5.錬金術士家出娘と帰郷
彼女はピピ。
やはりドワーフで近くの村に住んでいるらしい。
子供に見えたがもう18歳ということだ。
背こそ小さいが18歳ということでそれなりに胸はある。
いや、それなり以上だ。
太っているというわけではないが胸も含め、パンパンな感じだ。
短パンから除く太もももいい感じだ。子供ではないということがよくわかる。
何でもドワーフの風習に従うのがどうしても我慢できなくて逃げてきたそうだ。
その風習については、何故か詳しくは教えてもらえなかった。
少なくとも近くに村があることはわかった。
水はここで確保できた。
手引書に大量に格納。
ちょー便利。
ちなみに水と聖素を合成したら本当にポーションができた。
薄めた聖素
ではなく
ポーション
という名前になっていたから間違いない。
時間があるときに魔素とも合成してみよう。
だがやはり腹が減った。
彼女を説得して何とか村に戻したい。
そこで家出した娘を連れ戻してくれたということで感謝され歓待されたい。
宴会にはならなくてもご飯くらいはごちそうしてもらいたい。
「もう村には戻らないの?」
ダメもとで聞いてみた。
「ん、帰る」
「え?そうなの?ならよかった。僕も村にお邪魔していいかな。僕もお腹ペコペコなんだ」
「ん、問題ない。あなた客人、あたしが招待する。人族なら喜ばれる。あたしも帰れる」
よくわからないが俺と一緒なら帰れるみたいだ。
「その風習とかはもういいの?それが嫌で逃げてきたんだよね」
「ん、18歳になったら参加しろって。村のためだからって」
ほうほう18禁な祭りかな。
ならばぜひとも参加せねばなるまい。
「とにかく村に戻ろうよ。道案内してもらえる?」
「ん、道案内はする。でもほんとに動けない」
うーん、ドワーフ娘をおぶっていくのはやぶさかではないが
自分の体力に自信がない。
ちょっとあれ試してみるか。
「じゃあポーション飲む?」
「ポーション?そんな高級な物もらえない」
あ、ドワーフの村では高級品なんだ。空気から作れるのに。
「大丈夫。手作りっていうか、そんな高級品じゃないんだ」
実験台みたいで悪いけど、体に悪いことはないだろう。
広場にあったカップに手引書から少し注いだ。
少し不安げだったがピピはポーションに口を付けた。
ゴクッゴクッ
「ん!すごい!濃い!」
あら
テンションあがったな。
「もう元気。なんかこれすごい」
おお、よかった。
なにしろ水も聖素も純度100%だからな。
「エルフに知り合いいるのか?」
「ポーションってエルフしか作れないの?」
「当たり前。エルフ以外が作れるようになったらエルフが滅ぼされる」
え、そうなの。
ヤバいな。秘密にしとかないとこっちがエルフに殺されそうだ。
でもエルフはいるんだな。
会うのが楽しみだ。
「エルフ、ポーション作るくらいしか能が無い」
「そ、そうなんだ。エルフに会ったことあるの?」
「ない」
「ないんかいっ!」
やっぱりドワーフとエルフって仲悪いのか?
第1村人のピピは言葉少ないが悪い子じゃなさそうだ。俺たちはドワーフの村へと向った。




