本入学試験
「まずは、一番の…」
緊張してお腹痛くなってきた……。
まだまだ私の番は先だけど…。
「ゆづりちゃん、顔色悪いよ…?大丈夫?」
優香さんが小声で声をかけてくれた…てか席となりだったの今気づいた…。
「だ、大丈夫っ…!」
大丈夫、きっと…あぁ、でも冷や汗みたいなのがとまらない……具合悪くなっちゃったかな…緊張とかと混じり合って自分でもよくわからない…。
「ならいいけど、具合悪くなっちゃったなら保健室行ったほうがいいよ…?私も一緒に付き添うから。」
…ほんとに限界超えて保健室行くことになっても一緒に優香さんが来ちゃったら優香さんは問答無用で試験失格になっちゃうかもしれない…だから私は…。
「全然平気っ!」
思い切り嘘をついた。
「次、桜沢優香、前に出ろ。」
あ、優香さんの番だ。
「ゆづりちゃん行ってくるね!具合悪かったら迷わず保健室行ってね!」
でもここでいくとここまでの努力が水の泡とかすからいかないけどね…!具合わるいけど…。
「よし、桜沢、お前にしてもらう魔法は…。」
私の番がだんだん近づいてくる…緊張で死にそう…ちょっと机のうえで突っ伏してよ…。
……。
…。
「…ちゃん!」
「ゆづりちゃん…!」
誰かが私を呼んでる…?
目をあけると…目の前には先生と優香さんが心配そうに私を見ていた。
「ゆづりちゃん、大丈夫…?なんどよんでも反応なかったから心配したよ…。」
「あ、ごめん…。」
寝ちゃってたみたい…。
「夢咲ゆづり、具合がわるいと桜沢からきいた、どうする?今日の試験はやめるか…?」
「いいえ!」
考える前に先生に私は返答してた。だってここまでくるまで大変だったんだもの、具合悪いくらいで諦めたくない。
「よし、なら試験を続行する、他の生徒は全員終わっているから、夢咲ゆづり、お前の番だ。」
「は、はい!」
「しかしここまで合格者が5割か…。」
先生がボソッと言ったのを私は聞き逃さなかった、その5割にはいりたいなぁ…。
先生と教卓の近くにいきながらそんなことを考えながら…。
「では試験を始めるまえに念の為防御用の魔法をお前にかけるから。まだ自分の魔法は発動させないように。」
「分かりました。」
「シールド!」
先生が呪文を唱えた瞬間私の身体があつくなる、先生の防御魔法が私にかかったのだ。
「ちゃんとかかったか?」
「はい!バッチリです。」
「では試験を始める。試験の内容は薬品を魔法で変化させてみせろ。」
「はい、」
薬品の変化は得意分野だけど緊張してるからうまくいくかわからない…あと自信なさげにいったのが駄目だったのか先生の表情が曇った…。
「では、初め!」
「わ、我が魂に眠りし力よ、今こそ目覚めの時!マテリアル コンバージョン!!」
呪文を唱える。
いままでに見たことがないくらいの閃光が私の元から試験管に向かって放射された。やばい、力加減を間違えた!
「あ、やばっ…。」
そう口からでた時すでに遅し…。
ドカーン!!!!
試験管がふきとんだどころか教室の壁にまで穴が空いちゃった…薬品を魔法で変化させる試験なのに……。
先生は無言でこちらをみている…。
「あの、和光せんせ…」
「ゆづり、あとで話がある。」
「はい……。」
これはもう退学させられるに違いない……。