27.錬金術士猫娘を拾う
スケルトンファイターの装備に魔核。
おまけに小さい魔核と魔核の欠片。
大量だ。
ピピが強いということがわかったのも収穫だった。
そしてカリバー。
コイツは何でも食べるのだが、どうやら食べずに預けることができるようだ。
ピピがちゃんと言えばお腹にしまった物を後から取り出せるらしい。
更に自分より大きいものも飲み込める。
スケルトンファイターの魔核も片手剣も盾も全部飲み込んでしまった。
これってみんな知ってる使い方なのか?
ミケは知らないようだったが、そもそもコイツはバカだから宛にはならない。
そのミケが当たり前のようについてきている。
街に戻って立ち寄った食堂でも当たり前のように同じテーブルについてきた。
お店の人の手前ミケの分を注文しないわけにもいかず、上目遣いで見つめ続けるミケに根負けして食事も食べさせた。
すぐに冒険者組合に報告に行ってもいいのだが、なんか簡単に済ませたみたいに思われるのも癪だったので報告は明日にすることにした。
ちょっと早いが宿で休もう。
「ところでお前どこに泊まってるんだ」
「にゃ!あ、あのー、お金なくなって泊まってた宿を追い出されちゃって」
「まさか宿まで俺にたかろうとしてたのか?」
「にゃ!たかるなんてとんでもにゃ。ウチはご主人様の奴隷ですにゃ。それなりの覚悟はしてきますのにゃ」
急にモジモジしはじめた。
「いや、間に合ってるから」
「お願いですにゃ!頑張りますから!野宿はイヤなのにゃー」
バーチさんになんて言おう。
ペットも宿泊料取られるのかな。
バーチさんに話すと、ベッドが2つの今の部屋のままなら追加料金はなくてもいいとのことだった。
ただ夕食はできるだけうちで食べてくれと。
バーチさん優しい。
いわれなくてもミニスカ巨乳ウエイトレスは毎日拝みにきます。
ベッドは2つあるが、ピピは俺のベッドにくるので1つは空いているようなものだ。
部屋に入るとピピが抱きついてきた。
スケルトンファイターとの戦闘の興奮が冷めやらないようだ。
ピピさん、でもそこに猫が1匹いますよ。
チラッとミケを見るがそのまま続けるピピ。
ピピさん、いつもより興奮していますね。
ミケはそれを凝視している。
ペットなら見ないふりしてもいいとも思うが、ただでさえ大きい目をさらに見開いて凝視している。
まあ、それならそれで俺はいいけどね。
ピピさんがそれで興奮してくれるなら。
「すごいです。ご主人様」
最後までかぶりつきで見続けていたミケは独り言のように呟いた。
「あの、次はウチも」
ミケさん、思ったより積極的なのね。
1階の酒場で少し早めの夕食を取ると流石にピピも疲れたのかすぐに眠った。
夜はまだこれからだ。
俺としても十分満足なんだ。
でもどんなお店か見てみたい。どんな嬢がいるのか見てみたい。それだけなんだ。
ということでこっそり部屋を抜け出した。
ときどき後ろを確認しながらこの前の店に行く。
扉を開けると受付の人がまた顔を顰めている。
「3名様ですか」
「え、いや、一人・・・」
後ろを振り返るとピピとミケが真後ろに立っていた。
君たちなんていう隠密スキルの高さなんだ。
「いや、今日は本当に見に来ただけなんだ」
「ん」
「帰るにゃ」
その後はミケも混ざった。




