いつか、どこかで

※前作から地続きですが、単体で読めるように書いていくつもりです。

お伽話を村の子供達に聴かせた時は、決まって夢をみる。

銀色の髪の女の子が、泣きそうな顔で僕に向かって何かを話しかける夢だ。

何を言われているのかは、わからない。

だけど、夢から醒める時に何故か、一言だけは聞こえる。

いつか、どこかで・・・と。


田舎の代官に捨て子として拾われたイーオは、父を手伝う傍ら猟師として暮らしていた。
その年も冬籠りの準備をする為、他の猟師達と狩りに出かける事になる。

だが、そこでイーオの運命を変える出来事が起きるのだった・・・。

自らの出生の秘密と、忘れられた記憶を探すイーオの長い戦いが、始まる。