10/20
お腹空いた、それよりも。
「…お腹空いてきたね…。」
ぽつりと優香さんが言った、そういえば朝からなんも食べてなかった…。
でもそれ以上に…
「眠い…」
眠気が私を襲ってきた…。そういえば朝、優香さんと話してから少しも気を休めたりしていない…。
まだ…。夕食食べてないのに…。
「ゆづりちゃん…?」
「うーん、」
「疲れちゃった…?1日走りまわしちゃってごめんね…?」
優香さん、謝ることないのに…。
でも、そう伝えようとする気力もなく…。
「大丈夫…。」
「もう今日はこのまま休んでね…?またあした!起きたら沢山お話しようね!!」
「ゆづりちゃん、Спокойной ночи Хорошего сна(おやすみなさい。 いい夢を。)」
なんかロシア語…?聞こえた気がする…でももう限界…。
「おやすみなさい…。」
それからは私は夢の中に居た。