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合否とナイショの話


「和光先生っ!合格っていま言いましたっ?」

「あぁ、夢咲ゆづり、お前は合格だ。」

頭の整理が追いつかない、実感が沸かないっ、ただ、涙が溢れ出てくるのが止まらなかったっ…。 


「ゆづりちゃん!おめでとう!!!!ぎゅー!」

!?優香さんが泣きながらおもいきり抱きついてきたっ…私もぎゅー。 


「ありがとっ…その…さっきはごめんなさい…。おもっても居ない事言っちゃって…でも優香さん巻き込みたくなくてっ…!」

溢れる涙と申し訳ない気持ちを抑えながら、私は、自分のほんとの気持ちを全部優香さんに伝えた。


「そんな、巻き込みたくないとかおもわなくて大丈夫だから、私が勝手にしたことだし…。」


「でも、私のせいだから…。」


こんなかんじの会話を1時間はしていたかなっ?

永遠に終わりそうにないのを見かねたのか和光先生が


「もうお前達今回はおあいこでいいんじゃないか?お互い悪いという事で」


私は優香さんと顔を合わせて


「…いい?」

「うん…!」

と一言会話した。


「じゃあ戻るぞお前達、時間がおしてるから」


「「はいっ!」」

ハモった。

やっぱり優香さんとは相性いいのかも?



「じゃあ私は空間転移魔法で戻るから、早く戻ってこいよー」


ボンッ!


「え」

え、私もしかしてまた歩いて教室までいくの!?むちゃくちゃ遠いのにつかれる……。


「ゆづりちゃん!はやくいこー!!」


いつの間にか優香さんが豆粒なみの距離に…!


「ま、待ってー!!」

体力すこしわけてもらえないかな……。




「はぁ…はぁ…んぁ…やっと…教室っ……。」

それからずっと全力ダッシュで教室まで私は向かった。優香さんは余裕そうだったけど、心臓バクバクだし汗で髪の毛まとわりつくし、こんなに私体力なかったの……それとも優香さんがバケモノ体力なだけ…?


「ゆづりちゃん大丈夫…?」


「な、なんとか…。」


ガラガラ


「戻りました。」


「先生ひど…」

 いと言いかけた瞬間クラスの人たちからみえないようにして私たちのいる扉からだけみえるように"さっきのは極秘"と書いてある紙切れを見せた。あ、なるほど…。



「夢咲、具合は大丈夫だったか?」


「あ、はい、ちょっと緊張しすぎちゃったみたいで、す、いまはもう全然大丈夫です!」

汗でベトベトだからお風呂はいりたいですけどっ!



「そうか、私も先程は体調を考慮せずすまなかった、後日再試験を行うということで良いか?」


「あっ、はいっ!」

合格ってことはあんまり口外しちゃだめっぽいっ、なんでだろ?


「それではおそらく皆が楽しみにしていたであろう、校舎見学に行くとしよう。」



それから、私達は和光先生の案内のもと、校舎見学をしましたっ。

あ、そうそうあの謎の自販機もいくつかバリエーションがありましたっ。



「以上で今日のレクレーションは終了だ、各自机の上にある案内ファイルで自分の寮に戻るように。では、解散」


授業終了のチャイムがなり終わる前に…

「ゆづりちゃん寮行こー!」

優香さんが来た!たしか部屋番号が同じだったはず…てことは!



「優香さんとおんなじへやかも?」


「ほんとだ!!おんなじ部屋番号だ!!じゃあ一緒に行こ?」


「うんっ!」


「準備いい?」


「いいよっ?」

やっぱりちょっと緊張する…。


「せーのっ!」 


「「私を寮に連れて行って!!」」


目の前が光に包まれる、やっぱりこの感覚慣れない…!


こわいから目つぶっておこ…。


「ゆづりちゃんついたよ!」

何秒も立たず到着するんだけどね?

そおっと目をあけると…。

「え!?」

そこに飛び込んで来た景色は私の想像を軽く超えるものだった…!

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