表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新時代の英雄は終焉世界を駆け抜ける~無限と永遠の英雄譚~  作者: ネツアッハ=ソフ
旧日本遠征編
39/100

番外1、星のアバター

 (ほし)のアバター。人間を(もと)に生み出された怪物であり、全ての怪物の女王である。


 全ての怪物の原点(オリジン)は彼女にあり、そして世界崩壊を実行したのも彼女である。


 その保有する異能は星の環境操作———即ち惑星規模の天地再創造(てんちさいそうぞう)である。


 簡単にざっくりと説明をすれば、彼女が持つ異能とは惑星規模で世界を(つく)り替える。より厳密に言えば惑星を自身の思いのままに()き換えるクリエイターの能力である。


 もし、彼女がその気になれば恐らく地球という惑星は丸ごと一つの異世界と()すだろう。人間が住む事の出来ない灼熱の惑星にも極寒の惑星にもなりうる。(ある)いは、物理法則そのものすらも。


 彼女の異能はそれほどまでに強力無比な力なのだ。或いは、数ある異能の中でも最強クラスとすら呼べるのかもしれない。それ程までに彼女の異能は規模も出力も能力そのものも桁違いだ。


 そもそも、彼女の前では全ての戦略兵器が意味を()さない。無意味で無価値となる。


 それは、世界崩壊の時に生き残った全ての人々が理解している。否応(いやおう)でも理解させられた。


 彼女を前にして、全ての核保有国が戦術核兵器の使用を余儀(よぎ)なくされた。のだが、彼女はそれすら全て無効化してしまったのだから。


 核反応を抑制(よくせい)したのではない。降り注ぐ核兵器の(すべ)てを一瞬で無力化し、消滅させたのだ。


 日本というごく小さい島国に(かく)が雨あられと発射されたものの、結果として全てが不発。そしてその全てがロストしたという。その結果に諸国が絶望へと(たた)き落されたと。


 故に、彼女こそこの崩壊した世界において最強の()に相応しいだろう。


 しかし、彼女は結果としてその座に座る事をせず贖罪(しょくざい)の日々を送る事を選んだ。


 人類の(てき)ではなく、人類の味方(みかた)として贖罪し続ける道を選んだ。永いいばらの道を選んだ。


 そして、結果として彼女は苦痛と苦悩に(まみ)れた人生を歩んでいる。


 何故、彼女はそのような選択を選んだのか?何故、彼女は一転して世界を(ほろ)ぼす側から世界を守る側へと急に変心したのか?その理由(わけ)とは?


 そして、彼女は永い贖罪の日々の中(なに)を見てきたのか?


 彼女は何を思い、何を知り、そして何処へ(いた)ろうというのか?


 その謎を少しずつ()かしていこう………

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