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④馴れ合いをやめよう。

元TwitterことXに#小説読みますなどのタグがあり、

それで自分の作品を読んでもらおう!とする人が何人もいるが、ハッキリ言って絶対にやめた方がいい。


というのもまずそれで読んでくれることはないからだ。

リプ・リポ〇〇で〜というのも同じだ。

理由は簡単でまずそういう人物は本当にきた小説を読む気などさらさらないからだ。

大きな数字が動けばそれで良いと思う人間か、

あるいは本当に気に入ったものだけを読む人間か。


真相は定かではないにせよそのタグを使って真面目にやってきた小説に全て目を通す人間など絶対にいない。断言する。絶対にいない。

たとえばリプが100〜150も来たとしよう。

それら全てに時間を割くとして、果たして何作真剣に読めるだろうか?

一作あたり何話・何章あるか定かではない中、

短い時間で一体どこまで正確な作品理解ができるだろうか。

もしリプなどが100件を超えた場合、単純計算で1作1分で読んだとしても100分かかる。

そして読んでいる間にもポストの返信欄には次々と「読んでください!」と敬虔な作家たちが自慢の作品を教えてくれるのだ。

まず読み終わらないし、全て読み終えたのならそれはまったく作品を読んだうちに入らない。


そこまでの努力と情熱を小説を送ってきたあなた1人にかける意義と意味がまるでないからだ。


そしてそのリプに送られた小説作品はなにも小説家になろうだけではない。

カクヨム、ハーメルン、あるいはpixivなどもあるかもしれない。

そんな読み手が利用しているとは限らないサイトにわざわざ登録して、評価したり読みに行ったりするだろうか?

まずしない。

「いつかは」見ます。

「時間が空いた時に」見ます。

「見たいと思ったものだけ」見ます。

大抵はこのような言い訳を並べてその企画は終了だろう。

そして次の週には何食わぬ顔で全く別のことをポストなりリポストなりしている。

残酷だが当たり前の話だ。


また、その企画に参加する人間と交流を図るのもはっきりいって時間の無駄だ。

いろんな人の作品を読みたい人間でもない限りそこで作品を宣伝したり相手の作品を読んで交流を図ろうとする行為には何の意味もない。

いや、この場合意味がないというのは

「自分の作品をつくる」「より面白いものにする」ことに関して意味がない、ということだ。

あなたが交流において人と話すのが楽しい、そこに意義を見出してやっている、自分の作品を見てもらうためなどではないというのなら好きにやって欲しい。


だがこの底辺エッセイを読みに来ている人間というのは「必死こいてようやく作り上げた作品が今ひとつ評価が伸びず、誰にも見られず沈んでいく。それが嫌だ」という思いを抱えているであろうから、

少なくとも「友達が欲しい」なんて戯言のために作品を書いている人間ではなかろう。

その前提で話す。


そこで交流を深めている人間は作品が評価され、多くの人気を得てキラキラと輝いているように見えるだろう。

自分も早くああなりたい、

自分の自信作に毎回感想を入れてもらいたい、

自分の仕掛けた今話のネタに気づいてもらいたい、

だが、そこにあなたが行ったところでそうなることは断じてない。

よほどその作者の趣味趣向と自分の作品の作風が噛み合いでもしない限りまずその人はあなたの作品を読みに行こうとはしない。

宣伝されたら一度はお情けで見にくるかもしれないが、すぐに読書をやめる。

どうでしたか?と催促したところで読んでいるのか読んでいないのかいまいち要領を得ない曖昧な返事が返ってくるだけだ。

そんな行為に何の意味がある。


相手は固定客がついて、何を書いても絶賛される状態にあり、自分はせっせと相手の機嫌を取って作品を読んでもらおうと努力する。

だがその努力が実ることは決してない。

こんな時間に何の価値がある。


ハッキリ言って不毛だ。

時間をかけるならそれ相応の報酬を受け取るのが一番だろう。

それにそこの人気には大した価値はない。

実際「馴れ合い系」アカウントの作品の評価を見てみると、確かに評価数やブックマークこそ多いもののPVは全然大したことはない。

要するにあちこちで宣伝しまくって人望をつかんだその人の努力によって評価数が大きく見えるだけで、決して読者が多いからついた評価ではない。

馴れ合いによって得た針子の評価だ。

無論そんな御託はどうでもいいから、どんな手を使ってでも作品を見てもらいたいんだ俺はという人間もいるだろう。



ならばなおさらそんな誰も意見交換を交わそうとしない、作者に気を遣って「すごい」や「面白い」といった褒め言葉による忖度しか与えられないような、そして褒められているはずなのに一向に評価は伸びないという釣り合わなさ、薬にも毒にもならない馴れ合いを続けるくらいならもっとマシな場所を利用すべきである。


