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エッセイあれこれ

過去に起きた、評価や感想をするときに注意した方がいいかも、と思ったこと。

作者: 荒野ヒロ

実際にあったことをエッセイに。

皆さんも安易に「こうした方が」などと感想を送らない方がいいかもしれません。

アドバイスのつもりでも、うまく伝わらないことも。

 小説家になろうに投稿をはじめて間もないころに、私にはじめて感想をくれた人がいました。

 その人も作品を投稿している作者の一人であり、私はその人の作品に評価を付けたり、感想を送るようになりました。

 相手の人は私の作品を『(古いゲームブックタイトル)』シリーズのような感じだと言っていました。私も古本でそのシリーズを読んだこともあり、わりと打ち解けた感じで感想を送ったりしていましたが──あるとき、私はその人の書く作品が、ギャグよりになりつつあるのを気にして、評価3/3(旧評価方式──文章/物語の2つの評価をする方式<5点×2=10点満点>)という平均点を付け、感想で「ギャグよりもシリアスな物語を期待したい」といった感想を送ったのです。


 すると相手の人は私をブロックしてしまいました。

 正直に言いますとショックは受けませんでした。むしろ正直な評価や感想を送ると、こうした反応が返ってくるのだと学んだ、と考えました。

 その後もちょくちょく相手の人は作品を投稿していたようですが、評価や感想はほとんどもらえていなかったようです。


 私個人の考えでは、その作者さんはコメディよりも、世界観に重きをおいたシリアスな内容や、細かい描写があった方がいいものが書ける作者さんだと感じていました。

 独特なキャラクターや、クトゥ○フ神話などを題材にしているところからみても、世界観などの造りに独特な部分が多かったのです。

 残念ながらその人は、思うような評価がもらえなかったのでしょう。しばらくすると退会してしまいました。


 厳しい評価や、予期せぬ感想がお気に入りユーザからきたことで、ブロックしてしまったその人のことを責める気もありませんし、私があのとき、もっとちゃんとした対応をしておけば……などと考えても仕方がありません(もちろん、結果を知っているいまとなっては、もっと配慮した感想を送ることになるでしょう)。

 いろいろな人がいて、それぞれの意見や書きたい作品もあるでしょう(読まれる作品にするため、ギャグを取り入れたりといった工夫もしつつ)。

 書いている作品が読まれず、受け入れられず、苦しい思いをする作者だって数知れません。


 * * *


 たとえばあるエッセイを書いて、こんな意見をもらったことがあります。(そのエッセイは削除してしまいましたが)

 投稿した小説に低評価を付けられたり、感想で厳しい意見をもらったりする()()()()()()()を、そのエッセイであらわしたのですが。


「あなたの作品には多くの好意的な評価や感想がもらえていると思います、多くの作品は評価も付けてもらえないのに、考えが甘いのでは? もっといい作品を書く()()()()()()()()


 といった感想です。


 正直に言って「この人は、私が作品を読まれるために、どう努力して(投稿時間の選択や、投稿頻度を含めたもの──とうぜん文章そのものについても)いるか、まったく考えていない」と思いましたね(返信には書きませんでした)。


 単純にほかの作者の作品と並べて、そうした多くの作品より評価がもらえるだけマシだと、私がまったく努力していない、とでも言わんばかりの感想でした。

 ()()()()をしている人の努力も考えず、「評価がもらえているんだから文句を言うな」と言うわけです。


 こうした意見をもらったら、いまならブロックするかもしれません。作者の気持ちを考えない人に意見をしてもらいたくないですから。

 しかし中には厳しい意見を含めつつ、ためになる意見をしてくれる人もいました。


 あの人も、どんな気持ちで私をブロックしたのか、()()()()()()()()()()()()()()()


 しかし、意に反する意見にも耳を傾けられる度量がないと、他人に何かを公開するという行為は危険かもしれません。

 善意で評価や感想をしてくれる人ばかりではないのです。

 中には明らかに()()()()目的で作品を読み、感想でなにやかやと指摘しようとする人もいます(そうした読者がいることも考慮に入れて作品を投稿するしかありません)。


 相手のためを思って意見を述べたとしても、それがそのまま相手に受け入れられるとは限らない。

 投稿した作品はもちろん、そうした評価や感想とは、私やあなたが思っている(期待している)のとは違った対応が返されてしまうかもしれません。




❇ <ゲームブック>

 読みながら読者が登場人物の行動を決め、進むべき道(指示する番号に移って読み進める)や、魔物との戦いなどをする文庫本。ファンタジーやSFなどを題材にしたものが多い。

読んでくれてありがとうございます。



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― 新着の感想 ―
[一言] 楽しんで書いてるものに努力しろって言われても困りますよね。 私も毎日更新してますけど、こんなの別に努力じゃありませんから。 書きたいから書いてるだけの話ですよね。
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