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門のそばまで行くと一人の少年が居た。
「君だれ?」「あっ!ツカキ様!えっとぼく月ヶ原 夢月といいます。」
「つきがはら むつき?」「はい!」
「夢月君はどうしてここに来たの?」
「それは、月の国が大変な事になっているのです。敵の軍隊が攻めてきていて、
だから…ツカキ様に力になってほしいのです。」
「分かった。力を貸そう」「ありがとうございます!」
「よし、皆。月の国を助けに行こう!」「はい!ツカキ様!」
こうしてツカキ達は月の国に出発した。何時間かが経ち月の国に着いた。
「あっ!本当だ敵の軍隊がたくさん居る‼よし敵の軍隊を止めに入ろう!」「はい!」
(敵の軍隊を止めなきゃそしてなんでこんな事をするのか聞こう。
きっと何か理由があるはずだ…絶対皆救いたい!…でも、無理だったらどうしよう)
「ツカキ様敵の軍隊を止めました!」「あっ、分かった。今行く!」
ツカキは敵に近づき聞いた。「なぁ、どうしてこんな事したんだ?」
すると、一人の男の子が立ち上がって言った。「それは…それは俺がまだ小さかった頃
月の国に攻められて…冥王星の両親は亡くなりました。だから…」
「だから、復讐しようと思ったの?」「はい、そうです。」
「そっか、でもさ復讐していいことあった?皆が苦しい思いするだけだよ。」
「俺は…間違えてしまったんだ。」「まだ、小学生なんだから仕方ないよ。」
「仕方なくねぇ‼俺のせいで…俺のせいでまた、
俺と同じような思いを誰かにさせてしまうって気づけなかった俺が全部悪い!」
「そんなことないよ‼君は悪くないよ、誰も悪くないよ…だから泣かないで」
「あなたに何が分かるって言うんだよ‼きっとあなたは幸せ者なんだろ‼」
「俺にだってつらい経験はたくさんある。親はオレが四歳の時に二人とも
亡くなってしまった。地球では好きだった人に『嫌い』と嘘を吐いて別れた。
本気で思っていた事も『嘘だろ』と言われて信じてもらえなかった。
そして、俺は幸せだと感じたことがない。」
「えっ?あなたふざけていますよね?」
「心から幸せだと思ったことなんて、一度も無い。あったかもしれない。
でも、その気持ちに気づいたことはない。」
「あの、こんな時になんですが俺にお願いがあります。
俺、あなたが心から幸せになるまでそばに居たいです!」
「えっ?それだけ?いいよ!」「ありがとうございます!」
こうしてツカキは花田 正也という奴と一緒に、
花夢の所に行き三人でラスボスを倒した。こうしてツカキ達は平和になった。
そしてツカキの冒険は終わった。
fin