77.錬金術士しばらく休憩
マッターに戻り王様に事と次第を報告すると大喜びしてくれた。
一応ダークエルフの奴隷については調べてくれたらしく、残念ながらそんな奴隷はいなかったと教えてくれた。
まあ、キキョウさんがいるからいなくてよかった。
働かせるだけ働かせてこちらの要望に応えられなくて悪いと思ったのか、何か礼がしたいといってきたので町はずれにあるキキョウさんの孤児院をくれといってみた。
それがあることも知らなかったようだがくれるそうだ。
まあ、建物はいらないのだが。
質のいい性奴隷も紹介するといわれたのだが、それは断っておいた。
ほんのちょっと興味はあったが、ほんのちょっとな、これ以上精気を抜かれたら早死にしてしまう。
まあ長生きしたいかというとそんなこともないのだが、こっちの世界はもう少し楽しいたい。
いずれにしろ今の状況には十分満足しているので、今更性奴隷とかまったく欲しくない。
質のいいというのがどういうものか、ちょっと見てみたかったが、まあそこは我慢しよう。
孤児院をもらう手続きとか必要かと思ったが、住民票があるわけでなし、特に問題はないようだ。
これが商館を貰うとかになると、いろいろ手続きが発生するらしいが。
その後しばらくしてマナルスからの馬車が到着し、キキョウさんと6人の子供たちはマナルスに旅立った。
子供たちは街から出たことがないらしく、大はしゃぎだ。
街の外は危険だという認識が強く、ほとんどの国民は旅行なんてすることはない。街を行き来するのは一部の商人と冒険者くらいだそうだ。
ファルコンでさっさと自分たちだけ先に戻ってもよかったのだが、護衛を兼ねてマナルスの王都まで一緒に旅をした。
こんなにのんびりした旅は初めてかもしれない。
いつもなにかしらのお使いをしていたような気がする。
これからは目的のない旅、っていうのもいいかもしれない。
回復役も入ってパーティの安定性も増したしな。
ユンを交えた戦闘訓練も今度しておこう。
冒険者になるというからにはそれなりの経験も積ませないといけないだろう。
少なくとも上級冒険者くらいの実力は身に着けてもらおう。
そういえば、ザクロも冒険者登録していなかったな。
ついでに冒険者にしてしまおう。
どこにいくにも登録証は身分証明書として役にたつ。
ダークエルフだからという差別はまだあるかもしれないが、登録証と実力があれば、それなりにやっていけるだろう。
のんびりした旅もマナルスの王都に到着して終わりを迎える。
ここで子供たちとユンはお別れだ。
一方マナルスの王様は大喜びだ。
子供たちもいるので魔法学校の建設を本格的に進めるということだ。
当面は兵士学校の特別クラスとしてキキョウさんと子供たちを寄宿舎で預かってくれるらしい。
俺たちは一旦ローツェに寄ってからアルカサルに戻ることにした。
のんびり旅のついでにのんびり今後のことを考えよう。
冒険者登録もアルカサルでしたほうがスムーズに進むだろう。




