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一条兼定なんて・・・(泣)  作者: レベル低下中
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このゲームの仕様

 次の戦の準備も着々と進んでいるし、領内の状況も兼定が当主となってから急速に上向いている。

 こういった時に、ゲームの仕様や操作方法のヒントを探すことは重要だ。

 まあ、ゲームとは言っても、私の夢なのだが・・・

 そう言えば、さっぱり醒める気配すらないが、いや、醒めるのだろうか。


 まず、内政面であるが、国力を測る数値的なものは一切無い。

 町や農地の状況をつぶさに見て判断してください的な、大変不親切かつリアルな設定である。


 しかし、整備した部分については、確かに目に見える成果として内外に示せている。

 港や堤防、重要な城については見違えているといっても良い。

 農地についても、家臣の報告によると、新たな開墾が熱を帯びていて、領内全域に亘って行われているとのこと。

 まだ灌漑工事が不十分ではないので、新田開発面積は些少だが、畑は大いに増えているようだ。


 軍事面でも、一条家当主がいつでも動かせる兵力として2千名が揃った。

 これは、このクラスの大名家ではなかなかの数だと思う。


 鉄砲の保有数も現状で3百。次の戦までには4百は揃えられそうだ。

 こちらも、家臣から細かい報告を受けないと分からない仕様だが、内政面に比べれば把握はずっと容易である。


 次に外交面であるが、安芸氏の友好度は高いとみていいだろう。

 先方から見れば、頼りがいのある寄親に見えているのでは無いかと思う。


 長宗我部はどっち付かず、といったところだろうか。

 国親も元親もかなりの野心家であり、今は従っているが、可能なら安芸を、次いで当家を滅ぼし、領地拡大に邁進したい意図が透けて見える。

 ただし、現状では当家と安芸氏の関係が強固なため、手も足も出ない、といったところだ。


 宇都宮も好感度は高いし、彼らの目は既に中予地方に向いている。

 そのために当家を利用することはあっても歯向かってくることは無いだろう。


 逆に、河野との関係は冷め切っている。

 これは先般、当家に抗議があったことからも明らかだし、向こうも当家が標的にしていることくらい分かっているだろう。


 阿波の三好については、油断すれば土佐や伊予に攻め込んで来る恐れはあるが、現在は畿内でに権力争いに終始しており、四国の兵も度々あちらに出兵している。

 今のところは当家に対して含むところはないだろう。


 九州は大友、伊東と良好な関係を続けており、現状では問題無い。

 中国地方には現在、当家に関心を寄せる勢力はない。

 これらも数値か色で示してくれると良いが、こちらの予測でしか無いところはなかなかハードモードだ。


 人材面においても、近年、大きな負け戦がないので、増え続けている。

 また、神懸かりの噂が良い方向に作用しており、現状では忠誠度がかなり高い状態ではなかろうか。

 その証拠に、反抗的な者や、目立って怪しい動きをする者はいない。

 せめて、義理堅いか裏切りやすいかくらい、表示してくれると有り難いのだが・・・


 これまで1年半以上の期間、このゲームをプレイしてきたが、正直ここまで上手く行くのは予想外だった。

 ゲームなので戦に負けなければこんなものなのかも知れないが、一条家ごときでここまで短期間に目に見える成果を出し、家中が安定したのは上出来である。


 ゲームの操作感については、非常にリアルだが兼定に指示してからアクションに移るまでの間が気になる。

 これはコントローラーで命令を入力、即実行に慣れているゲーマーからすればストレスだろう。しかも兼定は長文の命令は覚えられないし・・・


 しかし、これが例えば武田信玄や徳川家康だったらどうだろう。

 そもそもプレーヤーの言うことを信じてくれるだろうか。

 聞いた上で従わないということが往々にして起こるのでは無いか。


 正直に言うと、プレーヤーのほとんどは、信玄や家康ほど知力に優れてはいない。

 何たってあちらは歴史上の偉人である。その点で言えば兼定は御しやすい。

 いや、かなり動きが鈍いというか、10聞いて3くらい実行できる程度だが、一応、応えてくれようとはしてくれる。

 そういった意味では憎めないキャラである。

 もちろん、現実でこんなのが隣人でいて欲しくはないが・・・


 あと、グラフィックは過去一で素晴らしい。まるで実写である。

 見るだけで触れることは出来ないが、質感が想像できる。

 それほどの出来であり、効果音も誇張や虚飾なしの本物のサウンドである。

 ただし、大○ドラマのようなBGMがないのは寂しい。


 その他の事柄としては、恋愛要素は皆無だ。

 もちろん、そういったジャンルでないことは承知の上だが。

 また、操作キャラが剣豪や忍者ならアクションも多かったのだろうが、兼定では試すこともできない。


 また、大きな特徴として、コンピュータが担当している勢力については、ほぼ史実通りの勢力拡大をするようだ。

 今までのものなら、歴史上の大事件が一定の条件をクリアした場合にのみ、イベントと言う形で起こっていたのだが、どうやらそうでは無いらしい。

 登場武将の寿命もほぼ史実準拠である。


 ちなみに、兼定とお松の方との夜の営みはもちろん見える。

 ということで、このゲームは歴史シミュレーションゲーム初の18禁指定となる、と思う・・・


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