第18話「父の秘密の全貌と衝撃の真実」
洞窟の最深部、三人は光る文字に導かれ、ついに父の残した最後の部屋に到達した。
中央の台座には、古びた箱と巻物、そして封印された書類が整然と並ぶ。
桐生は巻物を胸に抱え、深く息をつく。
「……ここで、すべてがわかる」
葵は淡青の瞳を光らせ、台座を慎重に調べる。
「……父さん、何を残したの?」
凪は少し緊張しながらも手を伸ばす。
「桐生くん、開けてもいい?」
桐生はうなずき、封印を解く。中には、父の手による詳細な記録と、写真、そして手紙があった。
手紙を広げると、桐生の目に涙が浮かぶ。
「――この財宝は、徳川埋蔵金ではない。私が守り続けてきたのは、人の心と歴史の価値だ。見つける者は、知識と勇気、そして仲間との絆を試される」
凪も息を呑む。
「……お宝じゃないの?」
葵は淡青の瞳で桐生を見つめ、理解の色を浮かべる。
「……つまり、父さんが残したのは“試練”だったのね」
巻物には、父が生涯をかけて守った秘密と、その守護者としての想いが記されていた。
桐生は手紙を読み上げる。
「――愛する者を守ること、善意を貫くこと、選択の責任を負うこと。これが、私の最後の願いだ」
凪は桐生の肩に手を置き、涙を浮かべる。
「桐生くん……私たち、一緒に乗り越えられてよかったね」
葵も淡青の瞳を潤ませ、静かに微笑む。
「……私たちは、父さんの願いを理解できたわ」
桐生は深く息をつき、二人を見つめる。
「……善意の嘘も、選択の代償も、全部ここにつながっていたんだ」
洞窟の奥で、鷹宮の影が静かに動く。
――これまでの試練と父の秘密をすべて見守ってきた彼も、次なる局面を予感している。
桐生は巻物を握り直し、心に決める。
――父の願いを背負い、仲間と共に未来へ進む。
善意も選択も犠牲も、すべてが今、意味を持つ瞬間だった。
洞窟の奥で、三人の影が長く伸びる。
――父の秘密が明かされた今、物語の真の試練は、これから始まるのだった。




