表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

001.モンスター始めました

連載用に考えていたタイトルは

『ダンジョンでジッとしているだけの簡単な仕事はしばらく休業中です。』


今回は、出来上がっているそのプロローグの部分だけのお話です。

水戸のご老公のように諸国を漫遊し、依頼を受けるのに、お宝を要求する仕事人みたいなお話にする予定でした。

週3の『のえるでやりたい』の投稿だけで手一杯で、原稿を書く時間がないんですよ。

 ダンジョンでジッとしているだけの簡単な仕事。

 トラック事故に遭って、お約束の異世界転生してから、そんな簡単な仕事をする生活を250年続けているんですよ。


 初めての職場は初心者から中級者向けの極々普通の小さなダンジョンだったんです。

 そこで真面目に50年勤め上げて、フリーランスになって、ダンジョンモンスター派遣組合から紹介される仕事を淡々とこなしているんですよ。

 ダンジョンと正規雇用契約を結べば、賃金は安いけど収入が安定するし、そこそこレベルアップしておけば死んでも復活させて貰える。

 ただ、ボクの場合は、最初からステータスが高くて、死ぬこともなく50年過ごすことが出来たから、死んでからの復活と言う恩恵は受けれなかったんですよ。

 だから、正規雇用契約のメリット…………『それ美味しいの?』状態だったんです。


 まぁ、ブラックなダンジョンだと、復活費用を実費で払わされるか、復活させて貰えずに見殺しにされるんですけどね。

 スキルや魔法の取得手当もなく、スキルや魔法の購入費用などの経費も自己負担だったりするんです。

 ボクがいたダンジョンは、とても入れ替わりの多い職場だったんですけど、ブラックなダンジョンじゃありませんでしたよ。


 50年勤め上げたら、ちゃんと退職ダンジョンポイントとダンジョンコアを、ダンジョンマスターに冗談っぽく嫌な顔をされましたけど貰えましたしね。


 そう、実は、その退職時に貰ったダンジョンコアを使用して、ダンジョンマスターになる手もあったんですが、モンスターを使役するダンジョンマスターより現場の仕事の方が気が楽だったので、フリーランスの道を選んだんですよ。

 ダンジョンコアさえあれば、いつでも、だれでも、ダンジョンマスターになれますからね。

 だから、遠回りしてもいいんです。

 復活費用さえあれば寿命はほぼ無限なんですよ。


 ボクの性格だと、ジッとしているのはいいですけど、ダンジョンマスターなんて、ちまちました仕事なんてやってられませんからね。


 そして、ボクが選択したフリーランス契約で仕事をする場合は、経費や死んだ時の復活費用は自己負担となるんです。

 そう、復活費用は契約料から差し引かれるんですよ。

 その代わりに、倒した冒険者の装備やアイテムなどは全て貰えるんです。

 しょうがないじゃないですか。

 ドラゴンじゃないけど、種族的にコレクター魂が疼くんですよ。

 まぁ、前世でもコレクターだったんですけどね。


 珍しい武器や防具とか宝石とか集めたくなりませんか?


 最初の50年は、正規雇用だったから、倒した冒険者がレアアイテムをドロップしても、ダンジョンマスターに回収されていたんです。

 それが、給料として支払われるダンジョンポイントになるとしても、なんか虚しいですよね?


 今は、冒険者がドロップする全てのドロップ品が自分のモノになる。

 そして、レアドロップ品の本。

 その本を読むことが、ここでの生活の唯一の娯楽になっているんですよ。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



