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どうして?どうしてだよ・・・。
あの日さくらは俺の事を『誰ですか?』って言った。頭の中が真っ白になったきがした・・・。何を言ってもさくらが以前のように俺の名前をくれる訳ではなくただ『ごめんなさい』と謝り続けていた。
俺は『さくら』のことを早く思い出して欲しかった。早く『さくら』に会って抱きしめたぃ・・・キスをしたい・・・いつものように笑ってほしい、ただ『さくら』の事ばかり考えていて彼女の気持ちなんて全然を考えていなかった。
それはあの日から1ヶ月位たつ頃、まだ記憶は戻っていないが亜実や両親とも仲良くやっていてきっとその内に思い出すだろうと、いや思い出してほしいと思っていた時だった・・・。
『さくらぁ〜??』
部屋にもいないので探してる時だった・・・。
「ど・・・てっ・・」
何処だろぅ?さくらの声がする・・・泣いてる・・・??
その小さな声はベランダから聞こえてくる・・・
「どうして?『さくら』のことばかり・・・私もさくらなのに・・・わかんないよ・・・」
『でもきっと・・・さくらのことを嫌いだからじゃないよ?さくらの事を大好きだから心配するし思い出してほしいんじゃないかな・・・』
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・・・誰だろうさくらは誰かと話していた。
『僕はさくらが大好きだよ!!!!だから笑って?無理して思い出さないでゆっくりでいいじゃない?』
俺達とは違う事を言うそいつに
「・・・ありがとう空・・・」
嬉しそうに話すさくら
『さぁて、そろそろ僕帰るね抜け出してきちゃったから園長先生に怒られちゃう』
「そっかぁ気をつけてね!!!!」
空という子供には俺達とは違う素直なさくら俺達にはいつも気をつかっているのに・・・誰なんだろう・・・