降ろせぇ〜〜〜!!!
「えっ!?...!ちょっ、ま!待て!な、なになに!?止めろっ!!ああァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
イカつくてムサい主に中年の男達がこちらに向かって、大きな建物から溢れ出てきたかと思えば、いきなり俺を胴上げし始めた。
( 取り敢えず...なんだこの状況は!!)
ワーッショイ!ワッーショイ!っと俺を中心に多くの男どもが群がっている。(百人くらいいるんじゃね?)
ついでに俺はずっと悲鳴あげっぱなしです。はい。
「降ろせぇーーーー!!!、って!おわっ!!」
俺の全身全霊の降ろせコールが届いたのか、ようやく男どもは俺を降ろした。
ゼェーハァーゼェーハァー・・・と俺は息を上げながら周りにいる男どもに、こいつら射殺してやるっ!!、という気持ちを存分にいっぱいに込めてギチギチと大きく見開いた眼光を向けた。
しかし、男どもはなんの悪びれも反省の態度も微塵も見せずに馴れ馴れしく俺に話しかけてきた。
マジデコイツラシバイタロウカ。
「そんな怖い顔すんなよ〜ハハハッ〜」
そう言いながら隣にいた一人の男が俺の肩をバシバシと叩く。
(触んなボケェ!!)
そう叫びたかったがなんとか堪えた。
(別に、、周りのヤツらがイカつくてビビったとかそんなんじゃねぇから〜!)
しかしその後もその男の一言を筆頭に俺を身体のあちらこちらをビシバシ叩きながら男達がゲラゲラッ、ガハガハッとゲスい笑い声、もとい奇声を上げている。
て、ちょっ、痛っ!?今俺のち〇こ叩きやがった奴どいつだ!?
俺の怒りもピークに達し、周りにもうどうにでもなれと一層の事周りに殴りかかろうとしたその瞬間。
「皆さん、せっかくこちらの世界に来て頂いたのに嫌がらせてしまってどうするんですか?」
半ば説教じみた口調の、女性の見目麗しい、いや見聞麗しい声が聞こえた。