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一条兼定なんて・・・(泣)  作者: レベル低下中
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各地の戦況

 依然、戦乱は続いているが、四国以外では概ね史実に沿った動きをしているらしい。

 「らしい」というのは、この時代に起きたこと全てを知っている訳では無いからだ。

 私自身、そんなに詳しい訳じゃ無いし、学者でも全てを知っている訳ではないだろう。


 もしかしたら、ゲームに内蔵されているイベントのみ史実で、後はifストーリーが展開されているだけかも知れないし、あのゲームのイベントも、キリスト教や鉄砲伝来など、時が来れば強制的に発動するものと、一定の条件を満たして初めて発生するものがあったはずだ。


 そう考えるとこれから先、史実通りに事が運ぶのか疑問も残る。

 まあ、四国に関してはかなり改変してしまったが、幸いな事に孤立した島なので、他の地方への影響はほとんど無いのが救いと言えるが・・・


 そんな中で、全国を俯瞰して状況を把握してみる。


 まず、お隣の三好についてであるが、依然として畿内に軸足を置いており、四国はその資金と兵力の供給先といったところだ。

 家臣団というより、お山の大将的な個々の小領主が取りあえず三好に協力しているといった感じだ。


 しかも細川や将軍家、朝廷を巻き込んで多数派工作をやっているだけのように見える。

 各地で小競り合いは行われているものの、それで勢力が拡大する訳では無い。

 あくまで三好の勢力圏の中で内乱が頻発しているイメージだ。

 全く生産的ではない。

 史実では伊予に侵攻したとあるが、これも三好はほとんどコントロールできていなかったのだろう。


 次に毛利であるが、こちらは微速前進といったところだ。

 尼子に対しては徐々に押していて、史実でもあと数年で決着が着く。

 対して、九州方面への進出マインドはあまり高くない。

 これは、秋月氏滅亡後、毛利を支持する勢力が無くなったことや、九州が大内滅亡に伴い棚ぼた式に領地となっただけで、毛利としても今の関心事では無いのかも知れない。


 ただし、大友とは依然対立関係にあるし、対岸の四国にも親大友の勢力が幅を利かせて来た事で、勢力拡大が遅れる可能性はある。

 中国地方については、それ以外に特筆するような勢力はまだおらず、小競り合いが続いているようだ。


 九州の状況はあまり情報が入ってこない。

 大友は北に西にと活発に動いているが、それ以外は小競り合いが散発的に起きているだけと思われる。

 龍造寺も大友に対応しているだけで、積極的に打って出てきている感じでは無い。

 有馬や大村辺りとはやっているのかも知れないが・・・


 ただし、史実通りならそろそろ島津が国内を安定させ、出てくる頃合いだ。四国には来ないと信じたいが、こちらの外交戦略に大きな影響が出る。


 三好以外の近畿地方についても、あまり変化は無く、近江は相変わらずであり、大和や紀伊は全く情報がない。


 それより東については、ほとんど情報が無い。

 ゲームのように勢力図があれば、歴史に詳しくなくても各勢力の強さと変化が一目瞭然なのだが、視覚情報が無いと途端に難易度が高くなる。

 あの地図って本当に重要だったんだなと今更ながら痛感する。


 ただ、川中島では合戦が行われているみたいだし、桶狭間も起きた。

 きっとこれから今川が衰退し、北条や武田などの草刈場になるのだろう。


 そのような中で、一条家はそれなりに強豪になった。

 もちろん隣り合う三好、毛利、大友があまりに強くてそうは見えないが、全国的に見ると、かなり上位に位置しているのでは無いかと思う。


 村上水軍と不和なこともあり、四国から出るのはほぼ不可能のため、伸び代は小さいが、これまであまり血を流さずに領土拡大に成功したので、見た目以上に兵力もあれば生産力もある。

 状況は決して悪くない。目一杯動員すれば二万を超えるだろうし、鉄砲も五百丁を超えた。

 足軽も土佐・伊予を合わせれば四千近い。



「それで宗珊よ、三好の内偵は進んでおるか?」

「はい。しかし、今のところこちらに靡きそうな勢力は見当たりませんな。」

「侵攻ルートはどのように考えておるのじゃ?」

「はい。主力は川之江から讃岐、長宗我部と吾川、高岡郡の兵は山越えで白地、安芸の兵は野根山を超えて阿波南部へと考えておりまする。」


「安芸の軍だけでは少ないのう。それに大歩危を大軍で進むのはいささか無理があるし、三好の作戦次第では各個撃破されかねん。兵の配分を更に検討するのじゃ。」

「御意。」

「それと、兵糧の蓄えは十分でおじゃるか?」

「はい。今年は例年通りでありましたので。来年からは最初に年貢を免除した所からも収入が見込めますので、多少は増えるかと。」

「それは良いのう。これから少しづつ増えて行くことを祈るばかりじゃ。」


「それで、先般ご相談のあった側室の件についてでございますが。」

「いつ頃が良いと思うか?」

「二人目の男児が産まれた後がよろしいかと。万千代様が京に上るということであれば、もう一人いた方が、お松の方のお立場が安定すると思われます。」


「うん、そうじゃの。それで、現時点ではどこからが良いのじゃ?」

「やはり、御所様のおっしゃるとおり、一番は長宗我部ですな。織田は遠すぎますし、万千代様ならともかく、御所様ではお歳が合わないかと思われます。」

「河野は・・・子がおらぬか・・・」

「先代の左京殿にも伊予守殿にも実の子はおりませんな。」

「論外じゃのう・・・」


 こうして、色んな戦略を練っていく。


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