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新時代の英雄は終焉世界を駆け抜ける~無限と永遠の英雄譚~  作者: ネツアッハ=ソフ
怪物誕生編
83/100

プロローグ

 遥か昔、地球ではないどこかの惑星(わくせい)。それはその星に(さか)えていた超古代文明の話………


その惑星ではかなり高度な文明が栄えていた。量子コンピュータすら()える霊子コンピュータが一般的に普及し常温核融合や星に存在するあらゆるエネルギー資源を(あま)さず運用可能とした。


 どころか、意思(いし)のエネルギーという高次エネルギーすら制御し取り扱う事を可能とした。観測技術が高度に発達した結果、魂という物質界に依存(いそん)しない存在の観測にすら成功していた。


 栄華を(きわ)め、別の銀河にまで進出しようとしていたその文明は。


 しかし………


 その文明は惑星ごと。いや、その銀河系ごと(ほろ)び去った。たった一人の人物の手で。


 魔物(まもの)と化した一人の人間の手によって………


 ………炎に(つつ)まれる超文明。そんな中、別の銀河に()げまどう宇宙船団を前にして一人の男がそれ等を見詰めながら(うつ)ろな瞳で呟いた。


「…………(ゆる)さない。認めない。彼女(あいつ)を絶望させるような世界など、絶対に」


 それは、余りにも空虚(くうきょ)で一切の感情を感じさせない。ただ(おと)として発せられただけの言葉。


 しかし、それだけにその者の絶望を感じさせるには充分に()ぎるだろう。


 次の瞬間、モノクロの光が銀河を()み込み瞬く間に消滅した。


 残骸すら残らなかった。質量保存の法則すら超越し、全てを否定する無価値(むかち)の破壊光。


 あらゆる相性差や質量差すら物ともせず、一切合切を消滅し尽くす。そんな力の具現。


 その終末(しゅうまつ)の光から、命からがら逃げきった一隻の宇宙船。


 その船がある銀河系、そのとある惑星(ほし)に漂着し………


 後に地球と呼ばれる事となるその惑星で、(ひそ)やかに繁栄を繰り返すのだった。

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