し、私独自のソフトウェアへと改造する。

 彼曰く、セキュリティとは浮遊する空気なのだそうだ。その空気にはない、他の場所から持ち込まれた物質が入り込む事で侵入を認識するとのこと。人間の血に流れる白血球のように毎日生産され、日々新しい情報を上書きされたセキュリティが中国の核、情報集合体(インフォメーションクラスタ)の周りを巡回しているのだ。

 その空気にどれほど馴染む事が出来るかが問題で、私は中国の情報をありとあらゆる場所から引き抜いてきて、どんなセキュリティが使われ、どこからデータがダウンロードされたかなどを調べ上げた。中国のIPをピックアップ、国のIPと思われる情報をピックアップ、更に細分化した情報を事細かに区別していく。

 ダウンロードされたセキュリティのプログラムに似せた、化けの皮をいくつもかぶせたソフトウェアを作り上げていく。

「ウイルス作成ソフト、か」

 流れゆく記述の中、目についたソフト名がそれだった。ダウンロードしている国は中国や北朝鮮、韓国、ロシア、アメリカ、インドなど、さまざまな国の人間がダウンロードしている。しかし、その大多数は中国や北朝鮮や、情報ネットワークの発展途上にある国だった。

「国の教育状況が手に取る様に分かるな」

 と私は苦笑した。と言うのも、中国や北朝鮮はもちろん、韓国、インドなども情報技術に強い関心を以前から持っていて、八十年代には既に情報技術の教育に力を入れていたという話だ。それは確実に力をつけていき、特に北朝鮮はその実力を、韓国をもって世界に露見させた。

 二〇一〇年代前半はまだアメリカがサイバー戦上では権威を持っていたといえる、しかし、後半は中国や北朝鮮に権威は移っていたといっていい。幾度となくセキュリティの壁を抜けられて、国防総省(ペンタゴン)から機密を引き抜かれるという状況は、アメリカ政府にとっての悩みの種だったはずだ。それも、最新の技術を用いてでのハッキングだったりしたので、アメリカは頭を抱えていたそうだ。

 とはいえ、表向きでのアメリカといえば何事もないかのように力強く自国の将来像について、信念を貫く決意のもとに演説が繰り返されていたものだ。

「これで全部だ」

 彼の声が聞こえた時には、私は既に全ての準備が整っていた。ソフトウェアの改造も、隠ぺいのためのプログラムも、穴を開けるための疑似暗号も。

「荷物は持ったか?」

「ああ。しかし、重いな。割れ物なんて入っていやしないだろうな?」

「割るための物ならどっしりと」

「そりゃあ心強い」

 私達はちょっとした冗談を言い合いながら、高揚しつつある気分を落ち着かせた。一つの失敗が、自分の命と繋がっていると考えるとゾッとしない。

「……始めるか」

「ああ。とっとと終わらせちまおう。うん、それが良い。相棒にとっても、俺にとっても」

「そうだな」

「覚悟は、いいかい?」

「ああ、始めよう」

 私は、いや私達は、情報の海へと身を投げ出し、中国の情報集合体(インフォメーションクラスタ)へと向かう。その場所にたどり着くだけでも二十のセキュリティを通らなければならない。総参謀部第三部までは程遠い。だが、慌てることなく、表情も変えずにただ前に慎重に進むことだけを考えた。

 一つ、二つ、三つ……。その内、私は認証コードの突破数を数えるのをやめ、ハッキング行為に没頭し始めた。高揚する気分とは裏腹に、私の指はかすかにふるえていた。打ち間違えないように細心の注意を払いながら、下腹部に溜まっていく、渦巻くような感情を抑えてひたすらに無表情のままにキーボードを叩いた。

 羅列していく文字、記号、数字。それが電脳世界(マトリックス)を構成する原子。原子のように結合し、化学反応を起こし、重合し、結晶化し、蒸発し、融解し、気相、液相、個体相を形成し、エントロピー、エンタルピー、ギブズエネルギーを用いて疑似世界を形成していく。草の手触りも、風の柔らかさも、立つ足から伝わる地の硬さも、全てが触角による電気信号を模して脳のモジュール群に働きかけて体験させる。

