異能者
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2110年12月25日東京駅前
ぼろぼろになった都市の中で少年は一人立ちつくしていた。少年の身体には無数の傷があった。少年はその傷が痛むのかどうかはわからないが涙をこぼしていた。
そして少年は呟くのであった。
「終わった……」
2100年12月25日東京
この日はクリスマスイブであった。
ごちそうなど食べ家族と幸せを分かち合う日であった。
しかし、そこに広がっていたのは幸せとは程遠い変わり果てた東京の姿だった。
かつて、高層ビルが立ち並ぶ東京だったが、今は瓦礫の山が立ち並んでいた。
そんな、中に一人の少年と少女が立っていた。
少年の名は椎名 理貴17才。
少女の名は椎名 葵15才であった。
「お兄ちゃん、寒いし、お腹すいた」
理紀は元気無さそうにそうだなと言った。
こうした状況は東京だけでなく日本全土に広がっていた。
日本がなぜここまで荒廃したのは理由があった。
それは一年前新しい2つの政党が作られたことから始まった。
一つは日本急進党 、火山 炎陽を代表とし、日本の経済発展を進めようという考えの基にできた党である(略称 日急)。
もう一つは、日本安定党、流河 水雲を代表に、日本の法律の改正をし、日本の安定を進めようとした党である(略称日安)。
この、二つの党は思想の違いにより対立していった。
二つの党は対立しながらも勢力を強めていき、とうとう、対立は戦争へと発展していった。
しかし、この時代の戦い方はもう昔とは全く違う物となっていた。
ミスティナと呼ばれる異能者を中心とした戦闘スタイルであった。
いろいろな能力を使う者がいるがその能力が使えるようになるには2つ方法があった。
1つは改造手術などによって、
人工的に能力を得ることである。この方法で能力を得たものは能力者全体の98%にも及ぶ。では、残りの2%とはというと、天性的に授かった、つまり生まれた時から能力を身に付けて来た者を指す。
この者達は、人工的に身に付けた者達に比べて。能力の質が高く戦闘力も高いため、今回の戦争にもとても重要視されている。
ちなみに、椎名兄妹はどっちも天性的に能力をもっている。
しかし、ごく希に、人工的に身に付けた者の中でも質の高い能力を持つものいる。
そんな時、椎名兄妹のもとに
複数の男達が来ていた。
その、男達のリーダー的な人
が口を開くとこう言った。
「私わ、日本急進党の支持者代表の者です。」
「椎名 理貴様と葵様を迎えに参りました」
それに反発するように理貴は答えた「俺らはあんた達に力を貸す気はない。」
すると男は「そうですか…では、力ずくでも、来てもらいましょうか!」と言うと20人近くの男の仲間が出てきて、椎名兄妹を囲んだ。
心配そうに葵は理貴に「お兄ちゃん…」と言った。
その時だった、バイクの音が聞こえたと同時に周りの男達がはじけ飛んだのであった。
そのバイクには体の大きい男が乗っていた。
その男は、バイクに2人を乗せるとはしりだした。
2人は、ひとまず安心したが、この時2人は知らなかったこれからが新たな戦いの始まりだと言う事を。