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魔族の姫を仲間にするために

「というわけで、アリア。案内を頼む」

「いいけど、絶対に守ってよね」

「当たり前だ。お前は絶対に守る」

「そ、そっか……」


 なんだ。俺、今おかしなことでも言ったかな。

 どうしてかアリアの顔が真っ赤になっているのだが。


 まあいいか。今はまず魔族の姫がいるところへ行くことだ。

 森の中を闊歩しながら、魔族の巣とやらに向かう。


「この辺りはやっぱ気味が悪いな」

「そうね。魔族の影響だろうけど、木々が変色しているわ」


 魔族は存在するだけで、自然に影響を与えたりする。

 現に今、ここの森は魔族の影響下にあり、木々は変色してしまっている。


 しかも、ここは街の近く。

 こんな場所に魔族の巣があれば、そりゃ定期的に襲撃があるわけだ。


「……この辺りだな」

「分かるの?」

「ああ。俺と同じ魔力を感じる」


 魔族は闇魔法を主に使っている。

 俺も闇魔法に適合があるため、同じ闇魔法使いの魔力を感じることができるのだ。


 これも魔族に対抗するためのものだったが……今は違う。

 その魔族を仲間にしようとしている。


 しばらく歩いていると、立派な屋敷が目に入った。

 いや、屋敷というよりかは城のようにも見える。


「ここだな。ドレイクも空中に飛んでる」

「ここまで近づくのは初めてだわ……ちょっと不安」

「安心して大丈夫だ。俺が今、ドレイクを無力化する」


 俺は空中に飛んでいるドレイクに向かって手のひらを向ける。

 魔法陣が展開されると、次々とドレイクの群れを落としていった。


「あの一瞬で殺したの!?」

「いや違う。あくまで無力化、眠らせただけだ」


 俺はあくまで魔族の姫との対話を目的としている。

 ここで攻撃をしてしまうと、宣戦布告をするのと同じだ。


 ただでさえ一度、ドレイクを倒しているのにこれ以上のことをしてしまうと完全に敵になってしまう。


「ええ……何でもできすぎでしょ……」

「魔法に興味があるなら教えてやるぞ。ただ、闇魔法限定だけどな」


「また今度期待してる。まあ、さすがにジェフみたいにはなれないだろうけど」

「そりゃ代償がいるからな。もちろん、簡単なことしか教えない」


 お話はこれくらいにして、俺たちは城の中へと入る。

 城と言っても、ここはダンジョンと言って差し支えない。


 中は外見と違って、かなり入り組んでいる。

 時空が歪んでいると言うべきか。外と中とでは圧倒的に作りが違う。


「ああ……? 誰だお前はぁ?」

「ま、当然だよな」


 中に入ると、案の定魔族と遭遇した。

 ドレイクを従えていることから察していたが、竜人族と見て間違いないだろう。


「ここはお前みたいな弱っちい人間が来る場所じゃねえぞ?」

「ふむ。俺が弱っちいか」


 相手からは微々たる魔力しか感じない。

 多分、物理特化なのだろう。


「ああ。何の用かは知らねえが、人間が魔族に勝てるわけがないだろ」

「ならこれを見てどう思う」


 俺は手のひらに魔力を集中させる。

 すると、どす黒い魔力の靄が手のひらを包んだ。


「これが何魔法か……分かるか」


 俺の手を見た途端、魔族を体を強張らせる。


「なっ……それは……!?」


 怯えて当然だ。扱える人間なんてほぼ存在しないからな。


「闇魔法だ。さて、少し相手をしてやろう」 

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「この戦いが終わったら結婚するんだ」と言った後、本当に魔王を倒して帰ってきた結果~完全に死んだと思われていたようで、何故か伝説になっていた。いや、その墓は俺じゃない。お前の隣にいる~


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