異世界への扉 1
今日は忙しい。まあ普段から忙しいんだけど今日は特にだ。バイト先の店長が過労で倒れたからだ。
とにかく休まない店長で、店が開いてる時間は殆ど店にいた。24時間営業じゃないからってさすがに倒れるよね。
病院へ運ばれる時も何かうわ言の様につぶやいていた。交代がいたら直ぐに様子を見に行こうかと思う。でも無理なんだよなー店長と俺しか居ないんだから。
閉店時間にあわてて店じまいして店長が運ばれた病院に行った。店長の様子をみるのはもちろんだけど他にも用事があった。店長はベッドに横になってたけど意識はしっかりしてた、点滴しながらだけど。店のことを心配してて変わったことが無かったかしきりに聞いてきた。お客が少ない店とはいえそんなだから倒れるんですよ。
店長の様子をみた。店長は点滴しながらぐっすり寝ていた。ありえないほど疲れていたそうだ。
その後病院の受付へ移動した、こんどは自分の診察のためだ。この病院も小さいのに遅くまで診察してくれるサラリーマンにはありがたい病院だ。昼休みは長いんだけどね。
診察をお願いしづらい病状だったから、なかなか病院へこなかった。お願いしづらいよね心療内科ってさ。診察待ちもいないので直ぐ診察になる。担当は時々コンビニにも買い物に来る院長先生だった、少しは話しやすいかな。
「どした。」
「じつは、最近変なものが、幻覚が見えるんです。」
「ほお、くわしく説明しなさい。いつ頃からとかどんなものが見えるのかとか。長時間続くのかとか。」
よかった、ちゃんと聞いてもらえそうだ。
「お客さんの頭に動物の耳が見えたりしっぽが見えたり、するんです。」
先生の顔が微妙に引きつってる。まあそうだよね。ひどい時はファンタジーなコスプレしたお客さんが来たのかと思うくらいに見えるときがある。そこまでは話さなかったけど。
先生にはゆっくり休みなさいと笑われて薬をもらうことになった。美人で巨乳な看護師さんが薬を渡してくれる。こんな美人いたんだー。
帰ったら水で飲むこと。お茶やコーヒーは駄目ですよって注意された。大丈夫ですよ今まで薬のアレルギーも出てないです。
お金は次の診察の時で良いと言うのでそのまま帰る。今日はゆっくり休もう。
「おまたせー。お薬ですよー。あれ?待ちきれなくて帰っちゃった?」明日コンビニに届けてあげようと思う看護師さんでした。
更新は不定期になる予定です。
なので時々確認してもらえると嬉しいです。