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その頃エルトは、


「エルト様‼」


「どうしたのだ。アーネ。」


「父さんが消えたんです!」


「えっ?スナルさんが消えたのか?」


「はい。そうなのです。どうすればいいか…。とにかくエルト様も探しましょう。」


「分かった。イノリさんにも伝えてくる。」


そして、イノリたちの所に走って来て、


「イノリさん‼」


「どうした?エルト。」


「スナルさんが消えたらしいのです!」


「スナルが消えた?ツカキお前も探すのを手伝ってくれないか?」


「はい!手伝います。」


そして、夜になっても見つからなかった。


ツカキとイノリが諦めて帰る準備をしていると…。


「ツカキ!イノリさん‼」


「どうした?エルト。」


「アーネを見ませんでしたか?」


「見ていないけど…。ま、まさかアーネも消えたのか?」


「はい…。」


「なんで?あっ、アーネもスナルも家族という事は…。」


その日から五年が経ち、


「スナルとアーネさんが見つかりました。」


「何処に居たの⁉」


「森の中で気を失っていました。」


「そうか。見つかって良かったー!」


とエルトは言った。だが、ここからが大変だとまだ誰も、気づいていなかった。


今日は十二月二十一日だった。その時ツカキの電話が鳴った。


「はい。こちらツカキです。」


「ツカキ様星の国の王様として帰って来てください。」


「はい。最低で六時間掛かるがいいか?」


「はい。明日までに待っています。」


そこにエルトがやって来て、


「間に合った。ツカキぼく今王様になりました。でも、とても嬉しくないのだ。


王様になった理由はイノリさんが消えたからなんだ。」


「俺も、今王様になる事になった。」


「本当にぼくの予想…。未来が当たってしまったんだ。」


「俺は、理由を聞いていないが嬉しくない。」


「そっか、それじゃあまたな。」


そして八時間後に星の国に着いた。


「ツカキ様ー!おかえりなさい!」


「皆ー!ただいまー!」


「おかえりなさいませツカキ様!」


「ねぇ皆どうして俺は王様になるの?」


「トト様がツカキ様は王様になってほしいと言ったからです。」


「どうしてトト兄さんは俺に王様を譲ったの?」


「トト様は広い宇宙を旅したいから王様をやめました。」


「トト兄さんらしいなぁ。」


そしてパーティが始まりケーキを食べた。そのあと花夢君がやって来て、


「あの、ツカキ君にこれ…。」「プレゼントか?」「はい…それでは、さよなら。」


と言って帰って行った。中身を開けると…。「⁉」「どうかしたんですかツカキ様?」


「見ろ、石夢君。」「はい(えっ?ツカキ様どうしたのだろうていうかなんで僕⁉)」


「⁉こ…これ…は…どうして…ここに…これがあるのだ。(あいつは何者なんだ?)」


「石夢君。君はこれについて知っているのだよな?」「はい。」


「やっぱりか。石夢君花夢が何者なのか探ろう。」「分かりました!ツカキ様。」


そして一時間ほど経った頃石夢君がやって来て、「情報が少し見つかりました!」


と言って皆を集めて話始めた。


「花夢は孤独な少年で家族を皆殺しにされてしまったそうです。唯一の友達も重い病気で亡くなってしまって…。そんな時イノリさんが救ってくれたらしいです。」


「ありがとう!俺も精一杯情報を集めるよ。」「はい!頑張って下さい」


そして二日が経ち、「皆、情報交換しよう。まずは俺から言うな。」


と言いツカキは話し始めた。


「花夢が辛い人生をおくっていた事は皆知っているよな。


次に花夢の家族を殺した犯人は不明のままらしい。


花夢はきっとその犯人をずっと捜しているのだと思う。」


「あの、ツカキ様。聞けば聞くほど花夢が可愛そうになってきます。」


「俺も同じだよ…。」


「花夢の正体を暴くのではなくて花夢の為に出来ることを探しましょうよ!」


すると皆賛成した。するとツカキは「石夢この後オレの部屋に来てくれないか?」


「はい。(でも…なんで僕?)」そしてツカキの部屋に入り、


「あの、なんの用でしょうか?」


「なぁ石夢おかしなことがあるのだ。俺達は花夢はイノリさんの子どもだと


思っていたが、今考えれば違うよね?」


「あっ!本当だ。なんで今まで気づかなかったんだろ!」


「じゃぁ不思議だよな。」「はい…。(なんとなく分かった。イノリさんはきっと


花夢を拾ったのだろう。それで家族は死にましたと花夢が言い、育てていたのだろう。


だから花夢にとってイノリさんがお父さんだという事だよな)」


「ねぇ、石夢の心の声俺には聞こえてるんだけど…。」


「えっ⁉なんで?」「生れて来た時からそうだったから。」


「へぇーそうなんですね。うらやましいな…。」


「でも、困るんだよこの力。」「どうしてですか?」


「だって、人の悪口とか、人の悪いところが見えてしまうからな…。」


「あっ!確かにそうですね。」


「君はちょっとしか理解していない。」「そうですか?」


「俺は全部分かるんだよ…。はぁー…。」


(ツカキ様…。だんだん可哀そうになってきたな)


「心配してくれてありがとう!でもオレは大丈夫だから心配すんな!」


とツカキは無理に笑って見せた。そんな事、石夢にはわからなかったが。


「ねぇ石夢には親って居るの?」


「いないです。兄は居ると思います。」「そっか…。」「でも、もうどんなに過去を


羨んでも昔の生活には戻れないのです。兄は今何処に居るのでしょうか?


母や父はもう亡くなった。もう兄も亡くなってしまったのかな?」


「そんなことないよ‼きっと君のお兄さんはどこかに居るよ!


きっといつか会えるよ!」


「ツカキ様。ありがとうございます!元気が少し出てきました。」


「じゃあまず花夢を助けに行こう!」


「はい!」

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