 さて、今月は『高レベルの冒険者を間引きして欲しい』と言うダンジョンマスターからの要請で踏破間近の崖っぷち状態のダンジョンに来ています。

 ダンジョンを踏破されダンジョンコアを壊されると、ダンジョンマスターは資格を失い、消滅しちゃうんです。

 その消滅を回避するために、派遣ダンジョンポイントが高いが、依頼達成率100%のこの業界で有名なボクが呼ばれたんですよ。



「ミミックさん、ちーっす」



 そう、気軽に声を掛けてきたのは、牛頭人身のモンスターであるミノタウロスだ。

 ラスボス直前の階層のボスをやっているらしい。

 今回の仕事の相棒だ。

 ミノタウロスのドロップ品のお肉はマジで最高ですよ。



「はい、しばらく、よろしくお願いします」



 そう、ボクは回避率の高いミミック。

 人食い箱とも言われる。



「あ、ここに設置して……」



 土属性魔法のゴーレム召喚で呼び出したゴーレムに命令した。

 さすがに250年もミミックをやっていれば、これくらいの魔法は余裕です。


 ちなみにステータスはこんな感じなんですよ。


------------------------------

【みみっく】SSS級フリーランス


 種族      ミミック

 レベル      986

 HP  11101209

 MP    723822

 攻撃    813912

 守備    650749

 会心率   99.99%

 回避率   99.99%


■魔法

 地属性魔法:SSS

 水属性魔法:SSS

 火属性魔法:SSS

 風属性魔法:SSS

 氷属性魔法:SSS

 雷属性魔法:SSS

 光属性魔法:SSS

 闇属性魔法:SSS

 聖属性魔法:SSS

 毒属性魔法:SSS

 無属性魔法:SSS


■スキル

 無境界の宝箱アンリミテッド・トレジャーチェスト、HP補正、HP吸収、MP補正、MP吸収、物理攻撃アップ、手加減攻撃、物理攻撃耐性、即死攻撃無効、カウンター攻撃、スタン攻撃、貫通攻撃、即死攻撃、全魔法効果アップ、全属性攻撃魔法無効、会心率アップ、回避率アップ、擬態、鑑定偽装、トラップ、噛みつき、ひきよせ、捕縛収納、索敵、鑑定

------------------------------


 250年も最前線で戦っているんです。

 コツコツと経費もかなりかけているんで、これくらいはステータスが上がりますよ。

 でもですね。

 こんなにステータスは高くても………………歩くことだけは出来ないんです。

 移動したいだけなら、無属性魔法の飛行魔法がありますけど、威力の調整が難しくて天井や壁が無いところしか使えないし、着地点を選べません。

 練習すれば思い通りに飛べるかも知れませんが、天井や壁の修繕費とトレードオフになるので1度練習して懲りました。

 なので、現在思いつく思い通りの場所に移動する手段は、ゴーレムに運んで貰わうしかないんですよ。


 本当に飾りじゃない足が欲しい。

 マジで自分だけじゃ動けないんです。

 倒したり、ダンジョンポイントで交換したモノには、擬態は出来るけど、中身はボクのままだから、一歩も歩けないんですよ。

 そう、擬態と言っても、着ぐるみ…………いや、多少動かせる張りぼてに着替える感じなんですからね。


 そして、歩く手段を得ると言う目標まで、あと1歩。

 250年もの苦労が報われようとしているんです。


 そう、その苦労のおかげで、目標であるダンジョンポイントとの交換アイテムのダンジョンポイントにもうちょっとで手が届くんです。

 足が無いから1歩も歩けないし、手が無いから手も届かないんだけどね。


 今回の依頼報酬だと難しいですけど、次回の依頼でなら確実に目標をクリア出来そうです。

 このセリフが死亡フラグにならないように、今回も頑張りますよ。



「頑張って、冒険者の体力を削りますんで、俺が死んだ後は頼んますよ」



 サムズアップしながらそう言ってきたのはミノタウロス。

 作戦は簡単です。



 ミノタウロスとボクがパーティを組む。

 ボクは擬態と鑑定偽装で床に落ちている石に化けてずっと隠れておく。

 冒険者がミノタウロスを倒したタイミングに合わせて、擬態と鑑定偽装で宝箱に偽装する。

 もちろん、範囲即死トラップを発動させておくことも忘れない。


 まぁ、たいていの冒険者は、このトラップでお終いですけどね。


 トラップを解除されても、冒険者が一番油断しているタイミングでボクが襲うんです。

 負ける要素がこれっぽっちもないですよね?

 死亡フラグとかじゃありません。

 実際に、この必勝パターンで約250年も負け知らずなんですよ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