 次々とイメージがあふれていく。かつて、見て聞いて得た電脳世界(マトリックス)の世界が自分の脳内で知識に則って構成されていくのが分かる。海は銀色の水銀で照り輝き、浜はo-ニトロアニリンの橙色結晶で溢れていて、丘は青い硫酸銅で出来ていて、太陽はバリウムによる炎色反応で黄緑色に燃え盛る。焼き払われたかのような黒色の二酸化マンガンで出来た木、枝の先にはポリエステルエチレンで出来た葉が風に揺れていた。花崗岩で出来た一本道の両脇にその木は植えられていて、枝はしだれる様にしてあって、綺麗なアーチを作り出していた。それが、通りさってきた数も合わせれば、二十はあるだろうか。

 未知な世界が広がっている。ありようの無い世界が広がっている。文字が、記号が、数字が、単なる情報伝達として生まれた物でしかないそれが、世界を作り出すなんて当時の人間の誰が思ったろう。数式が、定義が、法律が、秩序が、人間が生み出した一切がその世界に疑似的に組み込まれて、仮想的な、幻想的な、理想的な世界が組み上げられていく。

 目の間には壁があった。それは、石英が大きく成長したような壁で、無色透明に無味無臭。周りには絡みつくような湿気が感じられ、私は身じろぎした。

 私はコバルトで出来た金槌とのみを取り出し、少しずつ砕いていく。じわりと額から汗が鼻筋を下っていくのを感じながら私は作業を進める。やっていることは日曜大工じみていても、意味は違っていることにおかしさがこみ上げてくる。私がやっている事は、一つの国の脳内への侵入だ。中国の脳の海馬体に当たる場所へと侵入し、そこに収められた情報を引き抜くのだ。それが、私の任務。仕事とは異なる、私独自の任務。私が死を迎えた時に、唯一誇れる行いとなるようにと国がくれた救い。救いという言葉に塗れた犠牲。

「くそったれ……!」

 私は一体何に対して怒りを抱いているのか定かではないままに、静かな怒りを飲み下し、歯を噛んで耐える。やがて、一つの小さな穴が開いた。

「上等だ、相棒」

 彼は呟き、その穴をくぐり、総参謀部第三部に作られたという情報集合体(インフォメーションクラスタ)へと向かう。

 私はその背を見送る時に我に返った。脳内で作り上げられた仮想の電脳世界(マトリックス)から、ジャックアウトするかのように視界がぼやけ、焦点が合った頃にはディスプレイに忙しく文字やら記号やら数字が並べられていた。気づけば私は汗に塗れていて、クーラーを入れるのを忘れていたらしい。滴る汗を不快に思いながら、私はクーラーのスイッチを入れた。冷房が効いてくるまでの時間が妙に長く感じられ、私はシャツを脱ぐ。目を閉じれば体全体で感じる湿り気が、未だ現実なのか仮想空間(マトリックス)なのか分からなくさせる。だが答えはなんてものは決まっていて、私は現実にいるのだと実感せざるを得ない。その証拠に、監視員が私に晩食を持ってきているのだから。監視員は何も言わず、私を一瞥しただけで部屋を出て行った。

 どうも、と聞こえるわけもない相手に礼を言い、食事をとろうとトレーを取りに行く。

「ああ、相棒。着いたぜ」

 彼の言葉に、私は急いでトレーを机に置いて、チェアに座ってディスプレイに流れる様にして表記される文字を見つめた。

 そこには多くの機密情報が詰め込まれていた。特に、ここ最近の動向の事についての情報が多い。

「ソマリア関係を索敵してピックアップ、抜き取る」

「あいよ」

 私は彼へと策敵する単語を送り、それを彼が捜し出す。ピックアップされる情報が私のPCに記録されていく。


 ――そして、私はある記述に対して、おぞましいほどの寒気を感じた。


「十七年分の情報だ。どうも、中国の関わりはソマリア再解放連盟(ARS)発足時かららしいな」

「……よし、全部の書き込み終了だ。隠ぺいの準備するからそこから出てくれ」

「あいあいさ」

 ともあれ、私の任務は終了した。しかし、私はその情報を上官殿に渡す事はしなかった。私にするべき事が増えたからだ。これは、組織からの命令ではない私個人の、するべきことだと思ったからだ。



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