たとえば「確実に」小説を読んでくれて、そのうえで感想をズケズケと言ってくれるところがある。

それが5ch系のスレッドだ。

あそこでは晒した小説は容赦なく内容を批判され、忖度なしでありのままの読者の本音を受けることになる。

だがそれでいい。

すると自分の作品は一体何が良くなくて、何が原因で人に読まれないかが見えてくる。


少なくとも作者である自分の立場からは全然見当もつかなかった答えが返ってくる。

これも馴れ合いのぬるま湯に浸かっていれば決して気がつくことはない。


なぜならそれは相手を気遣ってロクに思っていることを話さないからだ。

特に相手も作り手の作家だとなおのこと相手を傷つけまいとやんわりとした表現であなたの作品に対する評価を語るだろう。

それは自分が言われたくないからだ。

「何をしているのかよくわからない」

「文章が多すぎる」

「言い回しや表現がくどい」

こんなことを果たして初対面で小説を読んだ感想としてぶちまけてくる人間がいるだろうか?

まずいない。X・Twitterのような創作界隈のノリが跋扈しているところならなおのことだ。

まぁ読者なら言ってくることもあるだろうが、そもそも読者はつまらなかったらその時点で作品を読むのをやめて、記憶から消して感想など述べることはない。


だがこの晒しスレはしっかりと読む人が読む。

そして不快に思ったら率直に意見する。

これはより匿名性の高いサイトだからこそ成り立つことだろう。

実際私も初投稿作を自信満々に公開したところ、しっかりとどこがつまらないのかをハッキリと宣言してくれた。

一方でTwitterでは誰1人まともに読みもしなかった。当然だ。

私の作品は「面白くなかった」のだ。

それも人が意見をするのを憚られるほど面白くなかったのだ。

だから何度宣伝しても一緒だし、感想を書きますと宣言して約束を守っている人間以外が感想を書くことはなかったのだ。

もし今そのような馴れ合いをやっているのならやめろ。今すぐに。

そこでフォロワーを増やす行為も、相互さんをつくる行為も、創作クラスタに参加する行為もハッキリ言って全部何の意味もない。

黒歴史を増やすだけの無駄な時間だ。


#小説読みます のタグは機能していないに等しい。

同じような界隈の人間があちこちで同じように自分の作品を宣伝しているからだ。

ほとんどコピペといってもいい。そこに参加して熾烈な読書争いに加わることには何の意味もない。


仮に読んだもらったとして、それを証明する手立てなんてあまりにもない。

だから通例ブクマか感想を残してもらうのだが、それを強要することまでは普通できない。


まぁ日頃が0〜1同然で明らかに閑古鳥ならわかるだろうが、更新をサボってるわけでもないのにそんなに見られていない作品ならもう捨てた方がいい。


その作品は死んでいる。たとえ何をどうしようがそこから復活することはなきに等しい。

絶望的と言っていい。もうそれはスタートダッシュをうまく切れず、サイトや読み手のニーズにも全く合わなかった作品なので、いくら更新しようがいくらSNSでつぶやこうが、いくら宣伝してもダメだ。

死んでいるのだから。これ以上の見込みはない。

全部書き換えて更新するくらいしかないがそんなことをするくらいなら潔く消した方がいい。


作家が時間をかけるべきなのは不毛な馴れ合いでも、気が合うお友達探しでもない。

文章の推敲、自分が伝えたい作品テーマの設定、矛盾や違和感のない物語、どうすれば作品が面白くなるかの研究、そこに時間を使うべきだ。

全てが済んで余った時間があってもやる必要はない。

どうしても人目に晒したいなら忖度なくボロクソに評価してくれるアングラなサイトに晒せばいい。


少なくとも馴れ合いで得られる程度の一時的なPV・感想・評価など「世間は評価してくれなかったけど本当は面白いのかもしれない。宣伝方法が悪かっただけでまだまだ面白いんだ」と自分に暗示させて現実逃避させるだけの効果しかもたらさない。


それは作家の目を大きく曇らせる。

本当にしなければならないことを見失ってしまう。

そうやってSNSに留まり続けることでだんだんと心が蝕まれていく。

堕落の一途を辿っていつしか「作品を仕上げること」よりも「交流の輪を深めること」の方に自分の方針が向いてしまう。


目を覚ませ。そんなものはまやかしだ。

宣伝などする必要はない。

世間は気づいていないのではない。

気づいた上でつまらないから見ていないだけだ。

黙っていても面白い作品や人気の作品は自然に人を集めて人気になる。

交流するのは人気になってからでも遅くはない。


まずは一丁前に作品を作り上げることだ。

《誤字の修正》

作者「気を遣って→作者に気を遣って

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