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第20話「最終試練の核心と涙の選択」

洞窟の奥、三人の前に最後の通路が現れた。

壁に刻まれた光る古代文字が、神秘的な輝きを放つ。

鷹宮は冷たい微笑を浮かべ、遠くから三人を見つめていた。


「ここからが本当の試練だ――恐怖、欲望、信頼、裏切り、すべてが交錯する」

その声に、洞窟内の空気が重く震える。


桐生は巻物を握り、凪と葵の手を握り返す。

「……俺たちは、一緒に進む。どんな選択でも、仲間を守る」


凪は小さく震えながらも笑顔を作る。

「桐生くん……うん!私も絶対ついていく!」

オレンジ色の髪が光に映え、決意と不安が入り混じった表情を見せる。


葵は淡青の瞳で桐生を見つめ、静かに微笑む。

「……信じているわ、桐生くん。どんな困難でも、一緒なら乗り越えられる」


洞窟の通路は二手に分かれ、一方は安全だが父の秘密には届かない。

もう一方は危険だが、父の秘密の核心に直結する通路。


桐生は深く息をつき、決意を固める。

「……危険な方だ。手がかりを見つけるために、進むしかない」


凪は目に涙を浮かべながらも頷き、桐生にしがみつく。

「……怖いけど、桐生くんと一緒なら大丈夫!」


葵も淡青の瞳を光らせ、桐生を信じる決意を示す。

「……私も、絶対一緒に進む」


三人は手を取り合い、危険な通路へ一歩踏み出す。

岩が崩れ、通路が揺れ、洞窟の暗闇が三人を包む。

恐怖が全身を貫くが、互いの信頼と絆が恐怖を凌駕する。


凪は桐生の腕を握り、涙をこぼす。

「桐生くん……ありがとう、ずっと守ってくれて……!」


葵も淡青の瞳を潤ませ、桐生に手を重ねる。

「……あなたを信じてよかった」


桐生は巻物を胸に抱き、静かに答える。

「……みんなのおかげだ。善意の嘘も、選択の代償も、すべてここで意味を持つ」


洞窟の奥で、鷹宮の影が微かに揺れる。

――最終試練は、まだ終わっていない。しかし、三人の心は揺るがない。

善意、信頼、絆――すべてを胸に、最後の選択が今、迫っていた。


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