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うぉくのふぉそみつ リターンズ  作者: ムッシュ志乃
7月編
68/185

【笹の葉に 結ぶ短冊 おもうもの】第17話 文学部のブルース その4

『すさまじい試合になっております読売ジャイアンツ対中日ドラゴンズ、オールスター前最後の首位攻防戦! 現在9回裏、スコアは2-1! マウンドには不調の岩瀬に代わってドラゴンズの守護神を務める若き豪腕浅尾拓也! ジャイアンツは新・竜の守護神から阿部と村田がフォアボールとヒットで出塁しランナー二、三塁とするもチャンスを作りますが、さすがは浅尾拓也! 後続の谷と亀井を三振に仕留めに2アウト! 続くバッターは寺内! 一打出れば逆転! しかしマウンドには浅尾! ドラゴンズ鉄壁の投手陣でもひときわ輝く存在です! 内海と吉見の両エースが7回無四球1失点でここまで繋ぎ、踏ん張ったエースのためにも絶対に負けられない両チーム!』


 テレビはナイター中継のようだ。


「この試合のヒーローインタビューの選手の背番号の日時を文学部祭りの日とする。31を超える背番号の選手だった場合と、その日に何もなかった場合は、悔しいが諦めよう」


 ハイジさんもどっかりとテレビの前に腰を据える。私個人の意見で言えば、24だけは絶対に嫌だ。せっかくの祭りの日が芥川龍之介の命日だと!? 暗すぎるではないか! それでいいのか文学部! もう文学部の紳士淑女は祭りのことは諦めているだろう。やっぱり祭りなどない方がよかった、と。


 うわあああああああああああああああああああああああ

 と、張り裂けるような大歓声がテレビの向こうの東京ドームで上がっている。どうやら展開が起きたようだ。ちなみにジャイアンツのバッター寺内選手の背番号は00のようである。ここで寺内選手が決めたのであれば、7月00日となり、文学部の祭りはナシ、ということになる。逆にここで背番号41の浅尾投手が抑えたのであれば、7月に41日はないのでこれもまたナシ、ということになる。いけるぞ、文学部の面々。


『寺内に代わりまして、代打、高橋由伸、背番号、24』


 24だと!?


「え、高橋由伸ってまだ現役だったの!?」


「てんめぇ、誰に向かっていてんばばしゃああ!」


 良崎が大声を上げて驚くとハイジさんと文学部の紳士淑女の何人かがそれを諌める尋常ではない怒声を上げた。


※高橋由伸 応援歌

フィールドセンスを見せつける

男背番号24

弾丸アーチをスタンドへ

それブチ込め由伸


※高橋由伸 アンチ応援歌

オヤジは売れない不動産

借金総額8億円

読売全額肩代わり

それ人質由伸


「これだから野球ファンって嫌いよ!」


 弾劾を受け涙目でへそを曲げる良崎。


『さぁ超満員の東京ドームが高橋由伸の登場でこの試合最大のボルテージ! 原監督、ここで切れる最高のカードです! 右に浅尾に、左バッターボックス高橋由伸! 第一球! 初球打ちー! 采配的中ー! 代打の切り札、ベテラン高橋由伸の、右中間を破るサヨナラタイムリー!』


 背番号24がサヨナラタイムリーかよ……


『いや、英智捕っているー!!! なんという英智ーーー! 東京ドームのフェンスを駆けのぼり、空中で打球を待ち構えてホバリングキャッチーーー! 判定は!? アウトだー! 守備の名手英智、最後の最後で、チームを救う超ファインプレー! ファンが、チームメイトが、諦めてもこの男は諦めていなかったー!』


 ひ、英智のホバリングキャッチだと? ホバリングキャッチってなんだ?


『本日のヒーローインタビューは、土壇場でチームを救った超ファインプレー、中日ドラゴンズの英智選手にお越しいただいています!』


 画面下部に移る英智選手とやらのプロフィール。背番号は、24……。

 文学部のお祭り、7月24日の芥川龍之介の命日に決定!


※英智はマジでこれぐらいやりそうな選手だった。守備だけであと5年はやれそうな選手だった。


【自己批判】

↑は当時のあとがき。まさか本編に出た選手のほとんどが今あまり戦力じゃないところに『ふぉそみつ』の歴史を感じてください。

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