第16話「洞窟核心での衝撃展開と鷹宮の影」
洞窟最深部、三人は巻物と父の紙片を胸に、光る文字が示す核心へと進んでいた。
岩の通路は狭く、滴る水が足元を滑らせる。微かな風が洞窟内に不気味な音を響かせる。
桐生は手に握った巻物を見つめながら心の中でつぶやく。
「……ここが、本当に最後の核心か」
凪は少し不安げに桐生の腕を握る。
「怖いけど……でも、桐生くんと一緒なら大丈夫」
オレンジ色の髪が微かに汗で光り、緊張と決意が混ざった表情を見せる。
葵は淡青の瞳を鋭く光らせ、岩壁の光る文字を読み解く。
「……これはただの財宝じゃないわね。父さんが残した試練そのもの……」
その瞬間、洞窟の奥から、かすかな足音と低い声が響いた。
――遠くからだが、確実に人の気配が近づいてくる。
「……誰かいる!」桐生は身構える。
影が動き、赤茶色の瞳が光る。黒い影――鷹宮だった。
「桐生桐生……君が父の遺した秘密に触れるとはね」
その声には冷たい知性と、どこか楽しむような響きが含まれていた。
凪は一歩後ずさりし、手を握る桐生にしがみつく。
「桐生くん……あの人、怖い!」
葵は冷静に視線を鷹宮に向ける。
「……油断はできない。桐生くん、どうする?」
桐生は深呼吸し、巻物をしっかり握る。
「……仲間を守るために進むしかない」
鷹宮はゆっくりと三人の前に現れる。
「父の秘密に触れた者には試練が待っている――君たちもその例外ではない」
洞窟の光が揺れ、三人の影が長く伸びる。
――この瞬間、仲間の絆と信頼が極限で試される。
桐生は凪と葵の手を握り、決意を固める。
「大丈夫だ、俺たちは一緒に進む!」
凪は小さくうなずき、涙をこらえる。
「うん、絶対離れない!」
葵は淡青の瞳を光らせ、桐生を見つめる。
「……信じているわ、桐生くん」
鷹宮の冷たい笑みが洞窟に響く。
――彼の存在が、これからの試練の難易度と危険を劇的に引き上げる。
桐生は巻物を胸に抱き、心の中で決意する。
――父の秘密、善意の嘘、選択の代償、そして仲間の信頼。
すべてを背負い、進むしかない。
洞窟の奥に揺れる光と影。
――衝撃の真実と試練が、三人を待ち受けていた。




