想定外の食堂でした。
「なに、これ...!」
食堂に着いた私は開いた口が閉じなかった。
「高級ホテルのレストランみたい!!ドラマとかでみるやつ!」
半端じゃなく高い天井には歴史がありそうなシャンデリア、大きなテーブルにはいかにも高そうな、お料理がいい匂いを醸し出してる!早く食べたい!
「ゆづりちゃん!はやくいこ!!」
ゆうかさんが目をキラキラさせながら私の手を引っ張ってゆく、なに食べようか迷う...。
「あ、待って..!」
思いのほかこんでるからゆうかさんとはぐれそう、離れないようにしないと..!
お皿はえーっとあっちだ!ゆづりちゃんここで待ってて」
ゆうかさんがお皿を取りに行っちゃった...。
不安が襲ってくる..このまま忘れられないかな..
「ゆづりちゃんただいま!あれ?顔色悪い..?」
あ、やば
「あ、ううん!お腹空きすぎちゃって、なに食べるー?」
「うーん、どうしようかなぁ...」
ゆうかさんにだけは、迷惑かけたくない。
だって..。
「あれ?ゆづりちゃんパンだけ?」
色々考えてるうちに私の隣にいたゆうかさんのお皿は山盛りのお料理で埋め尽くされてました。そんなにべられるの...。
「あ、うん、なんかなに食べたらいいのかわかんなくなっちゃって」
「あーたしかにこんだけ沢山あると迷って結局いつも食べてたものしかたべないよね」
え、ゆうかさん本当はめっちゃ食べるの!?
寮でお料理作った時はかなり少なかった気がするんだけど...。
そんなこんな話しながら空いてるテーブルを探す。
混み合ってるから中々みつからないなぁ...。
キョロキョロあたりを見渡しながら空きテーブルを探してると...
「ねぇそこの貴女ってもしかして...」
声をかけられた方を向くと同じ色のリボンをつけた同級生?の女の子が立ってました。